リニア開通が待ち遠しい、東京の新たな玄関口、品川エリア

東京23区の南西に位置する品川エリア周辺では、古くから人の生活が営まれていたことが「大森貝塚」などの遺跡にみられる。江戸時代に東海道が整備されると、最初の宿場が品川に設けられ、宿場町としてにぎわった。「品川宿」は江戸四宿のうち唯一海に面した宿場であり、風光明媚な地として多くの人が行楽に訪れていたという。

江戸名所之内 品川の駅海上(国会図書館蔵)
江戸名所之内 品川の駅海上(国会図書館蔵)

1872(明治5)年に日本初の鉄道が「新橋」駅から「横浜(現・桜木町)」駅の間で開通。1885(明治18)年には日本鉄道品川線(現・JR山手線)も「品川」駅に乗り入れ、交通アクセスの要衝として発展を遂げた。明治時代以降、臨海部を中心に工場の進出も相次ぎ、京浜工業地帯も形成されている。

品川停車場
品川停車場

鉄道の運営主体が民間企業の「JR」に変わってからは、民間企業による「品川」駅の東口一帯の開発が本格化する。「品川インターシティ」や「品川グランドコモンズ」といった高層オフィスビルが誕生して多くの大手企業がオフィスを構え、現在のビジネス街が形成されていった。

東京の南側のターミナルに成長した品川エリア
東京の南側のターミナルに成長した品川エリア

1999(平成11)年には京急空港線が「羽田空港」に乗り入れ、「品川」駅から「羽田空港」へのダイレクトアクセスが可能になったほか、2003(平成15)年には東海道新幹線も停車するようになり、東京南部のターミナル駅としての地位を確立する。

現在も品川エリアでは開発が続く。「品川」駅と「田町」駅の間に広がるJR品川車両基地跡地では周辺地区では「グローバルゲートウェイ品川」として再開発が進められており、オフィスやホテル、商業施設を含む高層ビル7棟が誕生する。街びらきは2024(令和6)年ごろが予定されている。

「高輪ゲートウェイ」駅のイメージ図(出典:JR東日本)
「高輪ゲートウェイ」駅のイメージ図(出典:JR東日本)

また、「グローバルゲートウェイ品川」の玄関口として、JR山手線とJR京浜東北線が停車する「高輪ゲートウェイ」駅が開設されることになっている。「高輪ゲートウェイ」駅は2020(令和2)年春に暫定開業、2024(令和6)年度に本開業の予定だ。

「高輪ゲートウェイ」駅のイメージ図(出典:JR東日本)
「高輪ゲートウェイ」駅のイメージ図(出典:JR東日本)

さらに、2027(令和9)年のリニア中央新幹線の「品川」駅~「名古屋」間開通に合わせて、「品川駅西口地区」の開発も計画されている。今後も都市インフラ機能を中心に開発が進められていく。