日本有数のIT産業集積地として注目を集める「渋谷」駅周辺

日本のIT産業集積地「ビッドバレー」と呼ばれた渋谷

2000年前後、ネットバブル期の渋谷はIT産業のオフィスが集まり、米国のIT産業集積地シリコンバレーになぞらえ、「ビットバレー」とも呼ばれていた。当時の渋谷はベンチャー企業の経営者が、お互いに交流しやすい環境が整備されていたこともIT産業が集まってきた要因だった。

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その後、六本木などに最新の設備を備えた大規模オフィスビルが次々と誕生したことにより、多くのIT企業は渋谷から移転し、渋谷のIT文化は一時衰退することになる。

近年の大規模開発プロジェクトで巨大IT企業が集まる

「KDDI」や「ディー・エヌ・エー」のオフィスがある「渋谷ヒカリエ」

それから数年後、2012(平成24)年に開業した「渋谷ヒカリエ」のオフィスフロアには、より広く最新の設備を求めて、「KDDI」や「ディー・エヌ・エー」が入居した。これをきっかけに渋谷はIT企業から再び注目を集めるようになる。

「渋谷ストリーム」のオフィスフロアは「グーグル合同会社」の本社となる

2018(平成30)年9月に完成した「渋谷ストリーム」の14階から35階のオフィスフロアは、2019(令和元)年秋からすべてグーグルの日本法人である「グーグル合同会社」の本社として使われている。

「GMOインターネット」グループが入る「渋谷フクラス」

2019(平成31)年2月完成の「住友不動産渋谷タワー(Abema Towers)」の 4階から16階のオフィスフロアも「サイバーエージェント」の本社機能、メディア事業、ゲーム事業のオフィスになった。「渋谷」駅西口駅前に2019(令和元)年12月に完成した「渋谷フクラス」も9階から16階のフロアが「GMOインターネット」のグループ会社のオフィスとして利用されている。

このほかにも多くのIT企業が渋谷にオフィスを構えており、渋谷は再びIT企業の集積地になった。

世界のIT産業の拠点を目指す

こうした背景から、渋谷に拠点を置く「サイバーエージェント」、「ディー・エヌ・エー」、「GMOインターネット」、「ミクシィ」の4企業は渋谷をITの世界的技術拠点にすることを目的に、「SHIBUYA BIT VALLEY(シブヤ・ビットバレー)」プロジェクトを始動している。このプロジェクトでは渋谷区と連携し、テックカンファレンスの開催を中心に、渋谷のIT企業のコミュニティー強化、交流の活性化を目指すという。

渋谷は今後の日本のみならず世界のIT産業をけん引する街になるだろう。

※この記事は、2019(令和元)年5月に執筆されました

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