調布市立第六中学校 インタビュー

落ち着いた環境の中で、生徒たちの心を育てる「調布市立第六中学校」

国領駅から東へ徒歩5分の住宅街の中にある「調布市立第六中学校」は1974(昭和49)年に開校された40年以上の歴史を誇る中学校。野川が近くを流れ、周辺は落ち着いた住環境が広がっている。近年では、演劇部が全国大会に出場するなど、部活動も盛んに行われていることでも知られている。今回は「調布市立第六中学校」の校長の西尾先生と、図書館司書を務める栩野さんに学校の概要や、周辺の街の魅力についてお話を伺った。

人と接する事で育む「3つのこころ」

校長の西尾先生
校長の西尾先生

――学校の特色、教育方針などについて教えてください。

西尾校長:本校は大切にしている「3つのこころ」というのがあります。「思いやりのこころ」「やさしいこころ」「感謝のこころ」の3つです。私は本校の校長になって4年ですが、この「3つのこころ」という言葉を一番大切にしながら子どもたちを育てています。もちろん、学力や体力も必要ですが、こころっていうのは人と接して育つものだと思います。決して自分一人で育てることができないもので、人間関係に直結するものです。そういった事を大事に伸ばしてあげるのが、本校のモットーだと考えています。

――学校内の生徒同士の雰囲気、生徒と先生の関係はいかがですか。

西尾校長:一人一人は個性があって、それぞれですが、全体では雰囲気としては、優しい感じの子が多いと感じます。小学校までの教育環境というのも影響が強いと思いますが、素直で優しい子がほとんどですね。生徒同士も先生と生徒の関係でも、お互い大事にしている傾向が強いですね。

生徒たちに人気の図書室
生徒たちに人気の図書室

――図書館の利用が活発だと伺いましたがいかがですか。

西尾校長:そうですね。本の貸し出し冊数は市内の中学校でも上位に位置しています。今年度は、全校で年間約7150冊、生徒一人あたり年間約19冊です。

図書館司書を務める栩野さん
図書館司書を務める栩野さん

栩野さん:子どもたちはここがすごく好きで、全校生徒300人ちょっとですが、お昼休みには100人くらいが遊びに来るんです。本を借りる人は、その中の3分の1ぐらいなんですが、おしゃべりに来たり、お友達に付き合ったりとか。どちらかというと、居心地がいいから行こうみたいな雰囲気かもしれないですね。図書館っていうと本当に本好きの人しか利用しないっていうイメージがあるんですけど、うちの学校は本当に明るいし、あったかいし、教室でボーっとするよりはここでお友達とみんなでパズルの絵本見たりとか、ちょっとしゃべったりとか。みんなのオアシスみたいな場所ですね。

生徒同士でお互いを高めあう

春の体育大会の様子
春の体育大会の様子

――学校で一番盛り上がる行事について教えていただけますか。

西尾校長:春の体育大会と、秋の合唱コンクールが二大行事ですね。体育大会ではクラス対抗、学年対抗で様々な競技を競います。上級生がリーダーシップをとる応援団の活動も盛り上がりますね。秋の合唱コンクールでは「調布市グリーンホール」をお借りして、本格的なステージに1クラスずつ上がって、2曲ずつ歌います。練習にも各クラスで力が入り、下級生は上級生の練習を見に行ったりして、刺激をうけていますね。

体育大会も合唱コンクールも、下級生が上級生を見て憧れるような機会と言えますね。子ども達が、子ども達同士で盛り上がるというか、先生が仕組んだからとかではなく、自然と子ども達が一生懸命頑張って成長してくれています。

数々の表彰盾
数々の表彰盾

――部活動が盛んで演劇部は全国大会にも出場しているそうですね。

西尾校長:今年は出場できませんでしたが、去年までは数年連続で全国大会に出場していましたね。どうしても先生の転勤があり、部活動も顧問の先生が変わっていくので、継続的に実績を残していくのは難しいのですが、その中でも生徒達がよく頑張ってくれたと思います。この部が注目ですと言うと、他の部がやきもちやくので、特に部活の名前を出さないですが、どの部も頑張っていますよ。生徒達の9割は運動部と文化部がありますが、何かしらの部活に入って活動していますね。

地域と共に子ども達を育てる

「野川クリーン作戦」の様子
「野川クリーン作戦」の様子

――地域との連携を取りながら、学校で取り組んでいることなどございますか?

