スペシャルインタビュー

クラスのやりたい!を1年かけて実現する「学級総合」と、挑戦を応援する教育について聞きました/東大和市立第八小学校 澤﨑校長先生

東大和に10校ある小学校の中で、約600名あまりと、もっとも多くの子供たちが通っている「東大和市立第八小学校」。南側の「玉川上水」駅付近まで広い範囲を学区に持つ同校の自慢のひとつは、全面に天然芝が張られた美しい校庭。「一人一人の笑顔が輝く学校」のスローガンのとおり、そこには、子どもたちの楽しそうな笑い声が響き渡る。

今回はこの「八小」で2024(令和6)年度から校長を務められ、「校長ブログ 八小にこにこ日記」をほぼ毎日更新されているという校長の澤﨑彰一先生を訪ね、学校のことや特徴的な取り組み内容、地域のことなど、幅広くお聞きした。

東大和市立第八小学校の澤﨑彰一校長先生
東大和市立第八小学校の澤﨑彰一校長先生

市内8番目の小学校として誕生、児童数は市内最多の「東大和市立第八小学校」

——まずは、第八小学校の歴史と沿革についてお聞かせください。

澤﨑校長先生:東大和には合計で10校の小学校があり、すべて「ナンバースクール」です。つまり、この第八小は8番目にできた学校ということになります。それでも、開校は1973(昭和48)年と、50年以上の歴史を誇ります。余談ですが、私はここに来るまで、西隣の「十小」の校長を長く務めており、昨年、八小に来たところです。

2025(令和7)年時点の児童数は600人と、東大和市内で最大規模の学校です。「玉川上水」駅や「桜街道」駅周辺には新たなマンションも建設中なので、今後も児童数が増えると見込んでいます。

東大和市立第八小学校
東大和市立第八小学校

——学校のスローガンとして、「一人一人の笑顔が輝く学校 ~学校にかかわる全ての人のウェルビーイングを考え行動に移す~」を据えられていますが、こちらに込めた思いお聞かせください。

澤﨑校長先生:「ウェルビーイング」(Well-being)という言葉は、東大和市の教育委員会でも中心に据えられています。私自身「Well-being」は、子どもたちの言葉に直すと「笑顔」だと思い、「一人一人の笑顔が輝く学校」として、スローガンにしました。

また本校は「コミュニティスクール」という形をとっていて、保護者、地域、関係機関など、いろいろな方が学校に関わっています。ですので、「学校にかかわる全ての人」が、子供たちと同じように、一人一人「笑顔」になれたら、という思いを込めています。

校内には学校スローガンの掲示も
校内には学校スローガンの掲示も

さらに、「笑顔」になるためのキーワードが、一緒に掲げている、「かかわり、挑戦、信頼」ですね。これは、私は校長になった16年前に考えた言葉で、私の中で、学校経営方針で変わらない部分です。

「かかわり」を大切にしながら、幅広く「挑戦」する中で、時には失敗してもいいと思うんです。失敗は次につながるので、子どもたちには「失敗してもいいから、まずは挑戦しよう」と常に伝えています。

「かかわり」と「挑戦」を経て、お互いに「信頼」する関係性が生まれたら、おのずと「笑顔」、つまり「ウェルビーイング」が生まれると思っています。

子どもたちのやりたいことを1年かけて実現させる「学級総合」を取り入れる第八小学校

——「第八小学校」ならではの、特色ある取組みなどがあればお聞かせください。

澤﨑校長先生:八小ならではの特色として、3年生以上の児童を対象に「学級総合」という学習を取り入れています。

クラスごとに子どもがやりたいことを話し合い、ゴールを決め、1年間の授業を通して、進めていく取り組みです。時には担任が助言することもありますが、基本的には子どもたちだけでやりたいことや進め方を決めていきます。

——今お見せいただいている「東大和市郷土かるた」も「学級総合」の成果の一つなんですね。

澤﨑校長先生:昨年の4年生のクラスが作成した「東大和市郷土かるた」は、「朝日小学生新聞」にも掲載されるなど、大きな話題になりました。

2024(令和6)年度の4年生のクラスが、1年間かけて作り上げた「東大和市郷土かるた」
2024(令和6)年度の4年生のクラスが、1年間かけて作り上げた「東大和市郷土かるた」

澤﨑校長先生:まず「東大和の魅力を伝えたい」という大きなテーマを掲げ、その方法を話し合う中で「かるたを作って、配ろう」という目標が決まりました。これが1学期のことです。

その後は、かるた協会の方にかるたの作り方を教えていただいたり、地域の方に東大和市の魅力を取材したりして、その内容を固めていきました。かるたの絵柄も、すべて子どもたちが描いたものです。

