文教エリアに広がる邸宅街に暮らす

文京区は東京23区のほぼ中央に位置し、全域がJR山手線の内側となる。地形は大部分が武蔵野台地の東縁部で高台が多い。台地の間を流れる川に向かって下る坂は文京区の特徴的な景観だ。

江戸時代、現在の文京区内の多くは武家屋敷として利用されていた。明治維新後は武家屋敷跡地を中心に邸宅街が開発される。武家屋敷にあった庭園の一部は今も残され、緑豊かで風格の漂う街並みが広がる。

また、広大な敷地を利用できる武家屋敷跡地には大学など教育施設も進出し、都内有数の文教エリアとして発展した。現在も大学キャンパスをはじめ私立の高等学校や中学校も多く、教育の選択肢が広いことも魅力だ。

文京区に暮らす人は増加傾向

文京区の面積は11.29平方キロメートルで東京23区では4番目に小さい。このため、公共施設がエリアにコンパクトにまとまり、使いやすいこともメリットとなる。

2020（令和2）年の国勢調査によると、文京区の人口は240,069人で2015（平成27）年に比べ9.3％増加している。また、2020（令和2）年の昼夜人口比率は 147.3で都心3区と呼ばれる千代田区、中央区、港区や新宿区より低い。このデータは他の市区から文京区へ通勤・通学する人が多いものの、文京区内に住む人も多いことを示す。

妊娠から子育てまで、きめ細かな支援を行う文京区

文京区は独自の子育て支援が充実している。例えば、東京都が実施する「018サポート」に加えて「文京区高校生世代育成支援金」と「文京区 児童手当対象外世帯 独自給付金」を支給している。さらに、「ネウボラ支援制度」として、妊娠時の「ネウボラ面接（妊婦面接）」に始まり、出産後の「こんにちは赤ちゃん訪問（新生児訪問）」、「赤ちゃんとママのホッとサロン」など子育て期まで切れ目のない支援を行っている。

ベビーシッターサービスに使える「文京区ベビーシッター利用料助成制度」や民間事業者の家事・育児サポートを一定の負担で受けられる「おうち家事・育児サポート事業」も多忙な子育てファミリーにうれしいサポートだろう。

文京区内、5地域に分けられて進む街づくり

『文京区都市マスタープラン2011』では文京区の魅力を「豊かな緑と変化に富んだ地形のなかに歴史と文化が香るまち」とし、「～協働で次世代に引き継ぐ～安全で快適な魅力あふれるまちづくり」を目標に様々な取り組みを行っている。

さらに地域の特性に合わせて街づくりを進めるため、区内を都心地域、下町隣接地域、山の手地域東部、山の手地域中央、山の手地域西部の5つに分けて街づくりの方針を示した。具体的には「文京シビックセンター」周辺を文京区の中心的な役割を果たす核となる。都心地域と下町隣接地域、山の手地域中央には「地域拠点」、山の手地域東部と山の手地域西部には「生活拠点」を置き、公共施設などを整備することとした。これにより、各地域でより暮らしやすい街の実現が期待される。

文教エリアの象徴「東京大学本郷地区キャンパス」がある街

文京区の南、都心地域の一角に広がる本郷三丁目エリアは、北東に「東京大学本郷地区キャンパス」が広がり、文教エリアの中核をなす。「文京シビックセンター」も近く、行政の中心地としても機能している。

東京メトロ丸ノ内線と都営地下鉄大江戸線が乗り入れる「本郷三丁目」駅に隣接しており、交通アクセスにも恵まれている。東京メトロ丸ノ内線に乗れば、「東京」駅まで7分、「銀座」駅には10分と都心に10分以内で移動できる。都営地下鉄大江戸線なら「新宿西口」駅に14分、「都庁前」駅には16分でダイレクトアクセスできる。

「東京ドームシティ」や大学病院も徒歩圏内に

本郷三丁目エリアは生活利便施設もそろう。「文京シビックセンター」には「文京区役所」のほか「文京シビックホール」、「子ども家庭支援センター ぴよぴよひろば」など多彩な公共施設が集まる。

「文京シビックセンター」の南にはショッピング施設やスパが集まる「ラクーア」に加え、「東京ドーム」やアトラクションもある「東京ドームシティ」があり、買い物からレジャーまで自由自在だ。

「東京ドームシティ」の西側は水戸徳川家上屋敷の庭園だった「小石川後楽園」で四季の緑が美しい。徒歩圏内に「東京大学医学部附属病院」や「順天堂大学医学部附属順天堂医院」、「東京医科歯科大学病院」と大学病院が集まっているのも安心だ。

文教エリアとして発展し、邸宅街ならではの落ち着いた街並みに恵まれた文京区内でも、優れた生活利便を併せ持つ本郷三丁目エリア。ここでは便利で穏やかな暮らしを実現できるだろう。

緑豊かな住環境に寄り添い、都心の利便性を享受する本郷三丁目エリア
所在地：東京都文京区