「蕎麦的」時間を守る練馬きっての名店

玄蕎麦 野中

「玄蕎麦 野中」
「玄蕎麦 野中」

西武池袋線「中村橋」駅から南東へ。落ち着いた住宅街の中にひっそりと軒を構える「玄蕎麦 野中」。そこに蕎麦屋があると知らなければ通り過ぎてしまいそうな隠れ家のような店だ。店内にはテーブル席が30席ほど用意されており、居心地の良い空間が広がる。家族や仲間と語らいながら食事をするのも良いが、一人蕎麦と向き合うのもいいだろう。個室も用意されているのでプライベートな食事会を開く際にも重宝する。

「玄蕎麦 野中」の店内
「玄蕎麦 野中」の店内

1日10食限定の「蟻巣(ありす)の田舎蕎麦」は、機会があればぜひいただきたい。蟻巣とは蟻巣石のことで、水晶と石英によって形成された硬度の高い花崗岩である。アリの巣のように小さな気泡があるため、通気性に優れ熱を逃す効果がある。そばの組織を潰すのではなく、切るように挽くことができる。同店では、殻付きの玄そばを蟻巣でできた手廻しの石臼でていねいに挽く。荒い粉と細かい粉、粒子が不揃いでいろいろな味が同居する十割そばとなっている。

一日10食限定「蟻巣(ありす)の田舎蕎麦」
一日10食限定「蟻巣(ありす)の田舎蕎麦」

また、同店では鴨の旨みが口いっぱいに広がる「鴨南ばん」や、車海老やキス、季節の食材を使った天ぷらがいただける「天せいろ」など、魅力的なメニューがそろっている。蕎麦以外にも「釜揚げうどん」や「天丼」も用意されているので毎日通っても飽きることはないだろう。

器の美しさにも注目してもらいたい
器の美しさにも注目してもらいたい

魚の美味しい地方から取り寄せた小魚を炭火で炙っていただく「天日干し小魚の網焼き」や「出汁巻き玉子」、「にしんの旨煮」など一品料理も充実している。中でも無農薬栽培の大豆、秩父神泉村の湧水、伊豆大島の天然にがりなど厳選素材で作る自然の旨みが詰まった「こだわり豆腐」はぜひ試してもらいたい逸品だ。天盛をつまみに日本酒で軽く一杯といった使い方も良いだろう。「玄蕎麦 野中」は、生活圏内にあれば常連になりたい、そんな素敵な蕎麦屋だ。

「玄蕎麦 野中」外観
「玄蕎麦 野中」外観

※本文内のメニューは掲載時のものです。変更している場合がありますのでご了承ください。

玄蕎麦 野中
所在地:東京都練馬区中村2-5-11 
電話番号:03-3577-6767

詳細地図

読み込み中