周辺散策レポート

進化を続ける羽田エリア!新スポット「HANEDA GLOBAL WINGS」を探る

「東京国際空港(羽田空港)」は1931(昭和6)年に「東京飛行場」として開設されて以来、航空需要のさらなる増加に対応するため拡張を繰り返してきました。また、航空機の騒音を解消などを目的とした沖合移転に伴って53haもの空港跡地が生まれ、跡地の有効活用のため再開発が行われています。今回は、「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)」が2020年度にオープンし、徐々に出来上がりつつある羽田エリアの再開発の状況をレポートします。

再開発対象エリア3つのゾーンに分かれており、「天空橋」駅周辺の第一ゾーン、国際線ターミナル周辺の第二ゾーン、第二ゾーンの北側に位置する第三ゾーンがあります。

第一ゾーンは「HANEDA INNOVATION CITY」。こちらはアジアヘッドクオーター特区に指定されています。第二ゾーンは「HANEDA AIRPORT GARDEN」、再開発対象エリア全体は「HANEDA GLOBAL WINGS」と名付けられました。「HANEDA GLOBAL=各国内外に向けた取り組みを展開 WINGS=第一ゾーンと第二ゾーンを両翼に見立ててこの名称となりました。第三ゾーンについては主に空港用地としての利用が予定されています。

出典:羽田空港跡地利用OTA基本プラン(大田区)
出典:羽田空港跡地利用OTA基本プラン(大田区)

「HANEDA INNOVATION CITY」
「HANEDA INNOVATION CITY」


多摩川の対岸となる川崎市内でも新たな開発が進められています。京急大師線の「小島新田」駅の北側にあった「いすゞ自動車川崎工場」の跡地では「キングスカイフロント」として国家戦略特区に指定された大規模な再開発が行われ、「ライフサイエンス・環境分野を中心とした研究開発拠点」として企業や研究施設が進出したほか、「川崎キングスカイフロント東急REIホテル」もオープンしました。「HANEDA GLOBAL WINGS」と「殿町国際戦略拠点 キングスカイフロント」の連携を強化するため、両地区の間の多摩川に新たな橋を架ける「(仮称)羽田連絡道路」の整備も進められています。

殿町国際戦略拠点キングスカイフロント
殿町国際戦略拠点キングスカイフロント

(仮称)羽田連絡道路パース
(仮称)羽田連絡道路パース


HANEDA INNOVATION CITY」は東京モノレール羽田線と京急空港線の「天空橋」駅周辺に広がり、海老取川を挟んで既存の市街地と隣接しています。略称「HICity(エイチ・アイ・シティ)」と名付けられたこのエリアでは2020(令和2)年7月に街びらきを迎え、すでに一部の施設はオープンしました。グランドオープンは2022(令和4)年が予定されています。「HANEDA INNOVATION CITY」は「先端」と「文化」を2つのコア産業として、「デンソー」の自動運転技術の試作開発する整備工場と実証のためのテスト路、研究開発施設などが進出。会議研修施設、カンファレンスルームを有する「コングレスクエア羽田」もオープンしました。

また、収容人数3,000人の国内最大級ライブホール「Zepp Haneda(TOKYO)」をはじめ、全面プロジェクションマッピングやアクロバティックなパフォーマンスが楽しめる「羽田出島|DEJIMA by 1→10」、フライトシミュレーター体験ができる「LUXURY FLIGHT」などレジャースポットも誕生しました。

HANEDA INOVATION CITY
HANEDA INOVATION CITY

LUXURY FLIGHT
LUXURY FLIGHT


飛行機の発着を見ながら足湯に浸かれる「足湯スカイデッキ」、アート遊具が設置された芝生広場「アーティストビレッジ」など気軽に楽しめるスペースも用意されています。さらに、「羽田空港」からの旅行者や「HANEDA INNOVATION CITY」を訪れる人のために客室259室のホテル「京急EXイン 羽田イノベーションシティ」もオープンしています。

