渋谷区笹塚に暮らすSASAZUKA areaguide

エリアコラム

「渋谷」駅・「新宿」駅、2大ターミナル駅を日常にする好立地!官民連携の街づくりで快適性が増す笹塚エリア

鉄道開通により住まいの場としても注目

渋谷区は東京都23区の西南に位置し、武蔵野台地の東部にあたる高台と台地の間を流れる渋谷川など河川で構成されている。台地上では古くから集落が設けられ、縄文時代から古墳時代の遺跡が見つかっている。鎌倉時代になると鎌倉へ続く街道沿いに集落が形成され、江戸時代には江戸近郊の農村として野菜を供給する地になっていた。また、現在の「渋谷」駅付近には武家屋敷も設けられていたという。

「渋谷」駅周辺の街並み
「渋谷」駅周辺の街並み

明治時代になると「渋谷」駅が開設され、その後、東京横浜電鉄東横線(現・東急東横線)や帝都電鉄渋谷線(現・京王井の頭線)が乗り入れ。1938(昭和13)年には東京高速鉄道(現・東京メトロ銀座線)も開業するなどターミナルとして発展を遂げた。これにより「渋谷」駅周辺ではショッピング施設の開業も相次ぎ、ショッピングタウンとしての地位を確立していく。

また、1932(昭和7)年には渋谷町、千駄ヶ谷町、代々幡町が合併し渋谷区が誕生した。渋谷区北部では京王線や小田急小田原線など「新宿」駅へ向かう鉄道も多く、利便性の高い街として人口が増えていった。

区民の定住意向は95.8%

渋谷区内には「明治神宮」など緑地も広がる
渋谷区内には「明治神宮」など緑地も広がる

渋谷区の面積は15.11キロ平方メートルで「明治神宮」や「代々木公園」など大規模緑地が多いという特徴もある。「新宿御苑」の一部も渋谷区内となり、渋谷区の面積のうち約1割が緑地だ。

『令和4年度 渋谷区 区民意識調査報告書』によると、「これからも渋谷区に住み続けたいと思いますか」という質問に対して「ずっと住み続けたい」「できれば住み続けたい」と回答した区民は95.8%に上る。渋谷区のイメージについては「交通の利便性がよい」「飲食店が充実」「人から「よいところに住んでいる」と言われる」「多様性を受け入れている街である」「流行や文化、情報の発信地である」といった回答が多かった。

渋谷区民の渋谷のイメージに対する回答結果(引用:『令和4年度 渋谷区 区民意識調査報告書』)
渋谷区民の渋谷のイメージに対する回答結果(引用:『令和4年度 渋谷区 区民意識調査報告書』)

これらの結果から、渋谷区では交通アクセスなど生活利便と多様な文化、豊かな自然を併せ持つことが、区民の定住意向の高さにつながっていると考えられる。

子育て支援がさらに拡大

渋谷区では「渋谷区子育てネウボラ」として、妊娠から出産、子育てまで切れ目のないきめ細やかな子育て支援を実施している。妊娠中には保健師との面談、パパ・ママ入門学級、妊婦健診、産後は宿泊型産後ケア費用助成、助産師による新生児訪問、赤ちゃんショートステイ費用助成、子育て期には助産師による母乳相談、予防接種費用助成、子育てひろば開設などその内容は幅広い。

東京都渋谷区・子育て拠点施設「渋谷区子育てネウボラ」
東京都渋谷区・子育て拠点施設「渋谷区子育てネウボラ」

また、2023(令和5)年4月からは子ども医療費助成の対象を高校生まで拡大。さらに「バースデーサポート事業」も始まった。これは1歳になった子どもがいるファミリーに子育てに関する情報提供とともにアンケートを送り、アンケートに回答すると子ども1人につき1万円分のAmazon育児支援券が支給されるものだ。

子育て情報がより詳しくわかる、子育て環境レポートを見る >

 

官民連携の街づくり「ササハタハツ」が進む「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域」

2020(令和2)年度から20年間の街づくりについて基本的な方向性をまとめた『渋谷区まちづくりマスタープラン』では区内を「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域」「代々木上原・代々木八幡・参宮橋地域」「代々木・千駄ヶ谷・原宿・神宮前地域」「渋谷駅周辺地域」「代官山・恵比寿・広尾地域」の5つに区分して、それぞれの地域の将来像を示した。

『渋谷区まちづくりマスタープラン』による地域区分(引用:『渋谷区まちづくりマスタープラン』)
『渋谷区まちづくりマスタープラン』による地域区分(引用:『渋谷区まちづくりマスタープラン』)

「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域」は渋谷区の北端、京王線「初台」駅、「幡ヶ谷」駅、「笹塚」駅周辺に広がる。この地域は住宅地が多いものの、オフィスの増加を反映して、昼間人口も増えてきた。これに伴い「初台」駅、「幡ヶ谷」駅、「笹塚」駅の利用者も増えつつあり、とくに「初台」駅の利用者の増加が著しい。

「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域」では土地の高度利用や有効活用による商業施設の集積、住環境の改善、広場空間の整備を進めるほか、「玉川上水旧水路緑道」や商店街を活かした街づくりを進める方針だ。その一環として「笹塚」駅、「幡ヶ谷」駅、「初台」駅の頭文字から「ササハタハツ」と名付け、地域にかかわるあらゆる人にとって魅力的な街にするための様々な取り組みが行われている。

「玉川上水旧水路」を活かした街づくりも検討中
「玉川上水旧水路」を活かした街づくりも検討中

まず、2017(平成29)年から「ササハタハツまちづくりフューチャーセッション」として、地域の町会などの住民、商店会などの事業者、企業、NPOなど地域に関心のある人々が地区を超えて集まり、地域の未来像を創造した。

2019(令和元)年からは、ササハタハツエリアの街づくり共創プラットフォームとして「ササハタハツまちラボ」も開設されている。「ササハタハツまちラボ」では、「ササハタハツまちづくりフューチャーセッション」で生まれたプロジェクトの実現を目指して様々な支援を行うほか、「玉川上水旧水路緑道」の活用検討、「ササハタハツ」エリアビジョンの策定を進めている。2023(令和5)年には活動の拠点として「ササハタハツまちラボ仮拠点」もプレオープンした。

駅前開発でさらなる利便性向上が期待できる笹塚エリア

「笹塚・幡ヶ谷・初台・本町地域」でも笹塚エリアは京王線の特急停車駅「笹塚」駅最寄りでオフィスビルが集まるなど拠点性が高い。「笹塚」駅から京王線で「新宿」駅まで1駅5分、都営地下鉄新宿線直通電車に乗れば「市ヶ谷」駅や「神保町」駅にダイレクトアクセスでき、交通アクセスに恵まれている。「フレンテ笹塚」や「笹塚ショッピングモール TWENTY ONE(トゥエンティーワン)」など大規模ショッピング施設も複数ある。

京王線の特急も停車する「笹塚」駅
京王線の特急も停車する「笹塚」駅

笹塚エリアでは「笹塚駅南口地区まちづくり構想」が策定されており、駅前開発などでショッピング施設など拠点整備、交通広場やシェアサイクルなどモビリティポートの整備が検討されている。

定住意向が高い渋谷区内でも、多様な人がかかわる街づくりでさらなる発展が期待できる笹塚エリア。ここでは今後も長くその魅力が維持されるだろう。

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「渋谷」駅・「新宿」駅、2大ターミナル駅を日常にする好立地!官民連携の街づくりで快適性が増す笹塚エリア
所在地:東京都渋谷区