子どものための小さな図書室

かつら文庫

閑静な住宅街の中にある「かつら文庫」
閑静な住宅街の中にある「かつら文庫」

「東京子ども図書館」の分室として、荻窪の静かな住宅街に佇む「かつら文庫」。「ノンちゃん雲に乗る」や「クマのプーさん」「ちいさなうさこちゃん」などで知られる作家、翻訳家、編集者として活躍した石井桃子さんが1958(昭和33)年に開いた子どものための図書室で、その活動が現在も続いている。石井桃子さんが住んでいた一軒家をそのまま使ったアットホームな室内には、子ども用図書の数々が棚にぎっしりと並べられている。子どもの頃の記憶が蘇るようで大人でも心が躍る。

アットホームな室内には数多くの本が並ぶ
アットホームな室内には数多くの本が並ぶ

石井桃子さんは、子どものために翻訳された本が少なかった時代に、海外で人気のある絵本を訳しながら子どもたちに読み聞かせをしたり、おはなし会をひらいたり、子どもが自由にのびのびと本を読める環境をつくった。訪れる子どもたちをよく観察し、子どもの反応を見ながら子どもが本当に喜ぶような本を見極めてきた。その経験から多くの翻訳・創作作品が生まれている。

石井桃子さんが使っていた書斎
石井桃子さんが使っていた書斎

今の「かつら文庫」でも本棚に並ぶのは流行りの新刊よりも、職員が子どもと接する中で選び抜いた”子どもたちに手渡したい本”の数々である。子ども一人ひとりの顔と名前を覚え、好みをよく観察するという姿勢は、今も変わらない。「かつら文庫」では、本の貸し出しや読み聞かせなどの子ども向けのサービスのほか、石井桃子さんが使っていた書斎や公開書庫、展示室、「マップのへや」の見学、講演会の開催など大人向けのサービスも行っている(要事前申し込み)。

かつら文庫
所在地:東京都杉並区荻窪3-37-11 
電話番号:03-3565-7711(東京子ども図書館)
子どもへのサービス:14:00~17:00(第1~4土曜日)※祝日、夏期・冬期の特別休館を除く
大人へのサービス:13:00~16:00(原則 火・木曜日)、案内料500円
※東京子ども図書館へ事前の確認が必要
http://www.tcl.or.jp/access3.html

詳細地図

あわせて読みたい。関連ページ