東京都心直結で活気あふれる商店街が多い杉並区

杉並区は東京23区の西端、都心からは約10kmに位置し、区域の大部分は武蔵野台地上にある。JR中央線、西武新宿線、京王井の頭線、京王線、東京メトロ丸ノ内線が通過し、都内各地へのアクセスに恵まれている。区内各駅周辺にはねじめ正一の小説で有名になった「高円寺純情商店街」、七夕まつりが行われる「阿佐谷パールセンター商店街」など個性豊かな商店街が広がることも特徴だ。

区名は江戸時代に青梅街道沿いに植えられた杉並木に由来しているという。甲州街道の「高井戸宿」をはじめ、青梅街道沿いなど街道沿いに集落が発展、江戸時代に開通した玉川上水から水を得られるようになると、新田開発も盛んに行われた。関東大震災では武蔵野台地上の被害が少ないことが注目されて富裕層の移住が相次ぎ、邸宅街として成長している。

人口は微増、地価は23区内ではおおよそ中間に位置

杉並区では2000（平成12）年以降、2019（平成31）年まで人口、世帯数ともに増加を続けている。2019（平成31）年1月1日時点で、人口は約57万人で、東京23区内では6番目に多い。2019（平成31）年1月1日時点の1世帯あたり人数は1.77人で単身世帯が比較的多いと想定される。

杉並区の住宅地の平均価格は2010（平成22）年から2019（平成31）年まで上昇傾向を続けているが、23区内平均よりは低く、東京23区内では13番目となっており、比較的住みやすいエリアと言える。

保育所等待機児童数は6年連続ゼロ

杉並区では子育て支援にも積極的に取り組んでいる。認可保育所数は2010（平成22）年の58施設から2022（令和4）年には190施設と約3.3倍に増加した。これに伴い、保育所等待機児童数は2010（平成22）年の28名から2016（平成28）年には136名に増加したものの、2018（平成30）年にはゼロを達成。以降、2023（令和5）年まで継続している。

きめ細やかな子育て支援も魅力だ。有料の子育てサービスに利用できる「杉並子育て応援券」は、妊婦1万円分、0歳児3万円分、1～2歳児1万5千円分が交付されるほか、0～5歳児を対象に1冊1万円分を4千円で販売している。さらに、小学生以下の第3子以降は5千円分の無償券も交付されている。

妊娠中に1回の妊婦歯科健康診査、産後8週間以内に1回行われる産婦健康診査など妊娠前後の健康管理も充実する。「すぎなみ地域大学」として食育推進ボランティア講座や健康づくりリーダー講座など地域活動の担い手を育成する取り組みも行われている。

荻窪地域と西荻地域の魅力をともに味わえる上荻エリア

「杉並区まちづくり基本方針（杉並区都市計画マスタープラン）」では区内を井草地域、西荻地域、荻窪地域、阿佐谷地域、高円寺地域、高井戸地域、方南・和泉地域の7地域に分け、それぞれの特性に適した街づくりを進めることにしている。

荻窪地域は「荻窪」駅の南北に位置する。「荻窪」駅は杉並区内最大の乗降客数を誇り、「荻窪」駅周辺には「ルミネ荻窪」など大規模ショッピング施設が集まる。西荻地域は荻窪地域の西に隣接し、JR中央線「西荻窪」駅を挟んで南北に広がる。「西荻窪」駅北口にはアンティークショップが集まり、南口にはアジアンテイストが味わえる「柳小路」が広がるなど杉並区内でも個性が光る一角だ。

上荻エリアはJR中央線と善福寺川、青梅街道に囲まれた立地で荻窪地域と西荻地域にまたがる。4路線が乗り入れる「荻窪」駅最寄りという利便性と大規模公園が近い穏やかな住環境を併せ持つ。

4路線利用可能の「荻窪」駅周辺にはショッピング施設も充実

「荻窪」駅にはJR中央線の快速、通勤快速も停車し、「新宿」駅や「東京」駅にダイレクトアクセスできる。また、JR中央・総武線各駅停車も通り、こちらの一部は東京メトロ東西線に直通し、「日本橋」駅方面にも乗り換えなしで移動可能だ。東京メトロ丸ノ内線は「荻窪」駅が始発となり、座って移動できるのもうれしい。東京メトロ丸ノ内線なら「新宿三丁目」駅、「赤坂見附」駅、「銀座」駅、「大手町」駅などにダイレクトアクセスとなる。

「荻窪」駅には駅ビル「ルミネ荻窪」があり、ファッションや雑貨の専門店が充実。「ルミネ荻窪」の北には24時間営業のスーパーマーケット「西友 荻窪店」が併設するショッピングセンター「荻窪タウンセブン」が隣接する。「荻窪」駅周辺にはラーメンやカレーなど個性豊かなグルメ店が多くあり、食の楽しみも多い。

多くの路線を利用でき、買い物も便利でグルメ店も豊富な上荻エリアは杉並区の魅力を余すところなく堪能できる街だ。

交通アクセスや買い物、食と杉並区の魅力を身近で享受できる街、上荻エリア
所在地：東京都杉並区