三鷹市星と森と絵本の家

「国立天文台」内に設置されている「三鷹市星と森と絵本の家」は、大正時代の建物を保存活用し、絵本の展示や絵本を楽しむ場の提供、自然や科学への関心につながる活動を行う展示施設である。施設は豊かな自然の中にあり、多くの市民との協働によって運営されている。

絵本との出会いやさまざまな体験を通じて、子どもたちの知的好奇心や感受性をはぐくむこと、人々が宇宙や自然、芸術文化に親しみ、子どもたちが豊かに成長する地域文化の創造に寄与することを目的としている。読書室には3,500冊におよぶ絵本などの書籍が並ぶ。本棚は「ほし」「ちきゅう」「もり」「しょくぶつ」「どうぶつ」「ひと・くらし」と独自の分類に分けられている。貸し出しは行なっていないが、旧1号官舎内であれば自由に読むことが可能だ。

施設のメインとなる旧1号官舎部分は、書斎、畳敷きの客間、居間、長い廊下が続く。その趣は現代の家屋とは一線を画し、まるで大正・昭和の時代にタイムスリップしたような感覚になるだろう。昭和30年以前に使われていた古い電話機や足踏み式のミシンなどが飾られているが、これは市民から寄付されたものだという。建物だけでなく、調度品の数々もノスタルジックな気分にさせてくれるのだ。

同施設では、子どものペースに合わせて絵本のページをめくるアナログな形式、コミュニケーションとふれあいを深めるはたらき、科学や芸術のあらゆる分野への入り口となる多様さを大切にしているという。イベントやプログラムも催されており、子育て世代には心強い施設となるだろう。

また、3つのテーマ展示を行っており、絵本展示室は1年ごとの企画展で、「見る・知る・感じる絵本展」を実施。絵本を通じて天文への興味を広げる体験型展示を行っている。回廊ギャラリーでは、絵本の家で公募した星や宇宙に関する絵本の原画などを展示している。建築展示室では、常設展示として旧1号官舎の建築について閲覧することができる。
三鷹市星と森と絵本の家
所在地:東京都三鷹市大沢2-21-3 国立天文台内
電話番号:0422-39-3401
開館時間:10:00~17:00
休館日:火曜、年末年始、その他メンテナンス日
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/ehon/



