スペシャルインタビュー

新しい住民にも利用しやすく。運河のある街ならではの賑わいを創る「芝浦商店会」

「芝浦商店会」
「芝浦商店会」

JR「田町」駅の東口側、海岸に向かって伸びる「なぎさ通り」は、多くの飲食店が集まり活気に溢れた通りだ。昼間には爽やかな木陰、夕方には運河沿いの灯りが水面に映る様子など、美しい光景を楽しむことができる。 この「なぎさ通り」を含む芝浦3丁目と南側の4丁目を含めて形成されるのが「芝浦商店会」だ。 50年以上この地域と共に歩み、周辺町会と「芝浦運河まつり」や「芝浦まつり」などの催しも行う同商店会の活動について、商店会長の大野岳史さんに話を伺った。

芝浦の街の歩みと一緒に発展してきた商店会

まずは、「芝浦商店会」の今日までの歩みと、現状について教えていただけますか?

大野さん:商店会の発足は1967 (昭和42)年ですので、2021(令和3)年で54年目をむかえています。現在の加盟店数は115店舗で、そのほとんどが飲食店になります。昔の芝浦は港湾関係の人が多く働く街でしたが、だんだん周囲にオフィスビルが増えてきて、それに伴い飲食店が増えていったのだと思います。

芝浦商店会」の特徴としては、この街に住んでいる人が商売をしているお店が多いことです。もともと芝浦に住んでいた人が家業として商売を始め、それが現在まで続いているようなお店が多いんです。今でこそ、商店会の店の中にも芝浦外の地域から働きに来ているという人も増えましたが、昔はほぼ全員、近隣住民でした。だからこそ、「芝浦商店会は芝浦の地域と一緒になって発展してきた」という想いが強いですね。

「芝浦商店会」会長の大野岳史さん
「芝浦商店会」会長の大野岳史さん

芝浦を盛り上げる“三大イベント”開催や、運河沿いでオープンカフェを運営

――「芝浦商店会」の主な活動内容をお聞かせください。

大野さん:主には“三大イベント”と呼んでいる、「芝浦まつり」「芝浦運河まつり」「謝恩福引セール」の3つの催しです。

「芝浦まつり」は夏祭りで、3つの中でもいちばん古い活動ですね。「なぎざ通り」の一部を歩行者天国にして、毎年7月下旬に開催しています。1日目には主にカラオケ大会などのステージ、2日目には盆踊り大会を行います。 模擬店もたくさん出ますし、2年に1度お神輿も出しています。このお祭りは芝浦3・4丁目町会と連携をとりながら実施しています。

「芝浦まつり」(芝浦商店会提供・2019年掲載時の様子)
「芝浦まつり」(芝浦商店会提供・2019年掲載時の様子)

「芝浦まつり」(芝浦商店会提供・2019年掲載時の様子)
「芝浦まつり」(芝浦商店会提供・2019年掲載時の様子)

「芝浦運河まつり」は毎年9月末頃に行う秋祭りで、運河のある街「芝浦」をアピールしていく催しとして、芝浦一丁目、芝浦二丁目、芝浦3・4丁目、海岸2・3丁目の各町会と商店会で共同で開催しているものです。この祭りでも「なぎさ通り」を歩行者天国にしたり、「運河クルーズ」や「ボートレース大会」など運河も活用した企画を行っています。地域団体の方のステージ発表が大がかりなのも特徴ですね。「芝浦商店会」では模擬店を出して賑わっています。

「謝恩福引セール」は、開催時期が明確に定まってはいないのですが、だいたい11~12月の初め頃に、商店会加盟店の参加店で買い物をしてくれた方に福引券を配り、駅前広場で福引を行って景品を当てていただくものです。

芝浦商店会主催の「謝恩福引セール」(芝浦商店会提供・2019年掲載時の様子)
芝浦商店会主催の「謝恩福引セール」(芝浦商店会提供・2019年掲載時の様子)

2020(令和2)年は新型コロナ感染症流行の影響でこの2つの祭りは開催できず、連続開催が途切れてしまいましたが、もう1つの「謝恩福引セール」は、屋外にテントを立てるなど工夫をしてなんとか開催することができました。

――“三大イベント”以外には、どのような活動があるのでしょうか?