さらに製品化の費用は、担任のアドバイスも参考に「クラウドファンディングで集めよう」と決まりました。実際にクラウドファンディングを立ち上げたところ、目標額をはるかに上回る金額が集まり、たくさんの「東大和市郷土かるた」が完成したのです。

郷土愛にあふれた「かるた」は、市内の各学校にも配布されたそう
郷土愛にあふれた「かるた」は、市内の各学校にも配布されたそう

澤﨑校長先生:ほかにも、明星大学の先生にビオトープの作り方を学んで、校庭の脇に池を作ったり、校内で野菜づくりをするため近くの農家さんに協力をお願いしたりと、子どもたちの豊かなアイデアにはいつも驚かされます。最近では、防災について学ぶために、市長と子どもたちが防災について話し合うという話も挙がっています。

きれいに整備された芝生の校庭を中心に、子どもたち・保護者・地域が結びつく

——コミュニティスクールとして、さまざまな取組みをされているそうですね。保護者や地域の方と一緒に行われている取り組みについて教えてください。

澤﨑校長先生:毎年秋に本校の校庭で行っている青少対主催「八地区秋まつり」は、多くの地域の方が来場されるイベントです。たくさんの出店があるほか、「子どもにお神輿を担がせてあげたい」という思いから、子どもたちがお神輿を担ぐ機会も設けてくださっています。ちなみに先生たちも「教員バンド」を組んで、体育館のステージで演奏しています。学校と地域が一体となるイベントで、子どもたちも毎年すごく楽しみにしていますね。

——天然芝に覆われた校庭も素敵な雰囲気ですね

澤﨑校長先生:この全面天然芝の校庭も、本校の魅力のひとつです。1学期の終わりに「補植」作業を行い、夏の間は人が入らないようにして芝生を育て、毎年秋の運動会は、きれいな芝生の上で開催しています。

「補植」や夏休み中の水やりなども、子どもたちや保護者の方が協力しながらやってくれています。そのあたりも、「みんなで学校を作っていく」という意識につながっていると思いますね。

鮮やかな天然芝の校庭
鮮やかな天然芝の校庭

——通われているお子さんや保護者の方の印象はいかがですか?

澤﨑校長先生:まず子どもたちは、本当に穏やかで落ち着いていると感じます。特に集合時間に対する意識は本当に素晴らしいです。全校朝会の時にも先生たちから言われなくても5分前には集合して、静かに待っているんですよ。そういう自律が、本当によくできている子どもたちですね。

保護者の方にも、学校に「協力しよう」としてくださる方が多いです。一緒に、同じ方向を向いてやっていただけ、感謝しかないですね。

校長の澤﨑彰一先生
校長の澤﨑彰一先生

東大和市内で長らく校長を務められている澤﨑先生が感じる、玉川上水エリアの魅力

——「玉川上水」駅周辺エリアの魅力やおすすめスポット、この街で子育てをするメリットについてお聞かせください。

澤﨑校長先生:まず、「交通の便がすごくいい」点は「玉川上水」駅周辺の魅力ですね。新宿にも1本で出られますし、立川にもモノレールで10分ほどですからね。

「桜街道」駅周辺には、イトーヨーカドーが入っている「LICOPA 東大和」やヤオコーが入っている「the market Place 東大和」があるほか、「ららぽーと立川立飛」にも自転車で気軽に行ける距離なので、買い物の利便性も高いと思います。

LICOPA東大和
LICOPA東大和

澤﨑校長先生:それに加えて、「緑」もあるのは素晴らしいと思います。「東大和南公園」には、カブトムシやクワガタもすごく多いんですよ。本校の子どもたちも南公園でたくさん遊んでいます。玉川上水沿いも緑がきれいで、散策コースとして人気ですね。

東大和南公園
東大和南公園

北側の「狭山緑地」や「多摩湖」なども、東大和の宝だと思っています。自然環境が身近な、便利な住宅地というところが、玉川上水エリアの魅力だと思いますね。

——最後に「玉川上水」駅周辺のエリアに住みたいと考えている方々にメッセージをお願いします!

澤﨑校長先生:アクセス面での便利さや豊かな自然に加え、手前味噌ですが穏やかな子どもたちと一緒に、学びを深められる小学校もある。そんな「玉川上水」駅周辺は、特に子育て世代の方にとってはすごく住みやすい場所だと思います。東大和市としても「子育てしやすい街」として高く評価されているので、ぜひ、多くの家族連れの方に、お住まいいただきたいですね。

東大和市立第八小学校の澤﨑彰一校長先生
東大和市立第八小学校の澤﨑彰一校長先生

東大和市立第八小学校

校長 澤﨑彰一先生
所在地:東京都東大和市立野3-1255
URL:https://8s.hyama.andteacher.jp/

※この情報は2025(令和7)年9月時点のものです。