渋谷区笹塚に暮らすSASAZUKA areaguide

演劇の街・シモキタのシンボル的存在

本多劇場

下北沢のシンボル的存在の「本多劇場」
下北沢のシンボル的存在の「本多劇場」

東京の小、中劇場の中心を担う役割を果たしている「本多劇場グループ」。その中核となる「本多劇場」は演劇やお笑いなど、たくさんの作品が上演される劇場だ。本多劇場グループでは大小様々な9つの劇場を持ち、「演劇の街下北沢」と呼ばれる街を作ったのは、本多劇場と言っても過言ではないだろう。

386席の劇場内
386席の劇場内

「本多劇場」の創業者の本多一夫氏は新東宝の俳優として活動していたが、事務所の倒産により俳優業を引退。当時行きつけのバーの店主から店を引き継ぐとメキメキと商才をあらわし、最盛期にはおよそ60店の飲食店を経営するまでに。飲食店で成功した本多氏は、若き日に夢を半ばで諦めた演劇にもう一度情熱を注ごうと、俳優の稽古場・養成所を作り、1982(昭和57)年に劇場「ザ・スズナリ」を開業した。

本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎さん
本多劇場グループ総支配人の本多愼一郎さん

現在本多劇場グループを取り仕切るのは、一夫氏のご子息の本多愼一郎さんだ。開業以来、「第三舞台」、「夢の遊民者」など、多くの人気の劇団が舞台を踏んできた。「年間の公演回数は本多劇場で400回を超え、たくさんの舞台が上演されています。」と語る。

ここからスタートした「ザ・スズナリ」
ここからスタートした「ザ・スズナリ」

本多劇場グループは現在下北沢で8つ、新宿で1つの劇場を運営している。「本多劇場」、「ザ・スズナリ」、「駅前劇場」、「OFF・OFFシアター」、「「劇」小劇場」、「小劇場楽園」、「シアター711」、「小劇場B1」、「新宿シアタートップス」と多彩な劇場を展開している。

「劇」小劇場入口の外観
「劇」小劇場入口の外観

サブカルチャーの街と言われる下北沢において、創業以来その中心的存在である「本多劇場」。再開発で劇的に変化していく街の中でも、その存在感はひと際光る。今後もこれまで同様、街のシンボルとして存在し続けるだろう。

本多劇場
所在地:東京都世田谷区北沢2-10-15 
電話番号:03-3468-0030
https://www.honda-geki.com/honda/

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