株式会社ジェイアール東日本都市開発では、JR中央線「西荻窪」駅から「吉祥寺」駅間にある全長約200メートルにおける高架下空間の開発を進めている。開発のコンセプトは、「寄り添う高架下 日々西荻生活」。「豊かさ」「愛着」「安心」をキーワードに西荻窪エリアに暮らす人々にとって生活の一部と感じられる環境整備を実施している。

開発総面積は約5,000平方メートル。全3期にわたり地域と共に成長する場所として2025（令和7）年度の完成を目指している。日常生活を心地よく過ごせるよう、周辺環境や歩行空間の整備にも力を入れ、敷地内に緑化された歩道の整備や、思わず歩きたくなる高架下を実現する予定だ。また、高架下の南北に抜ける通路周りに共用空間を設けることで、開放的な空間を演出する。同空間では、各種イベントや地域の活動拠点として利用することも想定した作りとなる。地域の活性化や暮らしの華やかさに寄与してくれるに違いない。
外構部は木材を使用することで環境に配慮をするとともに、1期開発の共用ファニチャーには多摩産の木材をふんだんに使用する。健全な森林サイクルの活性化に貢献することで、持続可能な社会を推進していく狙いがある。利用者にとってはナチュラルな風合いの施設は心に癒しを与えてくれるだろう。

再開発のテーマとして、各エリアでは飲食や物販、サービスなどを中心として、日常的に利用できる場所づくりを目指していく。その第１弾として、第1期区画には「お客様第一主義」「地域密着主義」「個店主義」を経営理念とするスーパーマーケット「オオゼキ西荻窪店」が2023（令和5）年11月にオープンした。生鮮食料品を中心に、日常をサポートする豊富な商品を取り扱っている。

また、開業時のイベントでは日替わりでキッチンカーが登場し、多くのお客さんで賑わった。
今後も、不定期でキッチンカーの出店を計画しているとのこと。これからの更なる開発が楽しみだ。

※画像提供：株式会社ジェイアール東日本都市開発

 

西荻窪高架下開発計画
所在地：東京都杉並区松庵3-41-1