四季折々の景色を堪能できる無料の日本庭園

文京区立肥後細川庭園

冬の庭園風景
冬の庭園風景

都電荒川線「早稲田」停留場から徒歩5分、「文京区立肥後細川庭園」は、幕末に肥後熊本54万石の藩主細川候の下屋敷があった場所だ。起伏のある土地を活かした池泉回遊式庭園で、変化に富んだ景観をつくり出している。1961(昭和36)年に都立「新江戸川公園」として開園した後、1975(昭和50)年に文京区へ移管された。2016(平成28)年1月に整備・改修を経てリニューアルオープンし、その翌年、現在の名称へ変更となった。

人気の紅葉ライトアップ(夜間特別開園はライトアップ期間中のみ)
人気の紅葉ライトアップ(夜間特別開園はライトアップ期間中のみ)

春は紅白の梅の共演に始まり、山肌の一部が桜により色づいた後、新緑がまぶしい季節を迎える。秋はハゼやモミジの紅葉が庭園に彩りを添え、冬の風物詩・松の雪吊り…と四季折々の風情を楽しむことができる。加えて熊本独特の花「肥後六花」のうち肥後椿、肥後芍薬、肥後花菖蒲、肥後山茶花の4つを見ることができる。入園料は無料(ライトアップ期間中は有料)とあって、近隣住民にとって憩いの場となっている。

松聲閣
松聲閣

園内にはかつて細川家の学問所として使用されていた「松聲閣(しょうせいかく)」があり、1階は集会所と無料休憩所兼喫茶室、2階は展望所となっており、茶道体験やコンサート、狂言や落語など伝統芸能鑑賞のイベントも行われている。また、細川家伝来の歴史資料や美術品を展示している美術館「永青文庫」と隣接していて、庭園とは連絡通路(永青文庫開館中のみ開門)で行き来が可能だ。

庭園の様子
庭園の様子

文京区立肥後細川庭園
所在地:東京都文京区目白台1-1-22 
電話番号:03-3941-2010
開園時間:9:00~17:00(11~1月は16:30まで)※入園は30分前
休園日:年末年始(12/28~1/4)
https://www.higo-hosokawa.jp/

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