2000（平成12）年3月に開業した鉄道保存施設・博物館。京王電鉄・京王電鉄バスの保存車両や資料などが展示されている。2013（平成25）年10月には「京王の電車・バス100周年記念事業」の一環として、大規模なリニューアルが実施され新しい「京王れーるランド」として生まれかわった。

コンセプトは「子育てファミリーを中心にお楽しみいただける施設」。1階は親子で楽しみながら鉄道の仕組みを“学び・触って・体験できる”フロアとなっている。実際に利用されていた「バス展示」をはじめ、150インチ大画面と実際の運転台で運転手になりきれる「運転体験」、好みの服装に着替えてカットモデルで撮影できる「フォトスポット」、ドアの開閉操作や車内放送など車掌気分になれる「車掌体験」など、子どもならず大人まで興奮するような体験をすることができる。実際の運転台で鉄道模型を運転できる「ジオラマ展示」や、最新保安装置（ATC）を使った運転を体験できる「小型運転体験シミュレータ」も魅力的だ。

2階は子どもが安心して遊べるフロア。京王線・井の頭線の「プラレール」を楽しめるコーナーや、子どもが「電車目線」で動き回れるアスレチックが整備されている。開業5周年を迎えるのに合わせ、2018（平成30）年10月には別館「京王れーるランドアネックス」をオープン。実際に走行していた京王線7000系と8000系車両の先頭車両の一部が展示され、車両の中ではハンドルや計器類、スイッチ類に触れることができる。また、オリジナルキャラクター「ケイオージャー」たちが悪者を倒すストーリーに沿った謎解きに参加する「体験型コンテンツ」といった新しい楽しみも増えた。

京王線「多摩動物公園」駅に隣接しているため、「京王あそびの森ハグハグ」や「多摩動物公園」とセットで休日を楽しむのもいいだろう。このエリアに暮らすファミリー層にとって、お世話になることが多くなりそうな施設だ。

京王れーるランド
所在地：東京都日野市程久保3-36-39 
電話番号：042-593-3526
開館時間：9:30～17:30(17:00 最終入館)
休館日：水曜日（祝日の場合は翌日）、1/1、保守点検日　※春・夏・冬休み期間は開館する場合あり
https://www.keio-rail-land.jp