「家は広いほどいい」「クルマは大きいほど高級」なんてのは一昔前の話。時代はいま、「コンパクトに収めるのがスマート」という価値観に変わりつつあります。そんな新時代に再注目されているのが、「ワンルーム」です。
かつてワンルームと言えば、4帖半、6帖など狭い部屋のイメージが強くありましたが、最近は都心部を中心に、10帖以上の広く贅沢なワンルーム物件が増えています。そういった潮流に合わせてか、古い物件のリフォームにおいても「壁を取り去って1DKからワンルームする」などという流れが生まれています。
今回はそんな「間取り変更系ワンルーム」と、従来型のワンルームから物件をチョイスして、内見に行ってきましたよ!
まず最初に訪れたのは、成瀬の街と町田市街地を結ぶ通称「成瀬街道」沿いにある「アクシス成瀬」の1階のお部屋。こちらも同じくワンルームで、家賃は5万円ポッキリ!東京アドレスでこの家賃は、なかなかのレア物件ですね。成瀬街道のすぐ脇に建っているオシャレな茶色の建物が目を引きます。さて、中に入ってみましょう!
室内は8帖ワンルームで、想定内の広さ。「ひとり暮らしならコレだよね!」と思える手頃な感じでした。しかし気になるのは、壁一面が全部ドアになっているような・・・・と開けてみると、なんということでしょう!!全部クローゼットでした!!左側を本来のクローゼット、右側には椅子を入れてデスクにして、なんて使い方もできそうですね!
このお部屋は完全ひとり暮らし仕様。驚くほど狭いキッチンには、IHではなく電熱線式コンロが…。自炊派には決しておすすめできませんが、「キッチンなんて要らないから広くして」という外食派には、理想的物件かもしれません。キッチンの背中側に出窓があるのもちょっとユニーク。便利な外食産業を存分に活用したい人におすすめです。
続いて訪れたのは、町田市と横浜市の境界線近く、成瀬台3丁目にある「サンホワイトB105」の2階のお部屋です。こちらの賃料は、管理費込みで6.5万円。最寄りは徒歩14分の「こどもの国」駅ですが、長津田駅まで4キロほどの下り坂なので、自転車でトレーニングがてら通勤しても良いかもしれません。
「ワンルームでなぜ6.5万?」と思った方も多いと思いますが、中に入ってみればそれも納得。なんと、1DKの二部屋をぶち抜いた「15帖リビング」のワンルームなのでした。これは贅沢すぎです!1枚の写真には入り切らないので、写真が2枚になってしまいました。壁が1枚取り払われるだけで、こんなにも雰囲気が変わるんですね。
室内は落ち着いた色合いのフローリング、壁はシンプルな白。シンクは新品で、バスルームや洗面台もフルリフォーム済みの新品です。「これはむしろ安いのでは?」と考えを改めさせられました。目の前には公園とダイエー系スーパーの「グルメシティ」もあり、徒歩3分圏内にコンビニと郵便局。駅からの距離以外は完璧と思える住環境も魅力です。
続いては「町田の神社仏閣シリーズ」。今回ご紹介するのは、成瀬街道沿いにある「高ヶ坂熊野神社」。成瀬から町田に向かう途中、右手側のセブンイレブンの隣にある神社です。通りから少しだけ引っ込んだ場所に鳥居があるので、町田市民でも知らない人が多いのではないでしょうか。
「熊野神社」とは世界遺産の「熊野古道」で知られる、和歌山県の「熊野三社」から神様を勧請して建てられた神社。かつては伊勢と熊野を参拝することが庶民の憧れでした。全国には約3千の熊野神社があるといわれ、高ヶ坂の熊野神社もそのひとつ。祭神はイザナギノミコトとイザナミノミコトで、石碑には「縁結びの神様」と書かれています。
創建年代は不詳ということですが、ここに熊野神社が建てられた理由は「付近が熊野那智大社の地形に似ていて、社殿の裏山に滝があったこと」なのだとか。社殿の裏山とは芹ヶ谷公園のことでしょうか。公園には今も水が湧いていますが、昔は滝のように落ちていた場所もあったのでしょう。境内の一角には井戸があり、湧水の地であることを偲ばせていました。
まとめ
町田はどこに行っても近くにコンビニやスーパーがあるので、ひとり暮らしをするにも超快適です。同居家族がいなければ、交通利便性をどう考えるかは自分次第。「駅まではトレーニングだ」と割り切れば、今回のように駅から遠い場所で、快適なワンルームを確保するというのも賢い選択肢だと思います。
高ヶ坂熊野神社は社務所も普段は閉じている、あまり訪れる人もない神社なのですが、境内はしっかりキレイに保たれていて、神聖な雰囲気があります。何か大事な祈願をする時には、由緒正しい熊野の神様に参ってみてはいかがでしょう。
今回ご紹介した物件は、数ある物件情報のほんの一部分。JA町田市の賃貸窓口に行けば、まだまだ知られていない優良物件を教えてもらえるはずなので、本気で探している人はぜひ、ネットだけではなく、店舗にも訪れてみてください!