「武蔵小金井」駅周辺の再開発をレポートします!

広々としたロータリー、にぎわう商業施設、武蔵野の自然を感じる草木――「武蔵小金井」駅ではJR中央線の高架化に合わせて、市街地再開発事業が進行。駅南口の整備は完了し、美しい街並みが形成されて、新たなにぎわいが生まれています。また、駅北口でも再開発に向けて動きがあり、さらなる利便性の向上を期待できるエリアとなっています。今回は実際に駅周辺を歩いて、再開発の様子をレポートします!

再開発で生まれ変わった「武蔵小金井」駅南口
再開発で生まれ変わった「武蔵小金井」駅南口

高架化で南北の行き来がスムーズに

「武蔵小金井」駅では再開発が進む前、JR中央本線の線路によって南北が分断されていました。しかし2009(平成21)年に線路の高架化が完了したことにより、駅周辺の市街地が一体化。南北の行き来もスムーズになり、小金井市の総合拠点にふさわしい街並みが形成されました。2009(平成21)年に開業した「セレオ武蔵小金井」は、この高架化に伴う駅南側の再開発により「nonowa武蔵小金井」として再オープンをしました。かつて「セレオ武蔵小金井」であった施設は「nonowa武蔵小金井SOUTH」となり、2015(平成27)年には駅東側の高架下に、小金井市の採れたて野菜が並ぶ「地産マルシェ」などが並ぶ食品やレストランなど中心とした「nonowa武蔵小金井EAST」がオープンしました。高架によりスムーズな往来が可能になったのち、高架下となったスペースをうまく活用し、滞在できる施設を入れることによって、駅を中心として人の流れをより流動的に促す計画となっています。

高架化で駅舎もキレイに

「武蔵小金井」駅の駅舎
「武蔵小金井」駅の駅舎

駅利用時の買い物に便利

商業施設「nonowa武蔵小金井」
商業施設「nonowa武蔵小金井」


約9倍の大きさを誇る交通広場が誕生

高架化に合わせて市街地再開発事業も進行し、2014(平成26)年までに駅南口の第1地区は整備が完了しました。これにより駅南口の交通広場は、再開発前の約9倍もの大きさに!中央には武蔵野の自然を感じる草木があり、美しい景観となっています。 交通広場の歩道は広々としているので、子連れやベビーカでも安心。また、誰でもトイレや交番も設置されており、アクセシビリティや安全に配慮された空間となっています。

武蔵野の自然が残る駅前ロータリー

駅南口の交通広場
駅南口の交通広場

歩道も広々で安心

交通広場の様子
交通広場の様子


大型商業施設や文化複合施設がにぎわいを生む

交通広場を囲む様に、様々な施設も誕生しました。商業施設「アクウェルモール」には、スーパー「三浦屋」や、ベーカリー「石窯パン工房」、フラワーショップ「はなひろ」など、20を超える店舗が入居。連絡路を進むと「イトーヨーカドー 武蔵小金井店」があり、4階までもフロアに食品や生活用品、子ども用品などがそろっています。 文化複合施設「小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)」には、578席の大ホールや市民ギャラリーなどがあり、音楽コンサートから美術展まで様々なイベントを開催。文化芸術活動の拠点として、地域に新たなにぎわいを生んでいます。

日常の買い物に便利です

「イトーヨーカドー 武蔵小金井店」と「アクウェルモール」
「イトーヨーカドー 武蔵小金井店」と「アクウェルモール」

地域の文化芸術活動を支えます

「小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)」
「小金井 宮地楽器ホール(小金井市民交流センター)」


憩いの場やイベント会場となる広場も

交通広場の西側には、もう1つの駅前広場「フェスティバルコート」も誕生。メタセコイヤの木を配した空間は憩いの場としてだけでなく、週末の朝市やマルシェなども開催され、交流・情報発信の場としても機能しています。 さらにフェスティバルコートから通りを挟んだ南側では、2020(令和2)年5月までに第2地区の再開発が完了。「クロスコート」という広場が整備され、こちらでもてづくり市やお祭りなどが催されており、地域の新たなスポットとして人々に親しまれています。

