1837(天保8)年創業、昔ながらの味を継承する佃煮の元祖

天安本店

「天安本店」外観
「天安本店」外観

東京メトロ有楽町線「月島」駅6番出口から徒歩4分、「天安本店」は1837(天保8)年に創業した老舗の佃煮店である。佃煮発祥の地、佃島で創業当時から続く製法を守り、180年以上受け継がれてきた「たれ」を味付けの基本としている。

貝類・海藻・小魚を中心とした佃煮を購入できる。歴史と趣を感じる店舗では、昔ながらの小上がりで販売をする「座売り」を実施。店主とコミュニケーションを取りながら、好みの商品を選ぶことができる。

常時20種類ほどの商品が並ぶ
常時20種類ほどの商品が並ぶ

常時20種類ほどの商品が取り揃えられている。濃厚な味わいが人気の「うなぎ」はこのエリアでは同店でしか味わえない一品。蒲焼とは違った味わいはご飯のお供はもちろん、酒の肴としてもおすすめである。

川海老を使用した「えび」は、食欲をそそる素材の香りを強く感じることができる。のしいかを甘く炒り煮しケシの実をまぶした「いかあられ」は、お茶漬けにぴったり。そのほかにも生姜を効かせ、力強い味わいが特徴の「かつおの角煮」や、磯と醤油の風味が香る「のりの佃煮」などバリエーション豊かで、どれにしようか悩んでしまうが、それも楽しみの一つといえる。

創業当時から続く製法で作られる佃煮
創業当時から続く製法で作られる佃煮

この日いただいたのは北海道産の高級昆布を使用した一番人気の「昆布」と老若男女に人気の「たらこ」。昆布は優しい味付けでご飯がすすむ一品。キラキラと輝きを見せるたらこは口に入れるとホロリとくずれ、ふわりと甘味が広がる。

販売は対面形式
販売は対面形式

保存食として開発された佃煮は長持ちし、店舗で購入した商品は地方発送も可能。詰め合わせも6品、8品、10品と揃っているため、遠方の方への御進物としても利用できる。また、佃煮は調理の必要もなく、すぐ食べられてタンパク質、カルシウム、鉄分、無機物など栄養も豊富なのもうれしい。

遠方への発送も可能
遠方への発送も可能

このエリアに昔から住み続けている店主いわく、「とても住みやすい街です。築地や銀座へも徒歩で行けて楽しい」とのこと。毎日の食卓を彩る食材が手軽に手に入るのはこのエリアに住む者の特権だ。

天安本店
所在地:東京都中央区佃1-3-14 
電話番号:03-3531-3457
営業時間:9:00~18:00(1/2~1/7 ~15:00)
定休日:12/31~1/1
http://tenyasu.jp/

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