中央区立日本橋中学校 平松校長 インタビュー

変化と活気がみなぎる地で、日々を大切に着実に歩む「中央区立日本橋中学校」

都営浅草線「東日本橋」駅から徒歩4分の「中央区立日本橋中学校」は、都営新宿線「馬喰横山」駅、JR「馬喰町」や「浅草橋」からも近く、交通利便性が高い立地に建つ。「学習発表会 展示の部」開催日に訪れて多彩な作品を見せていただくとともに、6年前に着任した平松功治校長先生に話を伺った。気になる進学実績や周辺エリアの魅力、学区外の学校を選べる中央区の「中学校自由選択制」など、さまざまなお話を聞かせていただいた。

将来に備えて「社会人基礎力」の養成に力を入れる

今回取材にご協力頂いた平松校長先生
今回取材にご協力頂いた平松校長先生

――まずは学校の沿革と概要をご紹介ください。

平松校長先生:本校は1974(昭和49)年に、「久松小学校」「日本橋中学校」「紅葉川中学校」が統合され、「中央区立第四中学校」として開校し、1991(平成3)年に現在の校名になりました。2018(平成30)年度で45年目を迎え、落ち着いた校風が特徴です。生徒数は現在334名。1・2年生が3クラス、3年生が4クラスで、計10クラスあります。2019年度は生徒数が増え、1年生が5クラスになる予定です。

「学習発表会」の展示の様子
「学習発表会」の展示の様子

――「日本橋中学校」の教育目標や目指す学校像について教えてください。

平松校長先生:教育目標は「考える人になろう」「心ゆたかな人になろう」「たくましい人になろう」「みんなのためにつくす人になろう」の4つ。知・徳・体力をつけ、それを人のために使おうということを目指しています。学校像には「凛として 確かな学びで 大きく伸びる日本橋 心通わせ夢かなうに学校」、生徒像には「将来の展望をもち 自らの夢を語れる生徒」を掲げています。情報化と多様化が進む現代では10年後、20年後の職業は不透明ですが、社会で必要とされる基礎的な能力は変わりません。たとえば主体性や計画性、想像力など。生徒たちにはこれらの「社会人基礎力」を意識して、授業や部活動に取り組むことが将来のためになると教えています。また、自分の考えを伝える表現力の重要性も日頃から説いています。

校内の階段
校内の階段

―ー貴校ならではの、特色ある教育活動はございますか?

平松校長先生:一番に挙げたいのは、さまざまな分野で活躍されている方を講師として招く「夢を叶える講演会」です。若いうちに一流の大人の話を聞くということはとても貴重でとても重要だと思っています。こちらは、2014(平成26)年に始めてから、陸上400mリレーで銀メダルを獲った飯塚翔太選手、宇宙探索機「はやぶさ」のプロジェクトマネージャーを務めたJAXAの吉川真さんなど、毎年著名な方々に来ていただいています。また、教員、生徒、保護者の代表が話し合う「三者協議会」も本校ならではの活動ではないでしょうか。

広々とした校庭
広々とした校庭

普段の学校生活、日々の授業を大切にする

――普段の授業で力を入れている取り組みなどはありますか。

平松校長先生:他校と同様に、生徒が主体的に参加できるアクティブラーニングを基本とし、どの教科もグループワークを主体とした授業内容にしています。ただ、生徒に日頃から言い聞かせていることは、「日々の学校生活、毎日の授業をきちんと送ることが何よりも大切だ」ということ。授業を頑張っていれば行事もうまくいきますし、行事にも真剣に取り組めばその成果が授業に出ると考えています。

「学習発表会 展示の部」書道部の展示
「学習発表会 展示の部」書道部の展示

――高校受験の対策や進学実績について教えてください。

平松校長先生:普段の授業を重視しているので、特別な受験対策はありません。高校受験は長い人生の通過点にすぎませんし、駆け抜けるくらいの気持ちで前進してほしいと思っています。ただ、やはり授業をしっかり受けている生徒の学力は高く、多くが進学校に進んでいます。2020年度から大学の受験制度が変わる影響で、最近は大学附属校への進学を希望する生徒が増えました。今年も早慶等の大学附属高校への合格者が多くいますし、大学進学率の高い「日比谷高校」のような都立トップ校にも合格者が出ています。

