色鮮やかな夏の花として親しまれているダリア。そのダリアを思う存分観賞できるのが、関東最大級といわれる町田市山崎町の「町田ダリア園」です。広大な敷地に色とりどりの花が咲き誇る様子は圧巻! 花期が長いダリアの特性を生かし、初夏から晩秋にかけての開園期間中たくさんの来場者の目を楽しませています。2017(平成29)年は7月1日にオープンし、11月3日まで無休で開園していると聞きつけ、実際にどんな所なのか、さっそく出かけてきました!
斜面いっぱいに広がるダリア花壇
「町田ダリア園」があるのは、やや小高い丘の上。約15,000平方メートルの敷地に、約500品種、約4,000株ものダリアを栽培しています。チケット売り場を通って入園すると、緩やかな斜面いっぱいに色とりどりのダリア花壇が広がって、丘の上まで続いているのが見て取れました。園内はダリア花壇を縫うように園路が整備され、入園者はダリアを眺めながら自由に散策できるようになっています。中央には大きな噴水があり、噴水を取り囲むように植えられたダリア花壇とのコラボレーションは「町田ダリア園」の見どころのひとつ。フォトスポットとしても最適のようで、さっそく写真を撮っている人を見かけました。
色や形が多彩なダリアを一堂に楽しめる
3万種超といわれるダリア最大の魅力は、花の色や形、大きさなどが多彩であること。実際に園内を歩いてみると、赤やピンク、オレンジ、黄といった単色の花から、ダリア独特の二色咲きや絞り咲きまで豊富なバリエーションがあって、目移りしてしまいます。花の形も、ボール状のタイプがあれば、花弁の先が反り返ったタイプもあったり、じつに多種多様。大きさは、花径3センチほどのポンポン咲きから約30センチの巨大輪まであるそうで、手のひらサイズのダリアがあたり前のようにあちらこちらで咲いていました。これほど多彩なダリアを一堂に楽しめるのは、約500品種を栽培している「町田ダリア園」ならでは!
噴水を背に咲き誇るダリア
「めぐり会い」や「一生青春」など、色や形が豊富なダリアは名前もまた個性的。中には、南アフリカ共和国の大使が名づけた「レインボー」や、縁起がよさそうな「福は内」という名前のダリアもありました。次々と現れるダリアに魅了され、気がつけば夢中になって花壇を巡っていましたが、このあたりで小休憩。広い園内には東屋や水飲場が数カ所に設けられていて、疲れたらすぐに休むことができます。ちなみに、丘の上に建つ東屋は園内を一望できるビュースポット。ゆったりくつろぎながらダリアの競演を満喫できます。
広々としたスペースの休憩所「木花」
しっかり休息したいなら、駐車場そばにある休憩所「木花(もっか)」へ。町田市が設置し、社会福祉法人まちだ育成会が運営する「町田ダリア園」は、障害のある方たちが働く施設でもあるのですが、「木花」では市内の障がい者施設の授産製品のほか、コーヒーやソフトクリームなども販売していて、店内で飲食することができます。ポストカードやクリアファイルなど、ダリアに因んだ商品はお土産にもよさそう!
年中無休で四季折々の草花を販売する「花菜」
ついでに、休憩所の近くにある花屋「花菜(はなな)」に立ち寄ってみました。ダリア園は花の開花期に限られていますが、この「花菜」は年中無休。ダリアだけでなく、四季折々の草花を栽培しているので、近隣のガーデニング愛好家には嬉しいスポットです。販売しているのは、利用者の方たちが種から丹精込めて育てた花苗。自家製腐葉土入りの土で育った苗は、丈夫で質がよいと評判だそうです。この「花菜」の外にも販売用草花畑が広がっていて、お気に入りを選ぶことができます。
ダリア園併設の「みどりの動物広場」
花を見るだけでなく、イベントが多彩なこともこの「町田ダリア園」の楽しみのひとつ。地元団体によるパフォーマンスが行われる開園式に始まって、ブルーベリーの摘み取り、屋台やステージを設けての「かがやき祭り」など、会期中は盛りだくさんのイベントが開催されるのでファミりーで楽しめます。10月上旬の3日間は、「月夜のダリア園」と称して、夜間にダリアや噴水がライトアップされるイベントもあり、近くにお住まいの方は昼間とは違った幻想的な光景が堪能できそう!イベントだけでなく、ダリア園の隣には、いろいろな動物の形に刈り込んだ木々が迎えてくれる「みどりの動物広場」もあり、お弁当を広げてピクニックするにもよさそうです。いろいろな楽しみ方ができる「町田ダリア園」なら、素敵な夏の想い出が作れそうですね。
※2017(平成29)年8月の取材に基づいた記事です。
「町田ダリア園」に行ってきました!
所在地:東京都町田市