江戸時代から続く酒蔵

田村酒造

田村酒造
田村酒造

1822(文政5)年創業、玉川上水のほとりで酒を造る酒蔵。その歴史は現在の福生市がまだ武蔵国多摩郡福生村と呼ばれていた時代にまで遡る。江戸時代の福生村は天領(江戸幕府の直轄領)で、田村家は村の政治一般を司る名主などの村役を勤めていたという。当時は屋敷内に流れる田村分水は生活用水や水田・畑を潤す灌漑用水として使っていたが、九代目当主「勘次郎(賢真)」が46歳の時、酒造業を興したのが「田村酒造」のはじまりである。当時の江戸は華やかな文化文政期。飲食の需要が拡大し、上方(関西)で生産する“下り酒”に代わるものとして幕府は“江戸地廻り酒”の生産を奨励していたこともあり、田村酒造は大きく発展する。「勘次郎(賢真)」は、近在の酒造家・酒店と店内関係を結び、総本店として酒造技術や経営ノウハウの提供を図り、酒造販売を一貫した組織体制を築いた。

数々の銘酒がここから生まれる
数々の銘酒がここから生まれる

創業以来「丁寧に造って 丁寧に売る」を家訓として質の高い酒を作り続けている。中でも「田村酒造」を代表する『嘉泉』は、田村家の井戸に酒造りに好適な中硬水の秩父奥多摩伏流水を得た喜びから名付けられた銘酒だ。中でも、「特別本醸造 幻の酒」は酒造好適米を60%まで精米した特別本醸造酒。旨口にして、味のふくらみがあり、しっかりとした飲み口、後口の良さがその魅力で酒通に好まれているという。初めての訪問であれば是非とも試してもらいたい。

「丁寧に造って 丁寧に売る」が家訓
「丁寧に造って 丁寧に売る」が家訓

自負で名付けた「かねじゅう 田むら」もおすすめの逸品。よく吟味した米と酵母を用い、洗米、蒸米、麹、酒母、醪と手間を惜しまず、大吟醸造りと変わらぬ最高の技術を投入した純米吟醸酒である。手間がかかる究極の火入れ方法である瓶燗を採用し、ボディがしっかりした厚みのある味わいを楽しめる。自宅で楽しむのはもちろん、贈り物としても重宝する銘酒が身近に手に入る環境があるのは、このエリアに暮らす特権と言えるだろう。

田村酒造
所在地:東京都福生市福生626 
電話番号:042-551-0003
営業時間:8:30~17:00 

https://www.seishu-kasen.com

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