地上21階建て、20階には展望ロビー&レストランのある区役所

練馬区役所インタビュー:小さな声にしっかりと耳を傾ける、切れ目のない子育て支援のまち「練馬」

東京23区で第2位の人口、約74万人を擁する練馬区。ほどよく都市と田園が交じりあった住環境と、あらゆる方面へ交通利便性を兼ね備えていることから、特に都心部で働く子育て世代からの注目度は高く、日本の総人口が減り始めてからも練馬区の人口は右肩上がりを続けています。

そんな練馬区では、子育て世代に向けての政策がとても充実しており、全国的に注目されるような取り組みも行われているとか。今回は練馬区で子育て支援に関する施策を管轄されているお二人、子育て支援課長の山根由美子さん、こども施策企画課長の佐藤重康さんを訪ね、練馬区の子育て支援体制と練馬区の「みどころ」について、いろいろとお話を聞きました。また、一部同課以外のご担当者さまにも子育て事業についてうかがっていますので、本記事にあわせてご紹介します。

子育て支援課長 山根由美子さん/こども施策企画課長 佐藤重康さん
子育て支援課長 山根由美子さん/こども施策企画課長 佐藤重康さん

電車、車の交通利便性が抜群!

――まずは、練馬区の魅力、中村橋エリアの魅力を一言で教えてください。

山根さん:一言で言えば、「四季を通じて誰でも楽しめるまち」が練馬だと思います。緑が多くて、文化芸術に触れる機会があって、商店街も元気。全体的に見ると、そんな区ですね。

また先日、「区民意識意向調査」を行なったのですが、「今後も住み続けたい」と思っている方がすごく多いまちでもあります。

その調査結果を地域別に分析すると、中村橋を含む郵便番号176のエリアに関しては、「交通の便が良い」という点に魅力を感じる方も多いようです。「中村橋」駅前には昔からの商店街がある一方でマンションも増え、新しく来られた方たちも暮らしています。バランスよく、いろいろな世代が融合しているまちなのかなと思います。

西武池袋線「中村橋」駅
西武池袋線「中村橋」駅

練馬区の特徴的な子育て支援施策

――練馬区では子育て世代の方に向けて、いろいろな支援政策があるということですが、特に力を入れているポイントをお聞かせください。

山根さん:練馬区では妊娠・出産から子育て期まで「切れ目のない支援」という言葉を掲げて支援サービスを行っています。まずその入口ということで、「相談」に関しては、身近ないろんなところに窓口を作り、力を入れています。

もうひとつ、練馬区のキーワードに「子育てのかたちを選べる」という言葉もあります。どういうことかと言うと、「働きながら子育てをしたい」「おうちで子育てをしたい」など、子育ての“かたち”はご家庭ごとに違うんです。それを自由に選んでいただけるようにサービスを展開していきたいと考えています。

たとえば相談についても、しっかり相談したい方もいれば、気軽に相談してみたい、という方もいらっしゃいます。いろんな温度感がある中で、自分に合うものを選んでいただき、うまく寄り添えるような相談体制を整えていきたいと思っています。

以前は、保育園を作って待機児童を解消すれば良い、というような風潮もあったと思いますが、一方では、在宅で子育てをしたいという方もいらっしゃいます。練馬区では、声が大きいところだけではなく、少数意見にもしっかりと耳を傾けて、ニーズに応えていきたいと思っています。

サポートが充実した練馬区の子育て事業について語る山根さん、佐藤さん
サポートが充実した練馬区の子育て事業について語る山根さん、佐藤さん

佐藤さん:また、ご自身は働きながらも、お子さんを(保育園ではなく)幼稚園に入れたいという方も一定数います。その受け皿として「認定こども園」がありますが、数が多くありません。そこで、練馬区では独自の対応として、「練馬こども園」という制度を創り、長時間の預かり保育を行う幼稚園に対して、区独自の認定をしています。

ほかにも、保育園一時預かり事業や乳幼児一時預かり事業も行っています。美容院やクリニックに行かれたり、ご自身の趣味の時間を過ごされたり、用途は自由です。また、区が実施する講習を修了した有償ボランティアがお子さんをお預かりするファミリーサポートという事業も行っています。

