坪単価・価格のデータ推移

再開発計画のある駅周辺分譲マンションの坪単価の推移をデータで見てみました

再開発計画による大型分譲マンションの建設や、駅周辺の大型ショッピング施設や公園などのインフラ整備への期待が、分譲マンションの販売価格・坪単価の上昇へと影響を及ぼしているケースがある。今回、都区内、大型ターミナル駅、郊外の3つの枠組みで、6つの再開発エリアの、坪単価の推移を見てみた。なお、坪単価の数値に関しては、再開発PJ物件の発売前と後で駅徒歩10分圏内の供給物件坪単価水準を確認したものである。

◇都区内事例1:「目黒」駅のケース

「目黒」駅
「目黒」駅

「目黒」駅周辺では敷地面積約17,000平方メートルの「目黒駅前地区第一種市街地再開発事業」の建築工事が2016(平成28)8月に着工した。

この「目黒」駅の再開発プロジェクトにおける物件は2015(平成27)年7月に発売開始された。

再開発PJ物件発売前の2012(平成24)年~2015(平成27)年の「目黒」駅周辺物件の全体平均坪単価は@362.8万円。それが、再開発PJ物件発売後の2015(平成27)年~2016(平成28)年には平均坪単価@435.7万円となり、120%の上昇が見られる。

再開発PJ物件発売前と発売後の「目黒」駅周辺物件の平均坪単価の比較
再開発PJ物件発売前と発売後の「目黒」駅周辺物件の平均坪単価の比較

◇都区内事例2:「京急蒲田」駅のケース

「京急蒲田」駅
「京急蒲田」駅

「京急蒲田」駅周辺では駅前広場の整備や、駅とペデストリアンデッキで直結する商業施設一体型のマンションの建設を含む「京急蒲田西口駅前地区第一種市街地再開発事業」の建築工事が2015(平成27)12月に完了した。

この「京急蒲田」駅の再開発プロジェクトにおける物件は2014(平成26)年9月に発売開始された。

再開発PJ物件発売前の2011(平成23)年~2013(平成25)年の「京急蒲田」駅周辺物件の全体平均坪単価は@224.2万円。それが、再開発PJ物件発売後の2014(平成26)年~2016(平成28)年には平均坪単価@275.1万円となり、122%の上昇が見られる。※JR「蒲田」駅最寄り物件は対象外として算出。

再開発PJ物件発売前と発売後の「京急蒲田」駅周辺物件の平均坪単価の比較
再開発PJ物件発売前と発売後の「京急蒲田」駅周辺物件の平均坪単価の比較

◇大型ターミナル駅事例1:「川崎」駅のケース

「ラゾーナ川崎プラザ」
「ラゾーナ川崎プラザ」

「川崎」駅西口駅前では「旧東芝川崎事業所」跡地を核とする再開発、「川崎駅西口堀川町地区開発事業」により「ラゾーナ川崎プラザ」が2006(平成18)年9月に開業した。

この「川崎」駅の再開発プロジェクトにおける物件は2005(平成17)年6月に発売開始された。

再開発PJ物件発売前の2002(平成14)年~2004(平成16)年の「川崎」駅周辺物件の全体平均坪単価は@175.8万円。それが、再開発PJ物件発売後の2006(平成18)年~2010(平成22)年には平均坪単価@251.2万円となり、142%の上昇が見られる。

再開発PJ物件発売前と発売後の「川崎」駅周辺物件の平均坪単価の比較
再開発PJ物件発売前と発売後の「川崎」駅周辺物件の平均坪単価の比較

◇大型ターミナル駅事例2:「武蔵小杉」駅のケース

「武蔵小杉」駅周辺のビル群
「武蔵小杉」駅周辺のビル群

1990年代から開発が始まった「武蔵小杉」駅周辺。数々のエリアに分けられ、再開発事業は現在も進行している。

「武蔵小杉」駅周辺の再開発のうち「小杉駅南部地区D・E地区」の再開発プロジェクト物件は2006(平成18)年7月に発売開始された。

再開発PJ物件発売前の2006(平成18)年の「武蔵小杉」駅周辺物件の全体平均坪単価は@213.7万円。それが、再開発PJ物件発売後の2007(平成19)年~2011(平成23)年には平均坪単価@261.0万円となり、122%の上昇が見られる。

再開発PJ物件発売前と発売後の「武蔵小杉」駅周辺物件の平均坪単価の比較
再開発PJ物件発売前と発売後の「武蔵小杉」駅周辺物件の平均坪単価の比較

◇郊外事例1:「立川」駅のケース

「立川」駅周辺
「立川」駅周辺

「立川」駅周辺では「第一デパート」跡地などを整備する「立川駅北口西地区第一種市街地再開発事業」の工事が2016(平成28)年7月に竣工した。

この「立川」駅の再開発プロジェクトにおける物件は2014(平成26)年7月に発売開始された。

再開発PJ物件発売前の2011(平成23)年~2013(平成25)年の「立川」駅周辺物件の全体平均坪単価は@219.7万円。それが、再開発PJ物件発売後の2015(平成27)年~2016(平成28)年には平均坪単価@266.9万円となり、121%の上昇が見られる。

再開発PJ物件発売前と発売後の「立川」駅周辺物件の平均坪単価の比較
再開発PJ物件発売前と発売後の「立川」駅周辺物件の平均坪単価の比較

◇郊外事例2:「海老名」駅のケース

「ららぽーと海老名」
「ららぽーと海老名」

JR「海老名」駅の西口エリアでは「海老名駅西口土地区画整理事業」によって「ららぽーと海老名」が2015(平成27)年10月に開業した。

この「海老名」駅の再開発プロジェクトにおける物件は2015(平成27)年5月に発売開始された。

再開発PJ物件発売前の2011(平成23)年~2014(平成26)年の「海老名」駅周辺物件の全体平均坪単価は@165.9万円。それが、再開発PJ物件発売後の2016(平成28)年には平均坪単価@200.9万円となり、121%の上昇が見られる。

再開発PJ物件発売前と発売後の「海老名」駅周辺物件の平均坪単価の比較
再開発PJ物件発売前と発売後の「海老名」駅周辺物件の平均坪単価の比較

都区内事例、大型ターミナル駅事例、郊外事例の6駅のどのエリアでも、駅前再開発後の坪単価相場については、再開発前の相場に比べて、概ね120~125%程度上昇している傾向にある。再開発計画によって、駅の評価が高まり、同時にマンション相場も上昇傾向にあることが窺える。

※再開発PJ物件の発売前後3~5年を目安に、各駅徒歩10分圏内の供給物件坪単価水準を確認した。

あわせて読みたい。関連ページ