GOFUKU（ゴフク）

下町情緒が残る砂町銀座商店街の一角にある、かき氷と焼きそばの専門店。お祭をイメージさせるような意外な組み合わせのお店は、谷中にあるかき氷の名店で働いていた奥様と焼きそば好きのご主人が夫婦二人三脚で営んでいる。子どもやご年配のご近所の常連さんからかき氷好きの若者まで、各地から幅広い客が訪れ、2017（平成29）年のオープン以来客足が絶えることがない人気店だ。

看板メニューのかき氷は、定番から季節限定メニューまで、時期によって多少変動するが常時約10種類を販売。個性が光るメニュー作りの基本軸は、夫婦二人が食べたいもの。味わい、食感などを考慮しながらいろいろな素材を組み合わせて試作をし、「これなら食べて満足できる」と思えるものだけを提供している。「ハニーハニーレモンチーズ」「かぼちゃみるく」「黒糖パンナコッタ」など、個性が光るメニューそのものもそうだが、バリエーション違いを出すなどのメニューに関する工夫も、絶えないリピーターを生み出している要因の1つ。例えば、通年メニューの「GOFUKUいちごみるく」は、いちごの仕入れ状況のこともあり、春と冬でバージョン違いを提供。また、時季で内容の変わるトッピングもカスタマイズできるので、さらなる味のバリエーションを楽しむことができる。

「GOFUKUいちごみるく」をはじめ、どのメニューもおすすめだが、店のイチ押しは紀州南高梅を使った「GOFUKU梅みるく」。まるで雪だるまのように見えるミルクをたっぷりかけたふわふわの氷に、1か月半漬けた梅の果肉を合わせた、甘酸っぱさが相性抜群の逸品。途中からは梅蜜をかけてさっぱりとした梅ジュース風に味わうこともでき、特に暑い夏にはおすすめ。夏はさらっと食べられる、冬は濃厚なものが増えるというメニュー構成で、スイーツとしてだけではなく、食事代わりに食べる人もいるという。

また、当店のもう一つの看板メニューは、焼きそば。栃木の業者から仕入れているという弾力のある麺を使い、二度蒸しすることでモチモチとした食感を実現。ソースはいろいろなものを食べ比べた結果、程よいスパイシーさがクセになる「月星ソース」を使用。ボリュームはあるが、毎日でも食べられる飽きの来ない味わいが魅力の焼きそばだ。この焼きそばとかき氷を一緒に注文して、辛いものと甘い物の絶妙なコンビネーションを楽しむ人も多いそう。その他にも、フードメニューとして「いもフライ」も提供しているが、カリカリサクサクの薄衣をまとったほっくりした芋は冷めても美味しいとこちらも人気の一品。

店名GOFUKUは、漢字で書くと「互福」だと教えてくれた店主の佐藤さん。大きく宣伝はしていないものの支持され続けているのは、お客様のクチコミのお蔭だという。「店名は、お互い様の気持ちでつけたもの。うちは本当にお客様に育てられているお店なので、こちらもお客様に喜んでもらいたいという一心で店づくりをしています」と語る。お互いが幸せになれる店。人気を裏付ける何よりの理由がここにある。

GOFUKU（ゴフク）
所在地：東京都江東区北砂3-32-18 岩崎ビル1F
電話番号：03-6458-7290
営業時間：11:00～18:00（L.O.17:30）※季節により時間変更あり
定休日：不定休
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