学校教育については、お子さんが保育園・幼稚園から小学校に安心して入学できるよう、保護者に「もうすぐ1年生」というリーフレットを配布するなどしています。

「練馬ぴよぴよ」
「練馬ぴよぴよ」

相談事業について、山根からニーズに応じた対応をしているというお話をしました。より具体的に言えば、区の相談窓口でしっかり相談することもできますし、乳幼児向けの「にこにこ」や「ぴよぴよ」などで、保育士の資格を持った職員などに気軽に相談していただけます。練馬区独自の「こどもカフェ」という場もあり、ニーズに応じた多彩な相談窓口があるのは、練馬区の大きな特徴だと思います。

練馬区で安心の出産を。「子育てスタート応援券」

――練馬区では特に「出産・子育て」の時期に関して、きめ細かな支援や補助があるそうですね。具体的にどのようなものがありますか?

佐藤さん:練馬区独自のものとして「子育てスタート応援券」という制度があります。これは、育児に伴う負担を軽減するため、区が実施する乳幼児一時預かりのほか、産科医療機関などによる相談やケア等に利用できるものです。

山根さん:あとは、金銭的なところのサポートも充実しています。最近、いろんな自治体が出産給付金事業を始めていますが、練馬区ではかなり前からこれを行っています。たとえば「第3子誕生祝い金」ということで、第3子のお子さんが生まれると10万円、用途自由の「お祝い金」という形でお渡ししています。第4子以降も同様です。自由な形で使える10万円というのは、ほかの自治体ではなかなか無いかな、と思います。

「子育てスタート応援券」を紹介する佐藤さん
「子育てスタート応援券」を紹介する佐藤さん

また先ほど話にあった相談窓口についても、似たような支援拠点が区内のいろんな場所に、かなりきめ細かく配置されています。これは一見無駄のように捉えられがちですけれども、私はそれこそが、大事なことだと思っています。

練馬区のさまざまな子育て支援パンフレット
練馬区のさまざまな子育て支援パンフレット

小さなお子さんと一緒に移動するのはすごく大変なことで、バスや電車に乗るだけでも一苦労です。それが気になって、出掛けなくなってしまう方も多いです。歩ける距離にあるということは、特に乳幼児のいる親御さんにとっては大きなメリットだと思います。

また、そういった施設や窓口がすぐ近くにあることをお知らせしたくて、職員が手作りで「子育て応援パンフレット」というものを作っています。ぜひ手にとっていただきたいと思います。

―― 「子育て応援パンフレット」はどこに置いてありますか?

山根さん:親子連れの方がよく行く場所、たとえば児童館、保健相談所、図書館、地区区民館、子育てのひろばといった場所に置いています。もちろん、この区役所の1階にも置いてあります。

「子育て応援パンフレット」
「子育て応援パンフレット」

―― ほかにも、特徴的な取り組みなどがあればお聞かせください。

山根さん:医療的ケア児に対しての取り組みは、練馬区はかなり先進的だと思います。最近、「医療的ケア児支援法」という法律もできましたが、練馬区はこの法律ができるだいぶ前から、医療的ケアが必要なお子さんに対して普通に学校に行ったり、保育園に預けたり、学童クラブに預けたりできるように、制度を整えてきました。

練馬区の取り組みを語る山根さん
練馬区の取り組みを語る山根さん

たとえば1型糖尿病のお子さんや、定期的に痰の吸引、導尿などの処置が必要なお子さんは、ほかの自治体ではなかなか、普通学級に通ったり、学童クラブに入ったりというのが難しいと思うんです。練馬区では以前から普通のこととして、対応できる体制を作っています。この法律ができることが決まってから、他の自治体からの見学もすごく多いですね。


「出産・子育て応援事業」と「相談支援」について

健康推進課 ご担当者さま:区では、2023(令和5)年3月1日より全ての妊婦さん・子育て中のご家庭が安心して出産・子育てできるよう、妊娠・出産・子育ての「相談支援」を充実させるとともに、国や都と連携した「経済的支援」を実施する「練馬区出産・子育て応援事業」を開始しました。相談支援では、これまで実施している妊娠届出時の妊婦全員面談や産後の乳児家庭全戸訪問に加え、新たに妊娠8か月頃にアンケートを実施し、希望者には保健師による面談を実施します。「妊婦全員面談」では、出産に関する不安や経済的な不安など、乳児家庭全戸訪問では母乳が足りているか、湿疹があるが大丈夫か等育児相談が多く寄せられ、保健師・助産師が丁寧に助言等を行っています。

