自然あふれる「深大寺」や「ゲゲゲの鬼太郎」ゆかりの地など、調布ならではのスポットを巡る

散策スポットとしても人気の「深大寺」があることで知られ、自然も豊かな調布市。本市は「ゲゲゲの鬼太郎」の作者・水木しげるさんの第二の故郷としても有名で、漫画家デビュー翌年から他界するまで50年以上住んでおられ、水木さんは調布市の名誉市民にも選ばれています。

そこで今回は自然豊かな散策スポット「深大寺」をはじめ、調布市内に多くある鬼太郎や水木さんにちなんだスポットを巡ってみました!

散策スポットとして賑わう「深大寺」周辺の街並み
散策スポットとして賑わう「深大寺」周辺の街並み

都内で2番目の古刹「深大寺」

調布市北部にある「深大寺」は、奈良時代に建てられた古刹。「調布」駅から北へ進むバスに乗って、15分ほどのところにあります。400年以上の歴史がある山門をくぐると、本堂と緑豊かな境内の景色が広がります。国宝の釈迦如来像は、飛鳥時代後期に作られた東日本最古の仏像。その他にも重要文化財の梵鐘があるほか、毎年3月に行われる深大寺だるま市は日本最大級のだるま市のひとつに数えられています。

「深大寺」は国分寺崖線にあることから、周辺に武蔵野の自然が多く残っており、湧き水は「東京の名湧水57選」にも選定されています。山道や周辺の道を歩くと、緑にあふれており森林浴をしているよう。秋の紅葉は多くの人を魅了し、散策スポットとして人気があるのも納得です。

奈良時代に開創

「深大寺」の本堂
「深大寺」の本堂

秋の紅葉は
圧巻です

武蔵野の自然が多く残る参道
武蔵野の自然が多く残る参道


湧き水をいかした深大寺そばでも有名

「深大寺」周辺は、古くから蕎麦の名店が多いことでも知られています。その理由は、土の質がそばの栽培に適していたことと、湧き水が豊富に出ていたから。寺の周辺には約20店舗ほどが集まっており、江戸時代創業の老舗「元祖 嶋田家」をはじめ、緑の下で十割蕎麦が味わえる「玉乃屋」や、自家製くるみだれが人気の「一休庵」、亀島弁財天池を臨むテラスが気持ち良い「青木屋」など、どのお店もそれぞれ個性があります。

寺の近くから東西にのびる深大寺通りにも、名店が点在しています。「多聞そば」は、蕎麦はもちろん雑炊も自慢の逸品。「深大寺そば きよし」では、こだわりの鴨せいろや特製にしんそばが味わえます。そんな中でも「湧水」は、行列ができるほどの人気店。おすすめは九割蕎麦の湧水もりそばで、食後のそばようかんも絶品です。

亀島弁財天池を臨む
テラスが気持ち良い

行列ができる「湧水」
行列ができる「湧水」

おすすめは
九割蕎麦

「青木屋」のもりそば
「青木屋」のもりそば


「鬼太郎茶屋」やお花見スポットの植物公園を楽しむ

参道で人気の写真スポットになっているのが、鬼太郎とねずみ男のモニュメントが飾られる「鬼太郎茶屋」です。こちらは調布市が水木さんの第二の故郷であることから、2003(平成15)年10月にオープンしたスポット。茶屋のカフェでキャラをモチーフにしたフードやドリングが味わえるほか、ギャラリーで水木さんの世界を堪能したり、帰りには様々なグッズも買えます。

自然をもっと満喫したい時には、「神代植物公園」がおすすめです。「深大寺」の裏側に広がる公園で、1961(昭和36)年に都内唯一の植物公園として開園。約4,800種類、10万本・株の植物が30ブロックに分かれて植えられており、春になると約600本が満開になるので花見スポットとしても人気です。バラが美しいことでも知られ、沈床式庭園を中心に約400種類、約5,200本が咲く光景は圧巻。芝生広場でのびのび遊んだりもできるほか、バラフェスタや梅まつりなどイベントも目白押しです。

屋根の上には
リモコン下駄があります

参道にある「鬼太郎茶屋」
参道にある「鬼太郎茶屋」

桜やバラの名所

秋バラも美しく咲く「神代植物園」(提供:調布市)
秋バラも美しく咲く「神代植物園」(提供:調布市)


