南砂に暮らすMINAMISUNA areaguide

スペシャルインタビュー

子育てを支え、地域にも支えられている子育て支援施設「南砂みずべ」

「子ども家庭支援センターみずべ」は江東区内に8ヶ所ある。今回の訪問先は、そのひとつ「子ども家庭支援センター 南砂みずべ 」だ。基本的な機能は同じだが、同施設には園庭があるという特徴がある。本施設のスタッフの安松さん、武藤さんに、施設の特徴や普段の様子、そして活動内容についてうかがった。

「南砂みずべ」外観
「南砂みずべ」外観

「子育て」について迷ったら、相談できる支援センター

――まず、江東区内8ヶ所にある「子ども家庭支援センターみずべ」についてお聞かせください。

子育てをしている方にとって、“親子でゆっくり遊びたい”“子育てについて誰かに相談したい”“子育て仲間がほしい”“子育てについて学びたい”“1人の時間がほしい”と思うことは自然なことです。「子ども家庭支援センターみずべ」は、そのようなさまざまな要望を受けとめて、皆さんにとって第2の実家と思ってもらえる場所を目指しています。玩具や絵本も充実していますし、ボランティアスタッフを含め、色々な方がいますので、ぜひ気軽に来ていただけると嬉しいですね。

玩具や絵本が充実してリラックスできる空間
玩具や絵本が充実してリラックスできる空間

――どのような方が利用対象者なのでしょうか。また、1日の利用者数についても教えてください。

お腹のなかに子どもがいるときから参加できるプログラムを用意しています。また、ひとつの目安として就学前の子どもが遊びやすい環境になっており、プログラムについては乳幼児親子を対象に用意しています。相談については18歳まで対応できる環境を用意しています。

利用者数は、当館は午前と午後の2部制になっており、日によって異なるものの午前中は20組から30組の方がいらっしゃいます。午後だと平均10組程度です。

広々とした「南砂みずべ」のあそびふれあいの広場
広々とした「南砂みずべ」のあそびふれあいの広場

――「南砂みずべ」の施設の特徴について教えてください。

「南砂みずべ」は、江東区内でも広く、園庭があるのが特徴です。子どもも外で遊べる年齢になると予想外の動きも出てきますし、例えばそれが公園だったら交通事故の心配もあります。その意味では、柵で囲まれた園庭というのは利用者の方々にとって安心です。

「南砂みずべ」の場合、既存の建物を改装したのではなく、当初から子ども家庭支援センターとして使用することを前提に建てられましたので、職員、利用者、そして子どもの目線が施設に反映されています。

立地についても、「南砂町」駅の出口からすぐのところにあるので、利用されている方のなかには、“電車に乗りたい”という子どもさんが喜んで来たという方もいらっしゃいます。

子どもが安心して遊べる「南砂みずべ」の園庭
子どもが安心して遊べる「南砂みずべ」の園庭

多様なプログラムが用意されている

――「遊び・ふれあいのひろば」「育てあいのひろば」「学びあいのひろば」「支え合いのひろば」などの活動について聞かせてください。

「遊び・ふれあいのひろば」については、プレイルームや図書コーナーでそれぞれのペースで学んだり遊ぶことができます。定期的に開催している手遊びや読み聞かせなどを行う「おはなし会」、「ふたごちゃんの集い」、発達が気になる子どもさんや、障がいのある子どもさんと、その保護者が遊びながら交流する「すこやかマンデー」もあります。また、「南砂みずべ」に行きたくても、子ども連れには少し遠いという方には、こちらから出向いていく「出張ひろば」を開催しています。

定期的に開催されるイベントも充実
定期的に開催されるイベントも充実

続いて「育てあいのひろば」についてですが、「誕生日会」や身長・体重測定など、成長を記録する「すくすく測定」や、理由を問わず、短時間の預かり保育「リフレッシュひととき保育」もあります。

また、「学びあいのひろば」では、助産師をはじめ、各分野の専門家を招いて講座を開いています。経験豊富な助産師からアドバイスをもらえるということで、安心されたり、心強く感じてくださったりする方も多いようです。それ以外の専門家ということでは、カナダ発祥の親教育支援プログラム「Nobody’s Perfect」を学んだ方による連続講座も好評ですし、ヨガ、わらべうたなどの講座も人気です。

※「Nobody’s Perfect」:1980年代はじめにカナダ保健省と西部4州の保健部局との協力によって開発され、1987年にカナダ全土に導入された親教育支援プログラム。0~5歳の子どもの親がグループの中で互いの体験や不安を話しあうことによって、子育てのスキルを高めることを目的としています。

「支え合いひろば」では、身近なスタッフによる電話相談・子育て相談や、臨床心理士による家族相談・発達相談個別相談の機会も設けています。

スタッフやボランティアの方や専門家にいろいろ相談できる
スタッフやボランティアの方や専門家にいろいろ相談できる

――「みずべのイベント」から、特に親御さんに好評のイベントはありますか?

コロナ禍でしばらく開催できなかったのですが、要望の多かったバザーが人気ですね。子育ての思い出がたくさん詰まったものを、必要としてくれるところに届けたいという気持ちはよくわかります。ほかには、ヨガやリフレクソロジーといった心身をリフレッシュできるプログラムも人気です。

――「こんにちは赤ちゃんLINE」や「リフレッシュひととき保育」について具体的に聞かせください。

「こんにちは赤ちゃんLINE」は江東区が提供しているサービスですが、区内在住の妊婦さんとその家族、また0歳から3歳未満の子どもさんを育てている親御さんを対象とし、登録した出産予定日・誕生日に基づき、子育てのアドバイスをはじめ、子育て支援情報を配信しています。

「リフレッシュひととき保育」は1日3時間までの預かり保育のことで、最大の特徴は、地域ボランティアさんが1対1で対応することです。対象は幼稚園・保育園に通うまでで、いずれも通わないという場合は就学前までになります。

1日3時間までの預かり保育サービスもあり、保護者がリフレッシュできる
1日3時間までの預かり保育サービスもあり、保護者がリフレッシュできる

親同士の繋がりを重要視したプログラムなど、今後の活動内容

――今後、力を入れていこうと考えていることはありますか?

コロナ禍の影響で人と繋がりにくい社会になってしまいましたから、出会いの場となるような年齢別のプログラムや、対象者を絞り、仲間づくりに主眼を置いたプログラムを開催していきたいですね。こうしたことも含め、より多くの方に知っていただくことが何よりの支援だとも思いますから、今後も発信力を高めていくことに力を入れていきます。

――最後になりますが、南砂エリアの子育て環境を含めた魅力を聞かせてください。

まず交通アクセス面については大変便利な街だと思います。また住環境としても、当館の裏にある「南砂三丁目公園」や「順天堂東京江東高齢者医療センター」の芝生広場をはじめ、大きな公園が点在しています。緑を身近に感じることができるというのも大きな魅力ですね。

買い物については、「南砂町ショッピングセンターSUNAMO」、昔ながらの「砂町銀座商店街」もあります。また、保育園が増えていることもあり、子育てをしている方にとっては住みやすい街だと思います。

「南砂三丁目公園」
「南砂三丁目公園」

「南砂みずべ(江東区南砂子ども家庭支援センター)」
「南砂みずべ(江東区南砂子ども家庭支援センター)」

南砂みずべ(江東区南砂子ども家庭支援センター)

ひろばスタッフ 安松さん、武藤さん
所在地: 東京都江東区南砂3-14-1-101
電話番号: 03-5617-8106
URL:https://koto-kosodate-portal.jp/mizube/minamisuna/index.html
※この情報は2022(令和4)年11月時点のものです。

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