経済的支援では、妊娠時に出産応援ギフト(妊婦1人あたり5万円相当)、出産後に子育て応援ギフト(新生児1人あたり5万円相当)を支給します。(※なお、2023(令和5)年4月以降に出生するお子さまについては、子育て応援ギフトの支給額が10万円相当に変更となります。)その他、令和5年度から1歳を迎えるお子さまに1万円相当のカタログギフトをプレゼントするバースデーサポート事業を開始します。

――練馬区オリジナルの電子母子手帳アプリ「ねりますくすく」についてご紹介ください。

健康推進課 ご担当者さま:「ねりますくすくアプリ(ねりすく)」は、妊娠期から子育て期に活用できる練馬区公式の電子母子手帳アプリです。
すくすく育つお子さんの成長を楽しみながら記録でき、家族でその記録をシェアすることができます。紙の母子手帳の機能を補いつつ、予防接種自動スケジューリングや区からのお知らせ配信などアプリならではの機能で、忙しいママ・パパの子育てをサポートします。


練馬区独自の取り組み「こどもカフェ」について

――練馬独自の「練馬こどもカフェ」について、内容を教えてください。

佐藤さん:練馬こどもカフェは、民間のカフェなどと協働し、店舗のスペースを提供していただいています。そこに保育園や幼稚園の先生が講座をひらいて、親子連れの方がカフェで飲み物を飲みながら、講座の受講や交流ができる場です。2019(令和元)年の7月から実施しており、令和3年度には6店舗、計60回を実施しています。

「練馬こどもカフェ」パンフレット
「練馬こどもカフェ」パンフレット

コロナ禍以降は人数を絞ったり、オンラインで実施したりしてきましたが、2021(令和4)年にはそれに加えて、自主運営型の練馬こどもカフェを始めました。

こちらは、区ではなく、お店自身が講座を企画して実施するタイプのこどもカフェです。今年度は試行という形で2店舗での実施ですが、それぞれのお店の特色に合わせた講座を開き、好評をいただいています。

そのうち1店舗は、中村橋エリアにある「おはしごはん」というお店です。こちらは管理栄養士の資格を持つ店員さんがいるので、その知識をもとに離乳食講座を実施しました。この取り組みは好評でしたので、2023(令和5)年度から本格実施をしたいと考えています。

「おはしごはん」
「おはしごはん」

―― 「練馬こどもカフェ」について、利用者からどのような反応がありましたか?

佐藤さん:「保育園や幼稚園の先生たちにちょっとした悩みを相談できた」「園のことを聞けてよかった」という声を頂いています。また、同じくらいの月齢のお子さんが集まるので、交流も生まれやすく、保護者同士で会話ができたという点も好評をいただいています。

練馬区の学校教育について

――学校教育に関して、練馬区で特に力を入れている点を教えてください。

山根さん:管轄部署に聞いてみたところ、今年度から始まった、中学校1年生を対象にした「イングリッシュキャンプ」が好評だということです。

このキャンプは、授業として英語に取り組むのではなく、ネイティブスピーカーの方と生活をともにする中で、興味があることを話題にしながら、生きた英語に触れる機会を作るために始められたということです。

練馬区の学校教育を語る山根さん
練馬区の学校教育を語る山根さん

まだ始まったばかりなので、これから充実していきますが、このほかにも、オーストラリアのイプスウィッチ市と交流したり、小中学校のすべてに外国語指導助手を入れていたりしています。また、中学2・3年生に対する英検の検定料を補助するほか、小学6年生と中学2年生には区の取り組みとして四技能を測る検定を実施するなど、英語に関しては、いろいろなところで力を入れていると思います。

教育に関して、広い意味合いでは、「夢や希望を持ち、困難を乗り越える力を備えた子どもたちの育成」ということを、練馬区の教育・子育て大綱の中で謳っています。その具体的なもののひとつが、この英語に関する取り組みです。

