物件捜しをしていると時々見られる「定期借家」という言葉。これは建物の取り壊しが決まっている場合や、持ち主が出張などで一時不在にしている場合などに、「1年」「2年」など、あらかじめ期限を決めて借りる物件です。
それ以上の更新は基本的にできないのですが、その分だけ家賃は格安に設定されており、たとえば、「自宅を建て替えている間だけ賃貸にしたい」とか、「一時的な出向で賃貸暮らしをしたい」といった場合に、とても有り難い物件となります。
町田・成瀬エリアでは1970年代ごろの団地物件で建て替えが進んでおり、こうした定期借家物件がけっこう多くあります。今回はそんな物件のひとつ、「町田コープタウン」を内見してみました。一緒にご紹介するのは、町田の知られざる名物公園、「成瀬弁天橋公園」です。
今回訪れたのは、成瀬駅から南に徒歩10分ほどの場所にある「町田コープタウン11号棟」から2つのお部屋。11号棟は建て替えが決まっており、これから申し込む場合は1年の定期借家になるそうです。最初に訪れたのは、4階にある2LDKのお部屋。家賃は7.1万円と、ほかの棟の同じ間取りの部屋よりも安く設定されていました。では、中に入ってみましょう!
室内は床も壁もしっかりリフォームされており、なかなかの心地よさです。リビングは11帖あり、ベランダからは4階ならではの開放的な眺め。寝室向きの6帖洋室には大きなクローゼットがあり、かなり快適に暮らせそうな感じです。4階まで階段を上がってくるのは大変ですが、その価値は十分にあるお部屋だと思いました。
水回りの設備はしっかり近代化されていて、キッチンの水栓は便利なワンハンドル式、お風呂はもちろん追い焚き機能付きです。玄関脇の6帖洋室は、収納無しながらも日当たり良好。子ども部屋や仕事部屋に使いやすそうでした。まだ10年くらい暮らせそうなお部屋でしたが、もうすぐ壊してしまうなんて、もったいないですね。
続いて訪れたのは、同じく「町田コープタウン11号棟」から3階のお部屋。こちらも2LDKの定期借家物件で、面積約53平米、家賃7.1万とまったく同じスペックです。違っているのは階数と、玄関のドアの色だけのような気もしますが、中はどんな感じになっているのでしょうか。さっそくチェックしてみましょう!
リビングルームに入ると、予想はしていたのですが、「ほとんどまったく同じ」でした!!間取りはもちろん、床の色の壁の色も同じで、違っているのはキッチン棚のデザインくらい。6帖の収納付き洋室、日当たり良好の6帖も同じでした。これだけ似ていると、どちらが良いということも言えません。「3階が4階か」の好みで決めてください!
唯一違っていたのは、角部屋ならではの景色。道路の向こうまで見渡せるので、3階でもけっこう開放感があります。また、2物件共通で言えるのは、室内のバリアフリーが行き届いている点。お子さんが転びづらく、ロボット式掃除機も引っかかりません。家賃帯を考えたらけっこう魅力的な2物件。1年だけのお部屋を探している方、いかがでしょうか?
今回ご紹介する公園は、「成瀬街道」に沿って流れる「恩田川」沿いにある、「成瀬弁天橋公園」。町田っ子でも「そんな公園あったの?」という方が多いと思いますが、ここは桜の名所、恩田川を散策するコース沿いにある公園で、「町田さくらまつり」の会場の一部にもなるので、写真を見て「あ、あそこのことか!」という人も多いかもしれません。
この公園のユニークポイントは、「釣りができる」という点。町田市内にある池はほとんど全部「釣り禁止」なのですが、この公園は入漁料もなく自由に釣りができ、釣り好きにとっては貴重な存在。けっこう立派なヘラブナが釣れるということで、この日もアタリを待つ釣り人の姿と、なんと、アオサギの姿も見られましたよ!
まとめ
さて、今回は成瀬駅最寄りのエリアから、「定期借家物件」を2件内見してきましたが、いかがでしょうか、このコスパの高さ。最初から次の引っ越し時期が決まっているなら、こういった短期契約の物件はコストを抑えられ、おすすめです。
または、いろんな地域やいろんなタイプの物件に“お試し”で住んでみたい、という方も、こういった短期契約物件をハシゴすると、結果的にだいぶ割安にできると思います。引っ越しに諸手続きにと、いろんな大変な部分もありますが、それが苦にならない人には、良い選択肢だと思います!
今回ご紹介したのは、数ある「定期借家物件」のごく一部分。まだまだ、知られざる物件はたくさんありますので、気になった方はぜひJA町田市の窓口に行って、直接相談してみてください。良い物件と出会うには、「足で稼ぐ」が基本ですよ!!