東京の中心として進化を続ける「東京」駅、八重洲エリア

現在の丸の内一帯は江戸時代、大名や旗本の武家屋敷が集まる屋敷街であった。明治維新後、武家屋敷跡地は民間に払い下げられ、日本初の本格的なオフィス街の整備が始まった。高さが整った赤レンガの建物が並ぶ近代的な街並みは「一丁倫敦(ロンドン)」とも呼ばれたという。1914(大正3)年には東京の新たな玄関口として「東京」駅が開業。開発エリアは「東京」駅前にも拡大していった。

一丁倫敦
一丁倫敦

大手町周辺は明治維新後、官庁街として使われていたが、1952(昭和27)年に公告された「霞ヶ関地区ほか二団地を対象とする中央官衙地区整備に関する計画」によって、各省庁は霞ヶ関に移転。跡地は民間に払い下げられ、新聞社、銀行、商社などが立地する都内有数のオフィス街として発展する。

丸の内などと同じくオフィス街として発展してきた有楽町には1933(昭和8)年に「日本劇場」、1934(昭和9)年に「東京宝塚劇場」がオープンし劇場街として発展。また、東京日日新聞(現・毎日新聞)、報知新聞、読売新聞など新聞社の社屋が集まり「新聞街」とも呼ばれていた。第二次世界大戦後には多くの映画館も開業し、洋画ロードショーのメッカとして、多くの観客を集めたという。

「東京宝塚劇場」
「東京宝塚劇場」

丸の内エリア、大手町エリアでは1988(昭和63)年に、都心機能の高度化を図るとともに風格ある都市景観、多様な都心文化機能等の導入を実現する街づくりを進めるため「大手町・丸の内・有楽町地区再開発計画推進協議会」が設立され、再開発と都市インフラの再整備を促進することになった。この再開発に合わせて、オフィスだけでなく多くのショッピング施設もオープンし、多様性のある街へと進化した。

丸ビル
丸ビル

現在は「東京」駅八重洲口周辺で「東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発」、「八重洲二丁目北地区第一種市街地再開発」、「八重洲二丁目中地区 第一種市街地再開発」など多くの再開発が計画されている。「東京」駅北側の常盤橋街区再開発では2027(令和8)年にはに高さ390mという日本一の高さを誇る高層ビルが完成する予定だ。また、「東京」駅八重洲口周辺の再開発では大規模なバスターミナルの整備も予定され、交通アクセスの拠点性がさらに増すことになる。

現在の「東京」駅周辺
現在の「東京」駅周辺

有楽町エリアでは「東京都庁」が1991(平成3)年に新宿へ移転し、跡地には1996(平成8)年に「東京国際フォーラム」が完成した。「東京国際フォーラム」は日本有数の国際コンベンションセンターとして、数多くの国際会議などの会場になっている。

東京国際フォーラム
東京国際フォーラム

周辺で2007(平成19)年には「有楽町イトシア」、2018(平成30)年には「東京ミッドタウン日比谷」がオープンするなど新たなスポットも誕生。現在も華やかな雰囲気を持つ街として発展を続けている。

東京ミッドタウン日比谷
東京ミッドタウン日比谷