「東京都立立川高等学校」 校長先生インタビュー

卒業生であることの誇りが持てる伝統校「東京都立立川高等学校」

1901(明治34)年に開校した「東京府立第二中学校」を前身とする「東京都立立川高等学校」。1世紀以上の歴史をもつ伝統校は、開校当初からの“質実剛健”、“自主自律”という校風を守り継いでいる。今回は自身も同校の卒業生であるという吉田校長に学校の特色や街の魅力について、お話を伺った。

3万人を超える卒業生

吉田校長自身も「東京都立立川高等学校」の卒業生
吉田校長自身も「東京都立立川高等学校」の卒業生

――学校の歴史について教えてください。

吉田校長:本校は1901(明治34)年開校の「東京府立第二中学校」を前身とする学校です。その当時、高等教育を受けたいという声が地域から上がり、それを受ける形で開校にいたったと聞いています。地域に必要とされ、そして見守られながら116年という歳月を重ねてきたのです。多摩地区では最も歴史のある高校で、卒業生は3万人を超え、様々な分野で活躍しています。そのなかには都知事を務めた鈴木俊一氏もいます。

1世紀以上の歴史をもつ伝統校
1世紀以上の歴史をもつ伝統校

――伝統校ならではの校風などあれば教えてください。

吉田校長:“質実剛健”と“自主自律”に尽きると思います。特に後者の“自主自律”に関しては、本校で学校生活をおくれば、いたるところで感じることができるかと思います。自らが考え、行動に移すというのが本校の生徒。合唱祭、体育祭、演劇コンクールなどの学校行事についても、生徒が主体となって企画運営を進めています。

――特徴的な学校行事はありますか?

吉田校長:特徴的なものとしては、やはり1年生が対象の3泊4日の臨海教室ですね。千葉・館山市にある「清明寮」を拠点として、全員で遠泳を成功させるというものです。以前は、多くの都立高校で実施していた臨海教室ですが、現在では本校を含めて数校だけの伝統行事となりました。

取材に答える吉田校長
取材に答える吉田校長

臨海教室以外では、戦後すぐに始まった演劇コンクールも伝統があります。2日間にわたり「福生市民会館」で行われ、2クラスで1チーム作り、その成果を競い合うものになります。 “発表会”ではなく、“コンクール”という形式を取っていることが特徴ですね。演劇は総合芸術であることから、表現力を伸ばすために競うことが有効的という判断があったのかもしれません。

――大勢の卒業生がいると伺いましたが、卒業生との交流行事などはあるのでしょうか。

吉田校長:立高時代塾など各分野で活躍している卒業生を招き、ゼミナール形式で講演していただいています。講演終了後は、距離を縮めて議論を深めていくこともあります。それ以外では、卒業生が在籍している研究室を訪ねていくこともしており、2016(平成28)年は京都大学と北海道大学にも行きました。歴史ある学校ということもあり、卒業生から話を聞くという機会は沢山作っています。

広々とした作りの校内
広々とした作りの校内

――巣立っていく生徒たちに、どのような社会人になってほしいと考えていますか。

吉田校長:トップリーダーとして日本、そして世界で活躍してほしいですね。そのために必要なものは、やはり何と言っても人間力。本校の生徒には大きな潜在力がありますから、ぜひそれを活かして、諸先輩方を超える活躍をしてもらいたいと考えています。

進学指導重点校として

「東京都立立川高等学校」の銘板
「東京都立立川高等学校」の銘板

――2003(平成15)年には、進学指導重点校に指定されたそうですね。

吉田校長:その恩恵を、いたるところで生徒は実感していると思います。セパレート式の自習室は19時30分まで利用できますし、時間内であればいつでも教員が対応してくれるゼミ室もあります。本校には定時制課程があるため、部活動は17時までに終えなくてはならないのですが、そうした環境のおかげで効率的な時間配分が自然と身につきます。“文武両道”を実践するためには、とても大切な能力ではないかと思います。

――部活動への参加率を教えていただけますか。

吉田校長:9割以上の生徒が参加しています。本校は進学指導重点校に指定されており、難関大学へも生徒を毎年輩出していますが、勉強だけでなく、“文武両道”を実践しています。参加していない生徒も、幼少期からの習い事を続けたりしているので、ほぼ全員が勉学以外の活動に力を入れていることになります。特に歴史があるのは天文気象部ですが、文化系、運動系を問わず、いずれも所属先で頑張ってくれています。

進学指導重点校に指定されている
進学指導重点校に指定されている

――天体ドームがあるそうですが、どのように使われているのですか。

吉田校長:天文気象部の課外活動で使われることが多いですね。ちなみに天文気象部は70年近い歴史があり、設立当時から様々な観測データを取っています。もちろん天体ドームは天文気象部だけのものではなく、小・中学生や都民を対象にした公開講座も定期的に開いています。

「国営昭和記念公園」
「国営昭和記念公園」

――立川エリアの魅力について教えてください。

吉田校長:私がまだ本校の生徒だった40年前と比べると、開発が進み、街は大きく変わりました。“一変した”という表現が相応しいほどの変化です。街としての魅力は、やはりターミナル駅を擁することでしょうね。また、新宿まで行かなくても、週末のショッピングなどは、この街で十分に足りてしまいます。その一方で、周辺には「国営昭和記念公園」などの憩いの場もありますから、利便性と自然環境のバランスの良さを実感できる住み良い街だと思います。

東京都立立川高等学校
東京都立立川高等学校

今回話を聞いた人

東京都立立川高等学校
吉田順一校長
所在地:東京都立川市錦町2-13-5
TEL:042-524-8195
URL:http://www.tachikawa-h.metro.tokyo.jp/
※この情報は2016(平成28)年11月時点のものです。