鬼太郎や猫娘が住んでいる神社

「調布」駅の北側を走る甲州街道近くには、「ゲゲゲの鬼太郎」の聖地として知られる神社が2つあります。「布多天神社」は、漫画内で“神社裏の雑木林に鬼太郎が住んでいる”と描かれている神社。調布市では水木さんの命日である11月30日に「ゲゲゲ忌」が開かれており、その際にこちらの神社で限定御朱印をいただくことができます。後述する「下石原八幡神社」の両方で限定御朱印を拝受すれば、鬼太郎が住んでいる神社裏の雑木林にも入れます。

「下石原八幡神社」は、漫画「猫娘とねずみ男」で“社殿の軒下に猫娘が住んでいる”と描かれている神社です。そのため「ゲゲゲ忌」限定御朱印は、猫娘をあしらったデザインになっています。毎年10月の例大祭は多くの人でにぎわい、市の有形民俗文化財に指定されている獅子頭を使った獅子舞も披露されます。

漫画では鬼太郎が
神社裏に住んでいます

「布多天神社」
「布多天神社」

漫画では社殿の軒下に
猫娘が住んでいます

「下石原八幡神社」
「下石原八幡神社」


鬼太郎たちがいる商店街や、水木さんが常連だった書店

駅近くから続く「布多天神社」の参道も、鬼太郎スポットになっています。通り沿いは「天神通り商店街」となっており、古き良き商店からオシャレな飲食店まで、40以上の店舗が軒を連ねています。水木さんが商店街を歩いていたことから、鬼太郎や妖怪たちのモニュメントを設置。入口アーチの上に座る鬼太郎と目玉のおやじをはじめ、ねずみ男がベンチで寝ていたりと、モニュメントを見つけつつ歩くだけでも楽しいです。

水木さんが常連客だった「真光書店」も、駅近くにあります。「天神通り商店街」から1本の「電通大通り」で営業しており、ブックカバーには鬼太郎などのキャラクターが描かれています。水木さんのフェアも多く開催されているほか、調布エリアの棚があったりと、地域に根ざした本屋さんです。2024(令和6)年4月に大幅改装を経てリニューアルオープンする予定なので、ますます魅力が増しそうです。

妖怪たちを
見つけつつ散策♪

「天神通り商店街」の猫娘と一反もめん
「天神通り商店街」の猫娘と一反もめん

ブックカバーにも
鬼太郎が!?

水木さんが常連客だった「真光書店」
水木さんが常連客だった「真光書店」


マンホール蓋や公共交通機関にも、キャラクターが隠れています!

「調布」駅から西へ600mほど進めば、「鬼太郎ひろば」があります。2019(令和元)年5月に、ふるさと納税制度を活用したクラウドファンディングによって開園。入口にある鬼太郎のモニュメントをはじめ、鬼太郎ハウスの滑り台、ぬりかべのクライミング、一反もめんのベンチなど、園内には妖怪たちがいっぱい。2021(令和3)年4月には「河童の三平池」という噴水も完成し、ますます楽しい公園になっています。

その他にも、前述の「電通大通り」には、鬼太郎のキャラクターが描かれた6種類のマンホール蓋を設置。市内を走る調布ミニバスでもキャラクターをあしらった鬼太郎バスが走ってます。「調布市ブリガドーン計画」というコスプレイベントでは、作品内の“人間を妖怪に変えるブリガドーン計画”にちなんで、街中がコスプレ妖怪でいっぱいになったりと、鬼太郎にちなんだスポットがエリア内に千葉目られていて、歩いていてとても楽しい街でした。

妖怪たちの遊具が
いっぱい

「鬼太郎ひろば」
「鬼太郎ひろば」

全部で6種類
あります

鬼太郎のキャラが描かれたマンホール蓋
鬼太郎のキャラが描かれたマンホール蓋


発見ポイント!

調布市内を走る鬼太郎バス
調布市内を走る鬼太郎バス

  • (1)「深大寺」は自然に溢れており、蕎麦や団子などグルメも味わえる
  • (2)街を歩いていると、至る所に鬼太郎たちがいて楽しい
  • (3)鬼太郎が住んでいる神社などで作品の世界観に触れられる

自然あふれる「深大寺」や「ゲゲゲの鬼太郎」ゆかりの地など、調布ならではのスポットを巡る
所在地:東京都調布市 

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