高架下を中心に開発が進む「竹ノ塚」駅周辺を徹底レポート!
開発が進む足立区竹ノ塚エリア。2022年3月には10年がかりの大工事が終わって東武スカイツリーライン「竹ノ塚」駅が高架化され、2カ所の踏切がなくなりました。これにより駅前の慢性的な交通渋滞が解消され、安全性が向上。今年5月には新しい商業施設も生まれ、ますます目が離せません。実際に周辺を歩いて、駅前の変化と今後の展望をレポートします!
駅ビルが再始動 高架下に商業施設がオープン
2024(令和6)年5月、高架下に24店が集まる商業施設「EQUiA竹ノ塚」が開業。改札を出ると目の前にカフェのテラス席が見えるのも気分が上がります♪ ファストフード店など気軽に使えるお手頃価格の飲食店が多いので、多くの世代が日常的に利用しているようです。改札横にも出入り口があって便利。東西をつなぐ自由通路を隔てて南側は白、北側は黒を基調にしていて雰囲気が違うのもおしゃれです。今秋には北側奥に「東武ストア」もオープン予定です。
4月には、高架化工事に伴い長年閉館していた竹ノ塚駅ビル「TBOX」が再始動!2・3階にはコワーキングスペース「TOBU×BIZcomfort竹ノ塚」がオープンしました。“旅する仕事場”をコンセプトに、内装は東武線を走る特急電車をイメージ。Wi-Fiはもちろんプリンターやシュレッダーもあってリモートワークに最適です。仕事帰りに資格取得勉強のために立ち寄るなども良いでしょう。1階には100円ショップもオープン。昔からあるビルは外観こそ地味ですが、中はキレイで快適。そのギャップもまた面白く感じます。
使いやすい人気店が集結
新しいテナントを
迎えて再稼働
普段使いできるスーパーが充実 大型店も建設中
駅前にはスーパーが充実。徒歩10分圏内に「西友 竹の塚店」「アコレ 西竹の塚店」「マックスバリュ 竹の塚店」「ヨツマバート 竹の塚店」などさまざまな店があって非常に便利です。駅東口の団地の下には昔ながらの青果店、鮮魚店、書店、花屋などの個店が並ぶ商店街「竹の塚駅前名店街」があるので、専門店での買い物も可能。ロータリーに面した部分には23時まで営業しているスーパー「ピーコックストア 竹の塚店」があり、帰りが遅い人も不便はないでしょう。「ドン・キホーテ 竹の塚店」や「ケースデンキ 足立竹の塚店」といった商業施設もありますよ。
今秋には「EQUiA竹ノ塚」に「東武ストア」がオープン予定ですし、2023(令和5)年春に閉店した竹ノ塚センター通り沿いの「イトーヨーカドー 竹の塚店」跡地では、ヤマダデンキの新業態店舗である「ライフセレクト 竹の塚店」の建設が着々と進んでいます。工事現場の張り紙によれば2025(令和7)年3月末には建物が完成するようです。ヤマダデンキのHPによれば、「ライフセレクト」は家具や生活雑貨、おもちゃまでそろう大型店舗とのこと。ファミリー向けでしょうか。今から完成が楽しみです♪
駅から近く便利!
新しい商業施設が建設中!
竹の塚第三団地ではストック再生計画が進行中
駅の東口には15棟から成るURの住宅「竹の塚第三団地」が広がっていて、1階に入居する店舗が形成する昭和レトロな「竹ノ塚駅前名店街」をはじめ、「カリンロード商店街」やアジア系の店が多く集まる「ニコニコ通り」など多数の商店街があります。昔ながらの雰囲気が素敵ですが、築40年以上が経つ団地は建て替えのタイミングを迎えています。
そこで検討されているのが、建替えを主体とした「ストック再生」です。ストック再生とは建替え、集約、用途転換、改善によって古い建物を有効活用すること。古くなった団地に新たな命を吹き込んでにぎわいの創出をめざそうというわけです。足立区とUR都市機構が連携し、駅周辺の未来を地域住民と考える「まちづくりラボ・プロジェクト」を始動。2023年1月には3号棟の1階に同プロジェクトの活動拠点となる「ミントポ」が開設され、持続可能なまちづくりを推進しています。同店の営業は2025(令和7)年秋までの予定。 駅前の大部分を占める団地の再生は、竹ノ塚エリアをさらに大きく変えることでしょう。長期的なプロジェクトとなることが予想されますが、将来的にはこれも竹ノ塚の大きな魅力となるはずです。
まちづくり活動の拠点
個性豊かな店が並ぶ
交通広場からけやき大通りの一体整備
竹ノ塚エリアの顔として、駅前にある東西の交通広場も整備予定。高架化によって駅周辺の移動はすでにスムーズですが、交通広場の整備で東西の一体化をより一層促進したい考えです。鉄道・バス・タクシーといった交通結節機能の向上を図ります。また、ゆとりある歩行空間を確保して「人」優先の歩きたくなる広場をめざします。
東口では、団地近くに立地する区有地の「竹の塚第五公園」「竹ノ塚六丁目児童遊園」「区営竹の塚六丁目アパート」を活用して「東口交通広場」を拡張。歩行者が休憩したりイベントを開催したりできる交流スペースを設ける計画です。さらに、東口交通広場から延びる竹の塚けやき大通り沿いも、より緑豊かで歩きやすい空間に再整備します。 ストック再生計画と併せて駅前一帯が変わるのですね。現在もバスロータリーは屋根付きですし、大通りの歩道も十分な幅がありますが、さら快適になるなら言うことはありません。どんな風に変わるのか楽しみにしたいと思います。
中央を横断歩道が貫く
歴史を感じるレトロな遊具
公共施設の改修を検討
駅前には「子育てサロン竹の塚」が入る「足立区保健所 竹の塚保健センター」、図書館やホール、学習センターなどが入る「竹の塚地域学習センター・図書館」など公共施設が充実しています。しかし、これらの公共施設も団地同様に老朽化が進んでおり、適正な配置や機能の拡充を踏まえて、建て替えや改修工事が検討されています。
また、公園が多いのもこのエリアの大きな特色です。「竹の塚第一公園」から「竹の塚第八公園」まである8つを含め、駅の徒歩10分圏内に公園が10個以上もあるのです。子どもを遊ばせるのにはもちろん、買い物や散歩中にひと息つける場所があるのは良いものです。竹の塚けやき大通りの街路樹も美しく、こうした既存の良好な緑地環境を維持しつつ、今後は公共施設の更新に合わせてさらなる緑地の創出をめざしていきます。
駅のリニューアルや「EQUiA竹の塚」のオープンなどで随分便利になりましたが、全体の構想を見ると新たなまちづくりはまだ始まったばかりなのだと思いました。古いものと新しいものが交差しながら変貌を遂げる街。それこそが竹ノ塚エリアの魅力なのかもしれません。
西口駅前にあって便利
地域住民の憩いの場
発見ポイント!
- (1)「EQUiA竹ノ塚」には使いやすい店がそろっている
- (2)けやき大通りは歩道が広くて歩きやすく、樹木も元気で緑が美しい
- (3)広い面積を占める竹の塚第三団地がどう変わるのか楽しみ
高架下を中心に開発が進む「竹ノ塚」駅周辺を徹底レポート!
所在地:東京都足立区