子育て世代に選ばれる街へ。中野エリアの子育て環境をレポート

再開発の推進と併せて、子育て環境の向上に力を入れている中野区。近年は芝生が広がる開放的な公園が整備されるなど、街の雰囲気が変わり始めています。子どもを預けられる施設やサービス、公園や児童館など子どもの遊び場や居場所はどうでしょうか。『子育て先進区』の実現を目指す中野区の子育て環境をご紹介します。

「中野四季の森公園」噴水広場
「中野四季の森公園」噴水広場

『子育て先進区』を目指す中野区

中野区の合計特殊出生率は近年増加傾向にあり、1.0前後で推移。ただし東京都全体平均と23区平均は下回っている状況です。そこで中野区は出生率向上のため、子育て環境の整備を推進。子育て世帯の満足度を上げ、定住志向を高め、区外からも子育てしやすい街として認知されるよう、『子育て先進区』を目指しています。

『子育て先進区』とは、子どもが健やかに育ち、子育てをする上で必要な環境が整っていて、子どもと子育て家庭の満足度が高く、そうした子育て環境の良さが区の内外に認知されていて、多くの子どもと子育て家庭から選ばれるまちのこと。この実現のため、2019(令和元)年度から、区内で子育て中の保護者らを対象とした「子育て家庭と区長のタウンミーティング(愛称:子育てカフェ)」を実施。インターネットによる意見募集や子育て関連団体へのヒアリング等も行い、地域の声から明らかになった課題から優先的に取り組み、戦略的にまちづくりを進めています。

窓口は火曜延長、
日曜開設

「中野区役所」
「中野区役所」

『子育て先進区』を目指す中野区

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中野区の待機児童数の推移と子育て世帯に役立つ施設

保育環境の確保改善にも注力。中野区の待機児童数の推移をみると、2020(令和2)年は73人、2021(令和3)年は25人。そして2022(令和4)年には0人を達成(※「隠れ待機児童数」は除く)するなど保育環境の改善に注力していることが伺えます。

「中野」駅周辺には多くの保育施設が点在。杉並区との区界にある「中野区立野方保育園」(定員90名)では、タイヤ、フープ、マットなどを組み合わせてトンネルを作るなどワクワクできる園庭遊びが好評です。月に1度、地域の未就園児のための「子ども広場」を開催しています。私立の認可園もいくつかあり、早稲田通り沿いにある「コンビプラザ中野保育園」(定員56名)は延長保育が20時半まで利用可能。共働き家庭は大いに助かるでしょう。「中野打越保育園」(定員110名)では、平日朝10時~昼3時に未就園児親子が交流できる子育てひろば「パレットひろば」を開設しています。

近くに公園が多く、
お散歩が好評♪

「中野区立野方保育園」
「中野区立野方保育園」

中野駅から徒歩7分

 「中野打越保育園」
「中野打越保育園」


南口周辺の子育て利便施設

次は南口にある私立の認可園を見てみましょう。「桃が丘さゆり保育園」(定員110名)は、看護師を配置して子どもたちの健康を園医と連携。園庭で野菜を育てるなど自然に触れる環境も整えています。同園では、家庭で育児をしている人のために一時預かり保育「さくらんぼ」(1時間600円)を実施。つかの間子どもから離れ、美容院や買い物などでリフレッシュできます。「にじいろ保育園中野駅南口」(定員50名)は中野駅から徒歩2~3分と近く、通勤時に送り迎えしやすいのが大きな魅力。無料で利用できる子育て広場「にじいろルーム中野駅南口」も併設されています。

保育環境を強化するため、新しい保育園も続々と開園しています。食育に力を入れている「ピノキオ幼児舎中野保育園」(定員39名)は、2022(令和4)年4月に認証保育所から認可保育園となった施設。2023(令和5)年4月には南口の住宅街に、私立の認可園「きゃんばす中野保育園」(定員70名)が新設されています。

広い敷地に緑あふれる
3つの庭

「桃が丘さゆり保育園」
「桃が丘さゆり保育園」

2023(令和5)年4月に開園

 「きゃんばす中野保育園」
「きゃんばす中野保育園」


中野四丁目の通学域となる小中学校

「平和の森公園」の南に位置する「中野区立平和の森小学校」は、2011(平成23)年に野方小学校と沼袋小学校が統合して開校。2023(令和5)年5月時点で735名の児童が通っています。現在「平和の森コモンズ」をコンセプトに、近接地に新校舎を建設中。児童をはじめ先生や地域の人も多様に過ごせる、コミュニティスクールならではの一体的な共有空間を目指しています。水はけのよい人工芝の校庭や屋上プール、先生と児童との交流スペースとして職員室前のラウンジなどが設けられ、2027(令和9)年度中に完成予定です。

「中野四季の都市(まち)」エリア内にある「中野区立中野中学校」は、2012(平成23)年に、区立第九中学校と中央中学校を統合して設立されました。見るからに新しい校舎をはじめ、冷暖房完備の体育館など設備が整っていて、温水プールは地域にも開放もされています。

近接地に新校舎を
建設中!

