広大な桑園跡地に整備された、自然豊かな公園

子どもも大人も、自然に溶け込んで遊べる「仲田の森蚕糸公園」をご紹介!

1928(昭和3)年から、この辺り一帯には農林省の蚕糸試験場と日野桑園が広がっていました。当時の桑園には庁舎と6つの蚕室があり、敷地内には職員の宿舎もあったそうです。1980(昭和55)年に蚕糸試験場が筑波に移転すると同時に日野桑園も移転。その跡地は小学校や陸上競技場として整備されました。

そして、そのうちのひとつが「仲田の森蚕糸公園」となっています。公園内には当時の建物「第一蚕室」が唯一修復されて残されていて、国の登録有形文化財に登録されています。

「仲田の森蚕糸公園」(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)
「仲田の森蚕糸公園」(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)

公園には自然がいっぱいです。雑木林が広がり、足元には小川が流れています。この小川は日野用水下堰から分水したものだそうで、水遊びや水の生き物たちを捕まえたり観察したりすることもできます。東京都内とは思えないほど、自然と触れ合える原風景が残っています。

小川で水遊びも楽しめる(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)
小川で水遊びも楽しめる(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)

「仲田の森蚕糸公園」では、毎週金曜日と毎月第2・第3土曜日にプレーパーク「なかだの森であそぼう!」が開催されています。このプレーパークでは、木登りや泥んこ遊びといった、現代の生活ではなかなかできなくなった遊びをもととして、子どもたちの自主性や冒険心を育くみ、生き生きと成長できる居場所です。

大木は、子ども達の恰好の遊び場(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)
大木は、子ども達の恰好の遊び場(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)

土曜日には木工コーナーが設けられることもあります。端材をノコギリやトンカチを使って、作品作りに専念する子どもたちの姿も見られそうです。

毎週金曜日の「なかだ鍋」も親子の楽しみ。野菜などの具材を持って行けば、大きなお鍋で一緒に煮込まれ、みんなで一緒にいただけます。自然の中で食べるお鍋は美味しいこと間違いなし!

子どもたちはもちろん、大人同士の会話も弾みそうですね。焚火での焼き芋やマシュマロ、お煎餅などを焼いて、食を楽しむ事が出来ます。※新型コロナウィルスの感染拡大の状況によっては中止になる場合もありますので、実施団体にお問合せください。

焚き火は、火を間近に扱ういい体験となる(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)
焚き火は、火を間近に扱ういい体験となる(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)

第3金曜日には、子育てに関する悩み事だけでなく、自分の悩みや誰かに聞いてほしい気持ちなど、何でも話すことができる「森の相談室」が開設されます。「仲田の森蚕糸公園」は、子どもだけでなく大人たちも含めた地域の皆さんが、生き生きとしていられる場所ですね。

大人たちもゆっくりと過ごせます(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)
大人たちもゆっくりと過ごせます(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)

童心にかえって、子どもたちと一緒に楽しむこともできる(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)
童心にかえって、子どもたちと一緒に楽しむこともできる(「NPO法人子どもへのまなざし」提供)

「仲田の森蚕糸公園」ではイベントも随時開催されています。例えば「ひのアートフェスティバル」は、“自分たちが生活する身近なところを拠点に、アートに触れて、楽しみ、育てよう”という想いから始まったイベントです。模擬店や、野外ライブ、手作りワークショップなど、誰もが気軽に参加することができます。2019(令和元)年には第23回目を迎え、地域に根付いたイベントとなっています。

過去の「ひのアートフェスティバル」の様子
過去の「ひのアートフェスティバル」の様子

そのほかにも「焼き板を作ってみよう」、「たたみコースターをつくろう」、「みにみにさいころあにまるをつくろう」といった自然体験企画が開催されています。平常時もイベント時も「仲田の森蚕糸公園」は、多くの人が集える、コミュニティの中心となっていますね。きっと大きくなった子どもたちの、心に深く残る公園です。

子どもも大人も、自然に溶け込んで遊べる「仲田の森蚕糸公園」をご紹介!
所在地:東京都日野市日野本町6−1−74
※プレーパークに関するお問い合わせは、下記URL「NPO法人子どもへのまなざし」まで

http://www.manazashi2009.org/

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