元・徳川御三卿下屋敷、区立唯一の回遊式庭園

甘泉園公園

池泉回遊式は新宿区で唯一
池泉回遊式は新宿区で唯一

新宿区唯一の池泉回遊式庭園「甘泉園公園」は、江戸時代の名残を感じる大名庭園。鯉が泳ぐ池の周りをゆっくり散歩できる造りになっている。池にはスッポンもいるそうなので、見つけられたら運がいい。冬の時期は、雪の重さで木が倒れないようにと、冬の風物詩ともいわれる「雪吊り」が行われている。園内は手入れが行き届いており、木々が風情をもたらしている。

鯉が泳ぐ池の周りをゆっくり散歩できる
鯉が泳ぐ池の周りをゆっくり散歩できる

「甘泉園公園」はその昔、1704(元禄17)年から1711(宝永8)年にかけて徳川御三家の一つ尾張徳川家の拝領地だった。その後、1774(安永3)年になると初代清水家の江戸下屋敷が置かれることに。明治以降には子爵相馬邸の庭園として整備され、1969(昭和44)年に区立公園になった。

花の見ごろと時期は特に多くの人が訪れる
花の見ごろと時期は特に多くの人が訪れる

ツツジの花やアジサイの花、紅葉が見ごろの時期は多くの人が訪れる。他にも園内には、ヤマモミジやクロマツ、カナメモチ、トウネズミモチなどが植えられており、四季折々の植物が目を楽しませてくれる。

休憩できる東屋もある
休憩できる東屋もある

園内にはベンチが置かれているので、散策のついでに休憩することも可能。平坦な道だけではなく、少し勾配のある坂もあるため、30分も歩けばとてもいい運動になるだろう。

天気のいい日は近所の保育園から子どもたちが遊びに来る。子どもたちの元気な声が庭園に響き、穏やかな雰囲気に包まれる。近所に住んでいる大人たちも、歩いて体を動かしたり、花を観賞したり、ベンチで休憩してリラックスしたりと、それぞれの楽しみ方で「甘泉園公園」を満喫しているようだ。

「甘泉園公園」の出入り口は「面影橋」停留所から徒歩1分ほど
「甘泉園公園」の出入り口は「面影橋」停留所から徒歩1分ほど

「甘泉園公園」の出入り口は3ヵ所。公園は都電荒川線「面影橋」停留場から徒歩1分の位置にあり、東京メトロ東西線の「早稲田」駅からでも徒歩7分ほど。「甘泉園公園」の入口の横には児童公園があり、ブランコや滑り台などの遊具もあり、親子が楽しく遊んでいる。

甘泉園公園
所在地:東京都新宿区西早稲田3-5 
開園時間:7:00~19:00(11月~2月は17:00まで)
http://www.city.shinjuku.lg.jp/seikatsu/..

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