週末の朝市やマルシェを開催

新たな憩いの場「フェスティバルコート」
新たな憩いの場「フェスティバルコート」

てづくり市やお祭りなどを開催

緑豊かな「クロスコート」
緑豊かな「クロスコート」


子育て家族にやさしい商業施設がオープン

第2地区の再開発では、ショッピングセンター「SOCOLA(ソコラ)武蔵小金井クロス」もオープンしました。「クロスコート」を囲むように立ち、“豊かなライフスタイル・ワークスタイルの実現”をテーマに、約40店舗が集結。九州発のスーパー「Food way」をはじめ、「ミネドラッグ」、家電量販店「ノジマ」、「H&M」、「ABC-MART」など、日常に役立つ店舗が並んでいます。 また、幼児教室「ドラキッズ」や英語教室「BE studio」、最先端の教育を実践する「アフタースクール」など、子育て関連の施設が多くそろっているのも特徴。可愛いキッズトイレや、屋上庭園「クロスガーデン」もあり、子育て家族が快適に過ごせる空間が広がっています。

子育て関連の施設が充実

ショッピングセンター「SOCOLA(ソコラ)武蔵小金井クロス」
ショッピングセンター「SOCOLA(ソコラ)武蔵小金井クロス」

青空の下でのびのび遊べます

4階の屋上庭園「クロスガーデン」
4階の屋上庭園「クロスガーデン」


南から北へ繋がる再開発の流れ

前段のとおり、駅の南口は「nonowa武蔵小金井SOUTH」をはじめとして、高架化をきっかけに次々と再開発が進められました。人の流れが活発化したことで、南北に分かれていた地域も駅を中心とした動きに変わり、南側から高架下、そして北口へと再開発の流れが続いていきます。2015(平成27)年には「nonowa武蔵小金井EAST」のオープン後、同年にファッションや生活雑貨をメインとした「nonowa武蔵小金井WEST」がオープンしました。さらにその西側には「デコホーム nonowa武蔵小金井店」などが入る商業施設「ムサコガーデン」、東側には個性的な商業施設が入る「ののみちムサコ」がそれぞれ「nonowa武蔵小金井」を東西に拡大する形でオープンしました。そして現在では駅北口へ再開発の計画が進められています。

広々としてきれいな街並みです

現在の駅北口ロータリー
現在の駅北口ロータリー

多摩産材が使用された大屋根

「ののみちムサコ」イベントスペース
「ののみちムサコ」イベントスペース


駅北口の再開発にも期待が高まる

駅北口では再開発に向けて、2008(平成20)年に「武蔵小金井駅北口再生協議会」が発足。「武蔵小金井駅前商店会」、「小金井市商業振興会」、「小金井北口仲通り商店会」の人々によって、北口の再生すべく検討がスタートしました。2018(平成30)年に、建材の価格高騰などの理由から開発が中断となっていましたが、そこから地元の人々を中心に粘り強く話し合いが進められ、2021(令和3)年3月に「駅前東地区準備組合」が結成。まずは駅前の「第一大久保ビル」周辺エリアから、北口の再開発に向けた検討が進められていく予定です。

現在も駅北口は広々としたロータリーで、いくつも商店街がのびる便利な街並みが広がっています。今後、再開発が進めば、さらに利便性の高いエリアとして注目を集めることでしょう!

着々と進んでいます!

「武蔵小金井」駅 北口再開発計画区域
「武蔵小金井」駅 北口再開発計画区域

再開発でさらに利便性アップ!

現在の駅北口前風景
現在の駅北口前風景


発見ポイント!

再開発を経ても自然を感じられる駅南口の景色
再開発を経ても自然を感じられる駅南口の景色

  • (1)駅周辺の歩道はきれいに整備され、とても歩きやすい♪
  • (2)商業施設が続々と誕生し、駅前で様々なショッピングが楽しめる!
  • (3)駅北口の再開発も検討が進む予定で、期待が高まる!

※この情報は2022(令和4)年11月時点のものです。

「武蔵小金井」駅周辺の再開発をレポートします!
所在地:東京都小金井市