「中野区立平和の森小学校」
「中野区立平和の森小学校」

隣に警察署があるので
安心

「中野区立中野中学校」
「中野区立中野中学校」


初めての子育てでも安心の親子スポットが充実

小さなお子さん連れでもゆっくりでき、子育てが楽しくなる場所が身近に点在しています。「中野区立野方児童館」は昔からありますが、2020(令和2)年にホールや乳幼児親子の専用スペース「のんちっちルーム」がリニューアル。午前中は乳幼児親子が体操や手遊びをしたり、ランチやおしゃべりを楽しんでいます。放課後や土曜日には、小学生を対象としたさまざまなイベントが行われています。

四季の森公園に隣接する「帝京平成大学 中野キャンパス」では、毎週水・金曜日に「親子広場プリプリキッズ・ユニバ」を開催。未就園児と保護者1人を対象に、同大学の児童学科保育・幼稚園コースの教員や学生らとともに楽しい時間を過ごせます。定員は一回40組で、応募者多数の場合は抽選。登録利用料1,000円がかかりますが、お兄さんやお姉さんたちと遊べて子どもは喜ぶでしょう。

中野駅から徒歩10分

「野方児童館」
「野方児童館」

大学が設ける親子ひろば

「帝京平成大学 中野キャンパス」
「帝京平成大学 中野キャンパス」


のびのび遊べる公園がいっぱい

中野駅周辺は、便利な都市機能や文化施設だけでなく、家族で楽しめる自然スポットも豊富。なんといっても、週末には家族連れでにぎわう「中野四季の森公園」の存在が魅力です。思いきり走りまわれる芝生広場、水遊びができる噴水広場などが整備されています。ポップアップテントとミニテーブルなどを貸し出すサービス「手ぶらでピクニック」がある他、休日には家族で楽しめるイベントも開かれます。

その他にも公園が点在。遊具がない代わりに広々とし「中野区立囲町ひろば」では、縄跳びや自転車の練習などに良さそうです。起伏のある敷地にブランコや滑り台などがある「杉並区立たかはら公園」は、木々が多いので夏場は木陰がうれしいです。じゃぶじゃぶ池や遊具のある「中野平和の森公園」、草地で駆け回れる「杉並区立 高円寺北一みどり公園」などがあります。

適度に木陰もあって
快適♪

「中野四季の森公園」芝生広場
「中野四季の森公園」芝生広場

幼児が遊べる
複合遊具あり!

「杉並区立 高円寺北一みどり公園」
「杉並区立 高円寺北一みどり公園」


医療環境に恵まれた環境で、万一のときも安心

かかりつけ医にできる各種クリニックも駅周辺に多数存在。相性の良い先生を見つけたいですね。中野通り沿いには、内科、消化器科、外科、小児科を標ぼうする「あけのほし内科クリニック」が、並行するけやき通り沿いには内科、産婦人科、皮膚科を標ぼうする「野口医院」があります。「中野セントラルパーク イースト」の1階にある「耳鼻咽喉科セントラルパーク中野」はキッズスペースを完備。子連れでも行きやすそうです。南口には、小児科、アレルギー科、内科がある「矢野クリニック」、一般歯科に加えて小児歯科や審美歯科、歯周病の治療も得意とし、土日も診療を行う「アクシア中野デンタルクリニック」などがあります。

心強いことに、救急対応する医療機関も近くに複数あります。早稲田通り沿いには、東京都の災害拠点病院に指定されている「東京警察病院」、「中野ブロードウェイ」の近くには東京都の二次救急指定を受けている「中野共立病院」があります。南口の「新渡戸記念中野総合病院」では、救急外来で準夜間小児初期救急医療を実施。毎日19~22時、15歳以下の子どもを対象に小児科医が診療しています。こんな環境なら万一の時も安心です。

予約なしで利用できます

「耳鼻咽喉科セントラルパーク中野」
「耳鼻咽喉科セントラルパーク中野」

24時間体制の
救急医療を実践

「新渡戸記念中野総合病院」
「新渡戸記念中野総合病院」


発見ポイント!

現北口駅前広場と「中野」駅舎
現北口駅前広場と「中野」駅舎

  • (1)保育園と子育てひろばが充実している
  • (2)緑の少ない繁華街のイメージだったが、意外と公園が多い
  • (3)クリニックに加えて救急病院も近くにあって安心

子育て世代に選ばれる街へ。中野エリアの子育て環境をレポート
所在地:東京都中野区 

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