「学習発表会 展示の部」1年生の展示
「学習発表会 展示の部」1年生の展示

――中央区では、学区域の指定校以外の区立中学校にも進学できるとお聞きしました。

平松校長先生:中央区は「中学校自由選択制」を導入していて、中央区内に住んでいれば、本校を含む区立中学校4校から行きたい学校を自由に選ぶことができます。ただし、他の地区からの受け入れは、1校あたり毎年40人が上限なので、数を超える申込みがあった場合は抽選となります。生徒がそれぞれの興味に合わせて選べるのがメリットですね。たとえば、本校は吹奏楽部やダブルダッチ部が有名で、毎年のように全国大会で好成績を収めています。中学校3年間で打ち込みたい部活動によって学校を選ぶケースは多いと思います。年によって大きく変わりますが、 ここ数年は学区外から通っている生徒は各学年に40人近くいるのではないかと思います。

廊下に並ぶ吹奏楽部のトロフィー
廊下に並ぶ吹奏楽部のトロフィー

――主な行事を教えてください。

平松校長先生:6月の運動会と10月の合唱コンクールが二大イベントです。校庭はあまり広くないので、運動会は近くの「浜町グラウンド」で行っています。合唱コンクールは「学習発表会 舞台の部」のメインイベント。「学習発表会」は他校の文化祭に当たるもので、本校では舞台と展示に分けて開催しています。舞台の部では合唱のほか、ダブルダッチ部のパフォーマンス、中央区主宰の海外体験学習に参加した生徒の発表などが披露されます。展示の部は一年間の学びの集大成と位置付け、毎年年度末に行っています。

変化がもたらす活気と「日本橋」という地の恩恵

広々とした廊下
広々とした廊下

――周辺地域の特徴を活かした課外活動などはございますか?

平松校長先生:10月に行われる「日本橋京橋まつり」や「やげん堀移動商店街縁日まつり」、夏に「浜町公園」で開かれる「中央区大江戸まつり盆おどり大会」など、この界隈には多くのお祭りがあります。その際に必ずと言っていいほど本校の吹奏楽部が呼ばれ、パレードを行っていますよ。

「学習発表会 展示の部」2年生の作品
「学習発表会 展示の部」2年生の作品

――近隣の小学校とはどんな連携をされていますか?

平松校長先生:毎年6月には小学校の先生が本校を訪れて1年生の様子を確認し、意見交換会を行います。2月には本校の教員が次に進学してくる小学6年生の教員に聞き取りを行い、春に入学予定の子どもたちの様子を確認します。中学進学時の大きな環境変化から起こる諸問題、いわゆる「中1ギャップ」を防ぐための取り組みです。

「学習発表会 展示の部」3年生の作品
「学習発表会 展示の部」3年生の作品

――地域や保護者の方との交流はありますか

平松校長先生:交流は盛んですね。地域清掃を各学期に1回行っています。また、保護者の方にはイベントなどでお手伝いをお願いする機会が多くあるのですが、そのたびにいつも大勢の方が集まってくださっていて、本当に感謝しています。卒業生の方が多いということもありますが、本校に誇りと愛着をもたれている方が多くいらっしゃるのかなと感じています。

校舎外観
校舎外観

――貴校の周囲の環境はどんなところが魅力だと思われますか?

平松校長先生:タワーマンションや宿泊施設が増えるなど、街は変化の真っただ中にあり、街全体に活気がみなぎっていますね。生徒や保護者を見ていても、代々この辺りに住んでいる人たちの中に、違う所から来た人が新たに加わっていることを肌で感じています。また、日本橋というネームバリューも魅力です。修学旅行先でも校名を言うと「あの日本橋にあるんですか」なんていう反応があり、誇らしく思います。

校長 平松功治先生
校長 平松功治先生

中央区立日本橋中学校

校長 平松功治先生
所在地 :東京都中央区東日本橋1-10-1
電話番号:03-3851-4074・4883
URL:https://www.chuo-tky.ed.jp/~nihonbasi-jh/
※この情報は2019(平成31)年3月時点のものです。