大野さん:気候のいい時節の夕方に、運河沿いで移動式のオープンカフェ・バー「芝浦CANAL CAFE(キャナルカフェ)」というものをやっています。商店会が所有している専用の車を2台を出して運営しています。水辺で気持ちよく一杯飲めるというのが好評で、いい雰囲気のカフェですよ。2020(令和2)年にはゴールデンウィーク明けから、10月頃まで運営していました。

運河沿いで開かれる「芝浦CANAL CAFE」
運河沿いで開かれる「芝浦CANAL CAFE」

その他の取り組みとしては、交流のある酒蔵にお願いをして、「芝浦商店会」オリジナルの「芝浦運河」という日本酒を作ってもらっています。芝浦商店会加盟店のお酒を出しているお店で置いていますので、見つけたらぜひ味わってみていただきたいですね。

近くの運河にちなんだ日本酒「芝浦運河」
近くの運河にちなんだ日本酒「芝浦運河」

“住む街”に変化してきた芝浦、新住民にも使いやすい商店会をアピール

――近年、芝浦周辺では開発が進み、次々とマンションもできていますね。住民が増えることによって、街に変化を感じられることはありますか?

大野さん:私が小さかった頃から比べると、風景はだいぶ変わりましたね。昔はオフィス一辺倒だった街ですが、住宅が増えました。ただ、自分のように普段に飲み屋をやっていると、近隣勤務のサラリーマンの方などお客さんは昔からの方が多く、商売という点ではそこまで大きく変わっていないという感じています。「田町」駅は交通にも便利な場所なので、新しく住み始めた方々も休みの日は都心など出られているのではないでしょうか。

僕ら商店会としては、新しい芝浦住民の方々も含めて、地域の人にもっと「芝浦商店会」を利用してもらう、というのが課題ですね。

――街に住む人が増えたことで、今までとは異なるお店が増えたという印象はありますか?

大野さん:スーパーや薬局、美容室などが増えましたね。イベントに来る人の層も変わって、最近だと子ども連れの方が特に増えたと感じます。お祭りの時には、子どもたちに模擬店で使える金券を配っているのですが、その行列が昔と比べて長くなっていますよ。

普段街を歩いてても、子どもを連れている方がすごく増えたと思います。特にベビーカーを押して歩くような方や小学校くらいのお子さんが多いですね。

芝浦には子どもがいる世帯も増えている(写真は「芝浦中央公園」)
芝浦には子どもがいる世帯も増えている(写真は「芝浦中央公園」)

――今後の商店会としての展望や、住民に向けた企画などがありましたら教えてください。

大野さん:住民の方に向けては、「商店会のことをもっと知ってもらう」ということが第一です。その点で、お祭りや福引セールなどのイベントを通して、商店会の存在をアピールしていくことは大事だと思っています。 実際、お祭りに参加することで商店会を知ってくれた方は増えていると思うのですが、それ以上のペースで住民が増えている感じもしています。さらに認知してもらえるように、“三大イベント”などをより一層盛り上げていきたいですね。

また、すぐの近くに運河があることもこの商店会ならではですので、運河を活用したアピール活動を今まで以上に実施したいと思っています。「芝浦CANAL CAFE」もその1つですけれども、そういったものも、地域の住民の方たちに活用してもらえたら嬉しいですね。

「新芝運河沿緑地」
「新芝運河沿緑地」

――芝浦エリアの魅力は、どのようなところにあると思われますか?

大野さん:一つはアクセス利便性が良く「どこにでも出やすい」ということですね。「田町」駅から新宿、渋谷、東京など、どの大きな街にも簡単に出られます。また、港区のコミュニティバス「ちぃバス」に乗れば、六本木や麻布十番のあたりにもたったの100円で行けますし、銀座や青山の辺りは自転車でも行けます。このアクセスの良さが若い世代の方にとっても魅力なんでしょうね。

JR「田町」駅
JR「田町」駅

あとは治安の良さですね。飲み屋は多いですけれど、近隣のサラリーマンの方が仕事帰りに一杯立ち寄るといった店ばかりなので、夕方以降でも安心して歩ける街だと思います。 並木道や運河沿いといった、街の風景も綺麗です。住むにはすごく良い場所だと思いますよ。

大野岳史さん
大野岳史さん

芝浦商店会

会長  大野岳史さん
所在地:東京都 港区芝浦3丁目
URL: https://shibaura-shoutenkai.com/
※この情報は2021(令和3)年4月時点のものです。

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