仙台堀川の大部分をせき止めて造られた親水公園で、総延長は3.7km、10.4ヘクタールもの面積を誇る、都内最大の規模を持つ「仙台堀川公園」。「区民の森」をテーマに、憩いの森やふれあいの森など7つの森があり、都内にいながら、水と森の豊かな自然が感じられる。池や川では水遊びができ、夏場にはちびっ子で大にぎわい。広い園内は歩行者と自転車レーンに区別されていて、歩きやすく安全だ。ほかにもゲートボール場や、釣り堀、江東区指定有形文化財の旧大石家住宅などがあり、区民に親しまれている。

「仙台堀川」という名前の由来について、ここは江戸時代に、この近くに仙台藩の蔵屋敷があったことから「仙台堀」と呼ばれていた。1965（昭和40）年の河川法改正で「仙台堀川」となったが、海抜ゼロ地帯だったため多くの水害が発生。そのため1982（昭和57）年に治水を行い、川の大部分を埋め立てて、親水公園に変貌を遂げた。

豊かな自然の公園は、桜の名所としても知られている。全長はおよそ900m、約500本のソメイヨシノやカンヒザクラが咲き誇る。その時期には桜祭りが行われ、ライトアップも。園内では様々な植物が見られ、なんと47都道府県の木花が植えられている。また野鳥スポットとしても有名で、水辺を求めて集まってくるアオサギやカルガモ、キジバトなどの観察もできる。

広い公園は、のんびりと散策するのにぴったり。園内には、アーティスチックな陶器でできた壁や、子どもが元気に遊べる遊具などもある。スポーツに、野鳥や草木の観察に、水遊びにと、利用の仕方もさまざま。四季の移り代わりを感じながら散歩ができる、地元に愛されている親水公園だ。

仙台堀川公園
所在地：東京都江東区北砂6-19-21先〜東陽町6-6-6先 
https://www.city.koto.lg.jp/spot/sendaib..