港区の発展の中心に位置する港南エリアは子育てファミリーにも快適な街

定住意向は8割超のベイエリア

港区は東京23区の南東に位置し、東側は東京湾に面している。都心の一角にいながらベイエリアライフを愉しめる場としても注目を集める。特に港南エリアは港区の南部、「品川」駅の東側に広がる。「品川」駅港南口では大規模な再開発が行われ、近代的な街並みに進化。東京湾も身近で港区ならではの暮らしを実現できる街だ。

2022（令和4）年に発表された『第3回港区民世論調査』によると、「これからも港区に住み続けたいと思いますか」という質問に対して「ずっと住み続けていたい」または「当分は住んでいたい」という回答は86.4％に上った。

また、2023（令和5）年に発表された『港区基本計画改定に向けた区民意識調査報告書』では「総合的にみて港区は住みやすい地域だと思いますか」という質問に「とても住みやすい」と「どちらかというと住みやすい」と答えた割合は84.3％で、2020（令和2）年の調査の83.4%より高くなっている。とくに「とても住みやすい」という回答は2020（令和2）年の31.0%から2023（令和5）年は36.0%に増えた。

同調査にて、2020（令和2）年時の結果と比較したとき、港区に課題を感じている住民が減少傾向にあり、とくに「防災・防犯に関すること」「環境に関すること」「交通安全に関すること」などの項目に対する不安感が払しょくされている傾向にあった。

「将来の引越し予定についてお答えください。」に対する回答結果（引用：『第3回港区民世論調査』）

これらのデータから港区民は住環境に満足しており、その満足度は増加。結果として高い定住意向につながっていると考えられる。

多岐にわたる港区の子育て支援

港区は子育て支援も充実している。出産時には子ども1人の場合、出産費用助成額が最大31万円、出産費用一時金が50万円支給される。妊娠中や出産直後に日常生活に困った場合は、ホームヘルパーや産前産後の母子専門支援員「産後ドゥーラ」が訪問し、家事と育児支援を行うサービスも提供されている。

港区では港区コミュニティバス（ちぃばす）と港区台場シャトルバス（お台場レインボーバス）が運行されている。3歳未満の子どもの保護者で所得基準未満の場合、これらのバスの乗車券が無料で交付されるのも便利だ。さらに、2024（令和6）年には港区の高校生までの子どもに対して、50,000円分の「港区子育て応援商品券」が配布された。

港南エリアには多くの企業がオフィスを構えている。これらの企業で構成される「品川シーズンテラスエリアマネジメント」では子ども向けのイベントも開催。2024（令和6）年5月に開催された「品川キッズ・ファミリーテラス2024」では世界の遊具を集めたコーナーや子どもと一緒に参加できるコンサートなどが開かれ、多くのファミリーで賑わった。

港区の発展をリードする芝浦港南地区

港区では区内に5か所の総合支所を設けて、地域密着型の行政を進めている。「港区まちづくりマスタープラン」でもこれらの地域ごとに街づくり方針を示した。

芝浦港南地区は区の東側の東京湾沿いに位置する。明治時代に鉄道が開通すると、風光明媚な地として料亭や海水浴場が設けられ、行楽地として賑わった歴史を持つ。近年は大規模な再開発が相次ぎ、人口が増加。港区内でも発展が著しい街となった。芝浦港南地区では人口増加に対応した生活環境を整備するとともに、国際的な新拠点を目指して新たな交通アクセスの整備などを進めるとしている。

新拠点の一つとして「TAKANAWA GATEWAY CITY」の開発が進められている。「品川」駅から2020（令和2）年に開業した「高輪ゲートウェイ」駅の間、約9.5ヘクタールの広大な敷地にオフィスやハイグレードホテル、文化施設などが誕生する。大規模緑地の確保やCO2排出量実質ゼロ化など環境に配慮するほか、産官学連携拠点やスタートアップ支援施設も計画されており、都内でも最先端の街となる。