新宿中央公園
都営地下鉄大江戸線「都庁前」駅から徒歩1分の場所にある区立公園。敷地面積約8万8,000平方メートルと、新宿区立の公園では最大規模を誇り、高層ビル群が林立した新宿副都心に広がる緑の空間は、まるで砂漠にぽつんと現れたオアシスのよう。園内は子どもからシニアまで幅広い世代がゆったり過ごせるよう整えられ、平日でも多くの人で賑わい、休日になるとフリーマーケットなど様々なイベントが開催されて、さらに賑わいを見せる。
このエリアはかつて淀橋浄水場であったが、新宿副都心建設事業の一環として計画され、1968(昭和43)年4月1日に都立公園として産声を上げた。1975(昭和50)年、東京都から新宿区に移管、数度の大改修を経て、より居心地の良い空間へと姿を変えている。
公園は西エリア、東エリア、北エリアと大きく3つのエリアで構成。2022(令和4)年9月に、西エリア「ちびっこ広場」の遊具エリアがリニューアル。大型複合遊具に加え、大型すべり台、乳幼児専用の遊び場、インクルーシブ遊具などが設置された。乳幼児連れの利用者には「赤ちゃん休憩室」があり、施設内ではオムツ替えや授乳が可能。また、7月中旬から9月上旬までは小学校低学年以下を対象とした「ジャブジャブ池」を開設している。
東エリアの「多目的運動広場」は、フットサルコートやバスケットゴール、ランニング用トラックなどを備えたスポーツが楽しめる環境。オフィスワーカーのアフター5や学生などで賑わう。更衣室も備えたフットサル施設は事前の団体登録・予約が必要なので利用の際には注意してもらいたい。
北エリアには豊かな緑が広がり、気持ち良いひと時を享受できる。「区民の森」にはケヤキを中心とした高木が並ぶ。また、新宿区の姉妹都市である長野県伊那市から寄贈されたタカトオコヒガンザクラが植樹されており、春には花見も楽しめる。2020(令和2)年7月にリニューアルオープンした「芝生広場」は夏芝と冬芝を組み合わせることで1年を通して青々とした美しい芝生を望むことが可能。新宿区の“平和都市宣言”を記念する「平和の鐘」も設置されている。
ほかにも、カフェ、レストラン、アウトドアフィットネスクラブを備えた「SHUKNOVA(シュクノバ)」や、夏も涼やかに過ごせる「新宿ナイアガラの滝」、特定非営利活動法人新宿環境活動ネットが運営する「エコギャラリー新宿」など多彩な設備がそろう。都民の憩いの場として、今後も多くの人々を癒し続けてくれるだろう。
新宿中央公園
所在地:東京都新宿区西新宿2-11
電話番号:03-3342-4509
https://shinjukuchuo-park.jp