放課後児童対策「ねりっこクラブ」、「ねりっこプラス」

――小学校に設置されている「ねりっこクラブ」について教えてください。

山根さん:「ねりっこクラブ」は区内の65小学校のうち、2023(令和5)年の4月時点で52校で実施されている、練馬型の放課後児童対策事業です。小学校の施設を活用して、「ひろば事業」と「学童クラブ」の事業運営を一体的に行っているものです。

学童クラブは学校内にあるところも、学校外にあるところもありますが、「ねりっこ学童クラブ」はすべて学校の敷地内に設置し、同時に、定員も増やしています。

「ねりっこクラブ」パンフレット
「ねりっこクラブ」パンフレット

今まで、学童クラブに入れなかったお子さんは、「ひろば」というその学校のお子さんであれば誰でも利用できる反面、午後5時(冬季は4時半)までとなる居場所で放課後を過ごすことも多かったのですが、「ねりっこクラブ」への移行と同時に、5時以降についても「ねりっこプラス」という事業で、ねりっこ学童クラブの待機児童をお預かりする体制を整えて、希望するお子さんは、学童クラブと同じ、午後6時ないし延長保育を申し込めば7時までお預かりできるようにしています。

まだ「ねりっこクラブ」に移行できていない学校もある状況ですが、将来的にはすべての区立小学校で実施する予定です。


練馬区が推進する学校緑化と、「中村小学校」の天然芝

学校施設課 ご担当者さま:児童・生徒の教育環境整備と環境教育の推進のため、みどり豊かなうるおいのある学校づくりを目標として、校庭を芝生化するなど、質・量ともに充実した学校の緑化に取り組んでいます。多様な緑化の推進として、子どもたちにとって安全で快適な屋外環境の充実を図るため、校庭の芝生化、屋上緑化、みどりのカーテン(壁面緑化)を実施しています。
中村橋エリアの「中村小学校」は、校庭の芝生面積が約3,900平方メートルで、23区内の公立学校では最大規模です。


2023(令和5)年オープンのエンタメ施設をはじめ魅力あふれる練馬区

――最後に、中村橋エリアについて、また、練馬区全体について、魅力やおすすめの場所などがあれば教えてください。

山根さん:中村橋は、駅前の「サンツ中村橋商店街」が元気で、毎年阿波踊りなども行われています。「中村橋阿波踊り」というのですが、けっこうな数の連が出て、にぎわうようです。ここ数年はコロナで中断していましたが、2023(令和5)年は、第45回の阿波踊りを、9月30日に実施予定と聞いています。

それから、「中村橋」駅のすぐ近くに「練馬区立美術館」と「練馬区立貫井図書館」があって、こちらもかなりおすすめです。美術館の規模は決して大きくはありませんが、注目すべき企画をやる美術館ということで知られ、遠方から訪れる美術ファンも多いです。

美術館の前の緑地も、大きな熊さんやカラフルなキリン、ゴリラなどいろんな動物のオブジェがあります。美術館は図書館も併設しているので、ベンチでお年寄りが日向ぼっこをしていたり、大人が本を読んでいたり、その横でお子さん連れのファミリーが元気に遊んでいたり。ファミリー世帯にはおすすめの場所です。

実は今度、この美術館の建て替えが予定されています。まだプロポーザルで設計者を選んだ段階ではありますが、中村橋の地域全体を「美術のまち」にしていこう、というプロジェクトも並行して進んでいますので、まちへの波及効果ということも含めて、楽しみなエリアです。

それからもうひとつはやはり、「としまえん」跡地にワーナー ブラザーズが作っている、「ワーナー ブラザーズ スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリーポッター」ですね。中村橋エリアからも自転車で近い距離ですので、この夏が楽しみですね。

佐藤さん:私も、美術館前の緑地はおすすめです。近くに住んでいた時期に子育てをしていたので、子どもを連れて、美術館の緑地に行ったりしていました。たくさんのお子さんが遊んでいて、周辺に住んでいる方にとっては、憩いの場になっていると思います。親も交代で美術館に観に行くこともできます。

「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリーポッター」PRチラシ
「ワーナー ブラザース スタジオツアー東京-メイキング・オブ・ハリーポッター」PRチラシ

―― 練馬区全体としてはいかがでしょうか?

