地元で愛される、上質な立ち飲み屋

さか月

都営地下鉄大江戸線「月島」駅から徒歩2分。「月島もんじゃストリート」から1本路地に入った場所に軒を構える「さか月」をご存知だろうか。2019（平成31）年1月のオープン以来、地元住民が足繁く通う人気店としての地位を確立している。

月島エリアといえばソウルフードである「もんじゃ」をイメージするが、地元住民は毎日食べているわけではない。もんじゃ店が多いからこそ別の料理が食べられる店は貴重なのだ。「もんじゃ焼きがお目当ての方が多い場所なので、観光客はほとんどきませんね」と店主の坂下さん。美味しい日本料理とお酒を求める地元住民の憩いの場となっている。

「さか月」の特徴は大きく3つに分けられる。1つ目は立ち飲みスタイルである点だ。ふらりと立ち寄り、さくっと呑んで帰宅する。そんな江戸っ子の飲み方を満喫できる。実は当初から立ち飲み屋にするつもりはなかったという。内装工事が進むなかで、椅子を置くスペースがないことに気づいたというのだ。しかし、「立つか座るかで料理の味が変わるわけではない。さらに立ち飲みにすることで価格を抑えることもできる」と、思考をポジティブに転換したという。