HANEDA INNOVATION CITY」には駿河屋初のホビーコンセプトショップをはじめ、自治体・地域とコラボする地方創生型のグルメ店「さとむすび」、 ワークショップやクリエーター・アーティストの表現の場にもなるカフェバー「HICity Square cafe/bar」といったユニークなショップも誕生しました。

今後は、昔ばなしの世界に入り込んだような空間で日本の食文化の「ルーツ」を探求できる「羽田昔ばなし横丁」もオープンする予定で、さらに魅力が高まりそうです。今後「HANEDA INNOVATION CITY」の裏に2ヘクタールの公園を整備する予定もあり、今後ますます魅力的な場所になっていくでしょう。

アーティストビレッジ
アーティストビレッジ

足湯スカイデッキ
足湯スカイデッキ


第二ゾーンの「羽田エアポートガーデン」は「国際線第3ターミナル」に直結し、日本の「文化」「食」の魅力を存分に体感できる場をコンセプトに開発が進められました。全1557室の「ヴィラフォンテーヌ グランド 羽田空港」や全160室の「ヴィラフォンテーヌ プレミア 羽田空港」といった二つのホテルに加え、地方都市や観光地へのバスも発着する「羽田エアポートガーデンバスターミナル」などが今後オープン予定です。これまでになかった地方都市・観光地への新たなルートとなるでしょう。

また「羽田エアポートガーデン」には100店舗弱のレストランやショップもオープンする予定です。全国各地の人気スイーツが集結するショップ、世界で人気のジャパニーズアニメグッズの店、伝統工芸品、日本の食材などを扱う店、日本の名産品・メイドインジャパンを集めた店のほか、全230席のフードコート、飛行機や富士山を眺めながら天然温泉を楽しめる「泉天空の湯 羽田空港」もできる予定で、開業すれば「羽田空港」に新たな魅力が加わることでしょう。

羽田エアポートガーデン
羽田エアポートガーデン

羽田エアポートガーデン
羽田エアポートガーデン


第二ゾーンの一部は「ソラムナード羽田緑地」としてすでに開園しています。ここは多摩川沿い全長1.1kmの親水緑地で、イベントが開催されるなど、早くも地域の憩いの場として親しまれています。
羽田エアポートガーデン」から「HANEDA INNOVATION CITY」にかけては、「羽田空港跡地かわまちづくり」が計画されており、多彩な交流の場の整備が予定されています。今後も進化を続ける「羽田空港」周辺エリア。その変化に注目が集まっています。今後「HANEDA INNOVATION CITY」の裏に2ヘクタールの公園を整備する予定もあり、緑の豊かなエリアが広がる予定です。

ソラムナード羽田緑地
ソラムナード羽田緑地

ソラムナード羽田緑地から見た再開発エリア
ソラムナード羽田緑地から見た再開発エリア


現在、JR東日本では「羽田空港」への新たなルート「羽田空港アクセス線」の整備を進めています。「羽田空港アクセス線」は「東京」駅方面への東山手ルート、「新宿」駅方面への西山手ルート、お台場方面への臨海部ルートの3ルートが検討されていますが、まずは東山手ルートから整備が始まります。2029(令和11)年度の開通後は「東京」駅から「羽田空港」乗り換えなしで最短18分で直結することになり、飛行機を使った旅行も空港周辺でのレジャーも気軽に楽しめそうです。

「羽田空港アクセス線(仮称)整備事業」環境影響評価調査計画書より
「羽田空港アクセス線(仮称)整備事業」環境影響評価調査計画書より

貨物線
貨物線


発見ポイント!

羽田空港
羽田空港

  • (1)イノベーションシティやエアポートガーデンなど羽田周辺がますます発展
  • (2)大規模な緑化計画もあり、今後緑も増えるエリアに
  • (3)羽田空港アクセス線で都心へのアクセスも抜群に