都市にあらたな「コモンズ(共有地)」を生み出すプロジェクト

2/19(土)〜2/27(日)「シアターコモンズ’22 (港区文化プログラム連携事業)」

Reframe Lab「名もなきあそびをつくるワークショップ」_photo ただ(ゆかい)/TADA(YUKAI)
Reframe Lab「名もなきあそびをつくるワークショップ」_photo ただ(ゆかい)/TADA(YUKAI)

シアターコモンズは演劇の「共有知」を活用し、社会の「共有地」を生み出すプロジェクト。日常生活や都市空間の中で「演劇をつかう」こと、すなわち演劇的な想像力によって、異質なものや複数の時間を交差させる試みを国内外のアーティストと仕掛けている。「港区文化プログラム連携事業」として港区内に拠点をもつ国際文化機関、台湾文化センター、ゲーテ・インスティトゥート東京、在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、オランダ王国大使館とNPO法人芸術公社が実行委員会を形成している。

第6回となる今回のテーマは「非同期することばたち – Unsynchronized Voices」。コロナ禍に振り回され失調する心身を、芸術がいかにケアすることができるかというもの。2022(令和4)年2月19日から27日までの9日間、演劇公演をはじめレクチャーパフォーマンス、体験型アート、ワークショップなど、多種多様なイベントがリアルとリモートの両面で行われる。

佐藤朋子「オバケ東京のためのインデックス 第一章」_©︎シアターコモンズ ’21/撮影:佐藤駿
佐藤朋子「オバケ東京のためのインデックス 第一章」_©︎シアターコモンズ ’21/撮影:佐藤駿

芝浦エリアでも魅力的なイベントが開催される。「SHIBAURA HOUSE」の5Fで開催される佐藤朋子氏による「オバケ東京のためのインデックス 第一章」は、非人間的な視点から都市・東京を語り直すレクチャーパフォーマンス。怪獣やおばけといった非人間的な存在と土地の歴史が織りなすこれまでにないナラティブに酔いしれたい(リモート参加あり)。

同会場で実施される「吊り狂い」はクウェート出身のモニラ・アルカディリ氏とレバノン出身のラエド・ヤシン氏によるロボット人形劇。3体のロボットがコロナ禍で錯乱する世界の会話を断片的かつ詩的に語り出す独自の世界観は、見るものに強烈なインパクトと気づきを与えるだろう。

モニラ・アルカディリ「吊り狂い」_©Frederic Duval
モニラ・アルカディリ「吊り狂い」_©Frederic Duval

「ゲーテ・インスティトゥート東京」、「芝浦区民協働スペース」で行われる「Reframe Lab×シアターコモンズ共同開発 『名もなきあそび』をつくるワークショップ」は、子どもの視点から「あそび」を開発するワークショップだ。横断歩道の白い部分だけを踏むなど、小さい頃に誰もがやっていた「名もなきあそび」。固有の物語やルールをもったあそびを子どもたちと開発し、大人も一緒に体験することで内なる抽象世界を互いに受け止め合う機会を創出する。

市原佐都子「妖精の問題 デラックス」撮影:中谷利明
市原佐都子「妖精の問題 デラックス」撮影:中谷利明

日本社会、いや人類の歴史に連綿と存在し続け、多くの人が見て見ぬ振りをし続けている差別や偏見、生と性に関わる違和感を具現化する演劇「妖精の問題 デラックス」も注目だ。市原佐都子氏の代表作を新たな創作メンバーとともに再構築した作品は「リーブラホール」で観劇できる。何気ない日常に、刺激と気づきを与えるプロジェクト、積極的に参加したい。

シアターコモンズ'22 (港区文化プログラム連携事業)
シアターコモンズ'22 (港区文化プログラム連携事業)

 

2/19(土)〜2/27(日)「シアターコモンズ’22 (港区文化プログラム連携事業)」
所在地:東京都リーブラホール/芝浦区民協働スペース、SHIBAURA HOUSEなど港区エリア各所 
電話番号:050-5358-8561
会期:2022年2月19日(土)〜2月27日(日)
https://theatercommons.tokyo

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