植物学者・牧野富太郎博士の自邸の庭に集う約300種の草木たち

練馬区立牧野記念庭園記念館

区立牧野記念庭園記念館入口
区立牧野記念庭園記念館入口

西武池袋線「大泉学園」駅・南口から徒歩5分の場所にある牧野記念庭園は、「日本の植物分類学の父」として知られる植物学者・牧野富太郎博士が、1926(大正15)年から94歳で亡くなる1957(昭和32)年まで居住し、自らが採取してきた植物を植え“我が植物園”としてこよなく愛した住居跡を整備した庭園である。

園内には様々な草木が育つ
園内には様々な草木が育つ

庭園には、博士が生前に国内外から自ら探し求めて集めた約300種類の草木類が植栽されており、スエコザサやセンダイヤザクラ、ヘラノキといった珍しい種類の植物も多い。春は桜、夏は木々の緑庭園の緑と木陰、秋はヒガンバナの開花に始まり落葉樹の紅葉、木々が葉を落とした冬には庭園に柔らかな陽が差し込む。

句碑
句碑

博士による命名植物は、1889(明治22)年に日本初となったヤマトグサをはじめ、新種、新品種を含め、約1,500種類を数える。その一つであるスエコザサは、研究に打ち込むあまり経済的に困窮した時期も博士を支え、1928(昭和3)年に亡くなった寿衛子夫人の名に因んで命名された植物である。庭園入り口近くには、「家守りし妻の恵みや我が学び、世の中のあらむかぎりやすゑ子笹」と書かれた句碑の周りをスエコザサが囲んでいる。

センダイヤザクラ
センダイヤザクラ

また、4月に開花して庭園を彩るセンダイヤザクラも博士が命名した樹木で、親木はすでに枯死しており、成木は日本では数少ない。現在は、博士が植えた木が大きく枝を伸ばし、園内で新たに育てている若木にも花が咲き、庭園のシンボルとなっている。

「書屋展示室」
「書屋展示室」

敷地内には、博士の書斎と書庫が当時のまま保存されている「書屋展示室」、博士が植物採集や研究のため愛用した道具や日用品、執筆原稿、植物に関する書物などが展示されている「常設展示室」、博士ゆかりの植物標本や植物画などの展示会が行われる「企画展示室」があり、牧野富太郎博士の研究への情熱を肌で感じることができる。

練馬区立牧野記念庭園記念館
所在地:東京都練馬区東大泉6-34-4 
電話番号:03-6904-6403
開館時間:9:00~17:00(企画展は9:30~16:30)
休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始(12/29~1/3)
入館料:無料
http://www.makinoteien.jp/

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