西尾校長:国領地区の団体が主催する「こいのぼり祭り」は「調布市立国領小学校」のグラウンドで開催されます。その時は本校の生徒会が、子ども達からバザーに出す品を集めて参加しています。駅前のお店や、お菓子屋さんなども一緒に参加しており、売り上げはユニセフに募金するのですが、そういう形で地域の方々と連携をとりながら行事にも参加していますね。

他にも「野川クリーン作戦」というのは40年近く続く活動なのですが、毎年1回実施しておりまして、野川周辺の土手や遊歩道のゴミ拾いを行っています。これは、本校の生徒の他に「調布市立国領小学校」と「調布市立調和小学校」の子ども達も参加しています。小学生は親子で参加したりして、体操服を着てみんなで、休日にボランティアで行っています。

それから、もう1つ「耐寒マラソン」というのがあります。耐寒マラソンも40数年続いている行事ですね。地域の団体が主催してくれており、1月に開催されます。本校のグラウンドを出発して戻ってくるのですが、40代以上の部とか、親子の部とか、いろんな枠があって、本校の生徒の他にも地域の方がたくさん参加するんです。

「耐寒マラソン」の様子
「耐寒マラソン」の様子

――地域の方が外部講師のような形で、関わることもあるのでしょうか。

西尾校長:大学生のボランティアに来てもらって、勉強を手伝ってもらうことはあります。また、本校では、外部から人を招いて、講演会を実施しています。土曜日に開催して家の人も見に来られるようにしています。

今年はオリンピック・パラリンピックの関係で、スポーツ関連の方々に話しをして頂きました。例えば、元プロ野球の方や、ヤクルトスワローズの寮で働く管理栄養士さん、それから「下町ボブスレー」として有名になった大田区のボブスレーのそりを作っているプロジェクトのトップの人に来てもらったりしましたね。

落ち着きがあり、これからさらに発展していく街

校長の西尾先生
校長の西尾先生

――子どもたちにとって、周辺の環境はいかがでしょうか?

西尾校長:子どもたちにとってすごくいい環境だと思います。塾や図書館も近くに揃っていますし、基本的には住宅地で落ち着いた安心できる環境だと思います。「くすのき団地」の中にある「国領児童館」には本校の生徒達はよく行っているみたいです。普通、児童館というと、もう少し下の年代の子たちが行くところかと思うのですが、「国領児童館」は高校生までに開放されています。うちの子は、比較的素直でおっとりしている子どもが多いのもあるかと思いますが、結構行っていますね。

「調布市立第六中学校」外観
「調布市立第六中学校」外観

――先生の思うまちの魅力について教えて頂けますか

西尾校長:私が5年前にここに着任した時はまだ、京王線の地下化工事前だったのですが、地下化されたことで、がらっと雰囲気が変わりましたね。余談ですが、実は国領駅の工事の際は本校の体育館を真夜中に貸してあげたんです。知られていないですが、地下化に非常に貢献したんですよ。

工事が終わって街がすっきり綺麗になって、マンションもいっぱい建ち、人が集まってきましたね。住宅開発するときに、公園を整備したり、野川沿いの遊歩道が整備されたりして、住みやすくなりましたね。野川沿いというのは、地域住民にとって憩いの場になっていると思います。

まだ、発展途上というところもあり、まだまだこれから第二、第三の波が来ている感じはします。だから、街はすごく明るい感じで雰囲気はとってもいいですよね。そういったこともあり、子ども達も増えています。それから新宿までの近さも街の大きな魅力のひとつですね。

調布市立第六中学校
調布市立第六中学校

調布市立第六小学校

校長 西尾晃明先生
所在地 :東京都調布市国領町3-8-23
TEL :042-485-5276
URL:http://www.chofu-schools.jp/chofu6/
※この情報は2017(平成29)年3月時点のものです。