武家屋敷の名残や文人ゆかりの地が寄り添う趣漂う街、新宿区早稲田町

新宿区早稲田町は東京メトロ東西線「早稲田」駅周辺に広がる。エリア周辺には「早稲田大学」をはじめ、教育施設が集まる文教エリアで、若者が多く、街には活気があふれている。エリアの東は、昔ながらの佇まいが残る神楽坂となり、落ち着きを感じながら暮らせる街でもある。

武家屋敷の面影を残す「甘泉園公園」や「大隈庭園」

武家屋敷跡地に整備された「甘泉園公園」
武家屋敷跡地に整備された「甘泉園公園」

江戸時代の早稲田町周辺は武家屋敷が集まっていたという。徳川御三卿のひとつである清水家の下屋敷もそのひとつで、現在は「甘泉園公園」として整備されている。「早稲田大学」内にある「大隈庭園」も彦根藩井伊家や高松藩松平家の下屋敷として使われていた場所で、1874(明治7)年に早稲田大学を設立した大隈重信の別邸の庭園となったものだ。

神楽坂は「毘沙門天 善國寺」の門前町として栄えた
神楽坂は「毘沙門天 善國寺」の門前町として栄えた

エリアの東の神楽坂周辺も武家屋敷が並んでいたが、1792(寛政4)年に「毘沙門天 善國寺」が移設されると門前町としても発展を遂げた。明治時代から大正時代には泉鏡花や尾崎紅葉、北原白秋など多くの文人・墨客も神楽坂を訪れていたという。

文化施設やグルメの名店が充実

夏目漱石の住居跡にある「漱石公園」
夏目漱石の住居跡にある「漱石公園」

神楽坂周辺は文士に愛されたこともあり、現在も出版や印刷に関わる企業が多いことが特徴だ。夏目漱石が晩年に暮らした住居の一部が公園となった「漱石公園」などこの地に縁のある文士の面影を感じられるスポットもある。

早稲田周辺には他にも「矢来能楽堂」や「宮城道雄記念館」など文化施設が集まり、気軽に芸術に触れることができることもこの地に暮らす魅力になる。

門前町として栄えた神楽坂には、やがて料亭が集まるようになった。今も美食の街として知られ、料亭をはじめ多くの名店が集まる。「かくれんぼ横丁」から別れる路地「芸者新道」では、今でも料亭から料亭へ移動する芸者さんにばったり会うこともあるという。

ミシュランガイドで星を獲得している店も多く、一見さんお断りの高級店もある。近年は、長い歴史を誇る老舗だけではなく、新たな名店も増え、改めて注目されているエリアになった。

東京メトロ東西線で「大手町」駅に10分圏内

東京メトロ東西線「早稲田」駅
東京メトロ東西線「早稲田」駅

「早稲田」駅に近い早稲田町は交通アクセスの利便性も高い。「早稲田」駅から東京メトロ東西線に乗れば「大手町」駅まで約10分、「日本橋」駅まで約12分と短時間でダイレクトアクセスできる。東京メトロ東西線は、東京メトロ副都心線を除く東京都内のすべての地下鉄線と接続するため、1回の乗り換えでアクセスできるエリアが広い。

エリアの北側にある「早稲田」停留場からは都電荒川線も利用できる。「池袋サンシャイン」近くの「東池袋四丁目」停留場やJR山手線接続の「大塚駅前」停留場などへ行く場合は、都電荒川線を利用すれば便利だ。

日常の買い物に便利なスーパーマーケットが揃う

エリア付近に建つ「三徳 早稲田店」
エリア付近に建つ「三徳 早稲田店」

早稲田町周辺には「イトーヨーカドー 食品館早稲田店」や「三徳 早稲田店」といった日常の買い物に便利な規模のスーパーマーケットがあるほか、「早稲田」駅周辺や「早稲田大学」周辺には商店街が広がり、買い物環境にも恵まれている。

おしゃれな雑貨のショップ「la kagu(ラカグ)」
おしゃれな雑貨のショップ「la kagu(ラカグ)」

神楽坂方面には「新潮社」の倉庫をリノベーションしたショップ「la kagu(ラカグ)」などのおしゃれなショップも多く、散策しながらの買い物も楽しめる。

文教の街ならではの活気と神楽坂の風情を併せ持つ新宿区早稲田町。ここには他の街では体験できない充実した暮らしがある。