エリアガイドitot(あいとっと)編集部 あとがき
五日市街道沿いを巡って
今回のエリアの起点にもなっている五日市街道は、江戸時代に五日市(現あきる野市)に集積された木炭などを江戸に運んだ道が起源となっている。新高円寺エリアは、青梅街道との交差点、この旧街道の始点のあるエリアだ。寺社のある風景やケヤキが続く道沿いは、どこか歴史の名残を感じさせるものだった。

米店など古い商家も残っていて、それでいてカフェやベーカリーなども通り沿いにあらわれる。今回のエリアの西端には「善福寺川」もあり、のんびり散策するにはぴったりだろう。車の交通量は多いが、道幅は広く自転車でも安全にまわれそうだ。
五日市街道と青梅街道
五日市街道と青梅街道、その間に広がる住宅街は、道幅が狭く入り組んでいる。杉並区としては地味に感じられるかもしれないが、その分車の通りもほとんどなく、とても静かな環境が広がる。個性が違う「阿佐ヶ谷」と「高円寺」が生活圏になりながら、落ち着きのある環境は、居を構えるのに最適な立地かもしれない。

青梅街道沿い、新高円寺から新宿までは、自転車で25分程のため颯爽と都心に通勤する人も多く見られる。
「阿佐ヶ谷」駅と「高円寺」駅
阿佐ヶ谷駅周辺(主に以南)は、「ザ・杉並区」という印象。駅の周辺は商業地として栄えるも、すぐ外側には高級住宅街が広がる。商店街は活気があり、個人店が多くチェーン店が少ない。それでいて物価はそれほど高くなさそう。
堅実なイメージが似合うエリアで、並木道がよく整備されていて綺麗で治安もよい。並木沿いには、路上パーキングも沢山あり、車での買い物もしやすいだろう。

阿佐ヶ谷駅周辺とは対極的に、個性的で前衛的な店が多い高円寺駅周辺(主に以南)。商店街には庶民的な店も目立つ。商店街は基本的に徒歩か自転車利用者向けとなっていて、道行く人々のファッションも個性豊か。多くの人のイメージの通り、独自の文化が醸成されている街だ。
新高円寺エリアに住まう魅力
なんといっても「阿佐ヶ谷」と「高円寺」、その2つの街を十分に使いこなせる立地は魅力的。エリアの西側・南側を包み込むように続く善福寺川沿いは、豊かな自然環境が広がり、地図で見てみると緑になっている面積が多いのも印象的だ。