今こそ都心に住む理由とは、4つのキーワードから考える
ニューヨーク、ロンドン、パリなど、欧米の代表的な都市と並び、世界的な都市の一つとして知られる日本の首都、東京。この大都市・東京でも、様々な分野で「ニューノーマル」が生まれる時代に突入し、リモートワークが一挙に普及したことで、住まいと職場との関係性について見直す機会が増えています。
都心か郊外か、という議論が生まれる中、「職住近接」や交通利便性は言うまでもなく、様々な理由で都心に暮らす人も増えてきています。
なぜ今、都心エリアに暮らすのか、その魅力と理由を4つのキーワードから考えてみましょう。
①積み上げられた歴史と文化薫る街
都心エリアには、江戸開府より育まれてきた街並みや文化といった歴史が今も息づいています。
特に、東京の中心地で、大名屋敷も立ち並んだ千代田区、中央区には、江戸の中心・日本橋エリアを筆頭に、江戸文化を支えてきた多くの老舗企業や、老舗飲食店が現在も営業を続けています。
また、かつて一時代を築いた交通の要衝地である日本橋や神田、また湾岸の築地、月島エリアなどでは、昔ながらの街並みも広がり、風情を感じることができます。
「江戸三大祭り」に数えられる「神田神社」の「神田祭」、「日枝神社」で行われる「山王祭」など、かつてからの賑わいや歴史の薫りを現代に伝える文化も多く残っています。
博物館や美術館、劇場、展示会場などもいたるところにあり、東京都心でしか見ることのできない美術展や公演、展示が催されるのも、都心ならではの利点ではないでしょうか。週末レジャーや自己研鑽にも事欠かない環境が身近に整っていることは、都心の大きな魅力と言えます。
②日々に癒しを与えてくれる自然環境
2つ目は自然環境です。高層ビル群が目立ちがちな都心にも、春には桜が咲き誇り、人気ランニングコースにもなっている皇居外苑を中心に、実は多くの自然が残っているのです。
「日比谷公園」「芝公園」「戸山公園」といった大型公園が多く整備されており、人々の憩いの場になっています。
また、再開発事業も計画される「明治神宮外苑」、「新宿御苑」や「小石川後楽園」、湾岸エリアの「浜離宮恩賜庭園」など、整備された美しい庭園の数々は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
そのほか、江戸城のお濠沿いに整備される「外濠公園」など、豊富な自然が身近に残っており、人々を癒しています。
また、江戸時代に徳川家康によって張り巡らされた水路や、神田川、隅田川といった川沿いには桜並木や遊歩道も整備され、日々に潤いを感じられるでしょう。
近年では、都心で進行している数々の再開発事業でも、開発地域内で緑地を復活させる動きが活発化しており、高層ビルの間に多くの緑地空間が生まれています。
③あらゆるジャンルの“一流”が集積
多くの世界的なファッションブランドが旗艦店を構える銀座、若者文化や流行の発信地となっている表参道など、国内で最先端と言われるショップや商業施設が、都心エリアには集まっています。
例えば、神保町に2015(平成27)年にオープンした「GLITCH COFFEE&ROASTERS(グリッチコーヒー&ロースターズ)」は、豆をブレンドしていないシングルオリジンにこだわったライトローストのスペシャリティコーヒーを出すカフェです。
提供するコーヒー一杯に対してとことんこだわっており、ある意味で「トガった」お店にも関わらず、オープン以来、多くのコーヒー好きがこぞって集まり、愛される店となっています。
このような店舗が多く集まる都心エリア。
ハイクオリティなのはモノだけでなく、サービス面でも同様。ハイレベルなモノやサービスを求める受け手と、それに応えるクリエイティブな人々が互いに影響しあっているといえるでしょう。
上質で希少性の高い商品やサービスを提供する環境は、受け手と提供者の双方によって成り立っており、それぞれが感性を磨く状況が都心には整っています。
また、一流の店・モノ・サービスを暮らしのすぐそばで感じ続けることは、日々をより豊かに、充実したものにしてくれることでしょう。
④安心の資産価値
一般的に、土地や物件の資産性として注目すべきポイントは、
・交通アクセスや商業施設が利用しやすいといった生活・交通利便性
・再開発が行われるなど今後も住環境の向上や将来性が見込めること
といわれます。
JRや東京メトロ、都営地下鉄線など、駅が点在し複数の路線が利用できることで、職住近接が実現できる都心は、資産価値が落ちにくくなると考えられます。
また、都心エリアでは2020(令和2)年以降も多くの再開発が計画されています。
近年の、「高輪ゲートウェイ」駅、「虎ノ門ヒルズ」駅といった新駅開業や新しい交通システムの導入、新たな街の誕生は、エリアの価値を高めることにつながっており、特に東京駅周辺エリア、虎ノ門エリア、渋谷エリアは、世界からも注目されているのです。
今後も都心の各エリアでは、商業施設の開業や、地下通路やアクセス環境の整備、さらに防災面での備えなど、さらなる利便性の向上が見込まれており、資産価値においても落ちにくいと考えられます。
コロナ禍など先が見通せない状況では、資産価値の安定感に加え、各方面へのアクセス利便においても安心できる環境と言えますし、時間にゆとりをもった生活を叶えることができます。
そのほかにも、病院数や医療従事者数の充実度や、豊富な文化体験なども、都心に住む魅力の一つです。
様々な「ニューノーマル」が生まれる新たな時代でも、都心エリアの優位性は変わることなく、暮らしの場としても魅力的だと言えるのではないでしょうか。
今こそ都心に住む理由とは、4つのキーワードから考える
所在地:東京都中央区