かつて小田急線の線路跡地だった場所に、全長1.7kmの「下北線路街」ができ、下北沢の街のイメージを一新させた。そんな「下北線路街」に、回遊と滞留をコンセプトに、シモキタの個性的な店が集う商業施設「reload（リロード）」が、2021（令和3）年にオープンした。中には個性的な店と回廊や袋小路などがあって、散策が楽しい商業施設となっている。

「reload（リロード）」はいわゆる普通の商業施設とは、一線を画しているように感じられる。白壁に統一された大小さまざまの建物をつなぐ細い通路があり、適度に配置された緑が心地よい。中に入ればまるでどこかの路地裏を散策しているようで、歩いているだけでも楽しい。

店舗は1階、2階で24区画あって、フレグランスや雑貨、文具、茶専門店などのショップや飲食店など多彩なお店が入る。大手チェーンなどの店はなく、店主の顔が見える個性的なお店が新旧混ざり合い、温故知新の街シモキタを体現するようなラインナップになっている。

外観は白で統一されているがお店の中を覗いてみると、一軒一軒広さやデザインが異なっているのが面白い。1−9区画に入るのは、「GH COOKIES.（ジーエイチクッキーズ）」。ここはレストラン・ベーカリーとして人気の「GARDEN HOUSE（ガーデンハウス）」が手掛ける焼き菓子の店。国産小麦を100％使用した手作りクッキーをはじめ、クレープやエッグタルトなどが購入できる。

次に訪れたのは、デンマークやイタリアなどヨーロッパの多彩なアイテムが並ぶ1-12区画の「セカイクラス」だ。ここは食器やプレート、カーペットなどヴィンテージのライフスタイルグッズを扱うお店で掘り出し物がきっと見つかる。

他にも22の個性豊かな店が軒を連ね、のんびりと散策できる。また毎年5～6月ごろに開催される「下北線路祭」の会場のひとつにもなっていて、地元に密着した活動も行っている。

reload（リロード）
所在地：東京都世田谷区北沢3-19-20 
営業時間：各店舗により異なる
https://reload-shimokita.com/