佐藤さん:「保谷」駅と「大泉学園」駅の間にある「区立大泉交通公園」もおすすめです。自転車を無料で貸し出してくれて、公園内に信号機や横断歩道もあるので、小さいお子さんは自転車の練習ができて便利だと思います。このような場所も、都内ではなかなかないと思います。ほかにも、「あったらいいな」と思うような場所やサービスが、練馬区内には多くありますので、是非そういうものを探していただければと思います。

山根さん:私は「光が丘公園」がおすすめです。中村橋エリアからだと自転車で30分以内くらいですけれど、駐車場があるので車で行ってもいいですし。広い公園でいろいろありますけれど、光が丘には他にも公園がたくさんあって、私は、「四季の香ローズガーデン」がいちばん好きです。

「四季の香ローズガーデン」
「四季の香ローズガーデン」

バラのほかに、いろいろな動物のオブジェやベンチがあって、外国に来たような気分になれます。バラの時期にはフェスティバルを開催し、練馬産の野菜が買えるマルシェや、キッチンカーが出店していて、多くの方でにぎわっています。もちろんベビーカーでも入れるので、親子連れの方も多いですね。

ほかにも、「石神井公園」で春に行っている「照姫まつり」や、石神井公園の隣の「石神井松の風文化公園」で秋に行われている「みどりの風 練馬薪能」も面白いと思います。

今は改修中ですが、「練馬」駅の北には大きなホールのある区の文化センターがあります。そういったところを使っていろいろなイベントや、コンサート、舞台なども行われていますので、いろんな文化にも触れられるまちだと思います。

佐藤さん:私は、練馬の農業にもぜひ注目していただきたいな、と思います。特に区西部には、今でもけっこう畑が残っています。区民農園などでは畑の区画を借りられますので、マンションに住みながらお子さんと一緒に野菜を育てる、というのもいいと思います。

練馬区の魅力を語る佐藤さん
練馬区の魅力を語る佐藤さん

山根さん:農業は練馬の魅力のひとつですね。

11月19日には、都立光が丘公園で「全国都市農業フェスティバル」が開催されます。練馬区はもちろん、全国から農業者の皆さんが集まって、都市農業の魅力を伝えるトークライブやワークショップ、農産物の販売を行います。キッチンカーもたくさん出店する予定です。
ぜひ遊びに行っていただければと思います。

練馬には現役の農家の方がけっこういらっしゃって、学校給食にも地場産野菜を取り入れるなど、いろんな取り組みをしています。

中でも面白いのは「練馬大根引っこ抜き競技大会」だと思いますね。全部で98ある区内の小中学校で、練馬大根を一斉に使って給食を作る日があるんです。練馬大根はすごく長くて抜くのが大変なので、1日で大量に揃えるのは難しいんですね。そこで、「引っこ抜き競技大会」を開催して区民のみなさんに楽しんで抜いてもらっています。その数、約4,000本にもなるんですが、これを給食で使っています。

ちなみに、練馬の子どもたちの間で一番人気の高い給食メニューは大根おろしを使った「練馬スパゲッティ」なんです。ほかに引っ越していった子どもたちが、親にリクエストするくらいの人気メニューなんですよ。

佐藤さん:区内には無人の農産物販売所や、JAの直売所や、スーパーマーケットにも地場産野菜が置いてあったりして、農業を身近に感じていただけるまちだと思います。これからお住まいの方にはぜひ、親子で一緒に、練馬の農業を体験していただければ嬉しいです。

練馬区役所インタビュー:小さな声にしっかりと耳を傾ける、切れ目のない子育て支援の街「練馬」
練馬区役所インタビュー:小さな声にしっかりと耳を傾ける、切れ目のない子育て支援の街「練馬」

練馬区役所 練馬区教育委員会事務局こども家庭部

今回お話をうかがった
子育て支援課長 山根由美子さん
こども施策企画課長 佐藤重康さん
所在地:東京都練馬区豊玉北6-12-1
電話番号:03-3993-1111
営業時間:平日8:30~17:15

URL:https://www.city.nerima.tokyo.jp/
※この情報は2023(令和5)年3月時点のものです。