国領商盛会 会長 相田英俊さん インタビュー

街を盛り上げるために、様々な企画を主催している「国領商盛会」

「国領」駅の目の前を南北に貫く「狛江通り」を中心に、北は甲州街道、南は品川通りまで、広い範囲の商店で構成されている「国領商盛会」。国領で唯一のこの商店会では、駅前が1年の中で最も盛り上がる「サマーフェスティバルin国領」をはじめ、いくつものイベントや売り出しを企画しており、地域の住民に親しまれている。
国領では昨今の京王線の地下化によって駅前が大きく生まれ変わり、商店街を取り巻く環境も、町の人々の流れも変化してきた。これまでの国領の歩みやこの先の街の未来について、今回は国領に生まれ育ち、現在は「国領商盛会」の会長を務められている、「相田文具店」の店主、相田英俊さんにお話を伺った。

今回取材にご協力頂いた、国領商盛会 会長 相田英俊さん
今回取材にご協力頂いた、国領商盛会 会長 相田英俊さん

――まずは、「国領商盛会」の歴史、概要について教えてください。

相田さん:商店会の設立は1953(昭和28)年でして、「国領」駅と狛江通りを中心に立ち上げられたという商店会です。今では狛江通りと「国領」駅を中心にしながら、甲州街道や旧甲州街道まで、広い範囲を含んでいる商店会となっており、2019(令和元)年時点で82店舗が入っています。実は、以前は100を超えるお店が商盛会へ入っていたのですが、最近はチェーン店なども増えてきているので、全体の数としては減ってきています。ですが、国領は「調布」駅付近よりも賃料が安く、比較的お店を出しやすいということで、最近は若い方がお店を出しているということが、特徴のひとつかもしれません。

甲州街道
甲州街道

――「国領商盛会」では具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

相田さん:主にやっているのは、年に数回開催しているイベントですね。一番大きなものは「サマーフェスティバル in 国領」です。毎年7月に商店会の中元大売り出しと、夏祭り抽選会、「国領」駅前の盆踊りを一体化した大規模なイベントとして開催しています。 特に盆踊りについては、イベントの最終日の2日間に行っていまして、毎回非常にたくさんの方に参加いただいています。この時には模擬店も出ますし、サンバのパレードやよさこいなどもありますので、踊られる方以外にも、たくさんの方がお越しになっています。

盆踊り大会の様子
盆踊り大会の様子

子どもたちには、キャラクターショーも人気ですね。実は調布市の中でも、国領でしかキャラクターショーをやっていないので、遠くからわざわざ来られる方も多いようです。また、全国でもトップレベルのブラスバンドである「調布市立第三中学校」の吹奏楽部の方々の演奏もとても人気ですね。

――「サマーフェスティバル in 国領」は新しい駅前広場で開催されるようになって、さらに盛り上がっているそうですね。

相田さん: そうですね。盆踊りといえば、近年はほかの地区でやってもなかなか人が集まらなかったり、踊っている方が少なかったり、ということが多々あるそうなんですが、国領の場合は非常にみなさん積極的に参加されて、踊りの輪が2重、3重になるくらいたくさんの方が踊られています。飛び入り参加もできますので、ぜひ一緒に踊っていただきたいですね。

夏はサンバで盛り上がる!
夏はサンバで盛り上がる!

また、冬には「クリスマスフェスティバル in 国領」というものも開催しておりまして、こちらも「歳末の大売り出し」と合わせてスタートし、期間中には「クリスマス抽選会」なども行っています。11月から1月いっぱいまではイルミネーションもやっていますので、そのような楽しい街の様子を楽しみに、たくさんの方が来て下さっています。
抽選会については、夏も冬も約5~6,000名の方が参加されていますし、盆踊りに関しては2日間でおそらく1万人くらい来ているのではないでしょうか。どのイベントも本当に多くの方に来ていただいています。

――相田会長は生まれも育ちもずっと国領ということですが、近年の国領の街の変化についてどのような印象をお持ちですか?

相田さん:以前と比べると、やはり“人が集まる街になった”ということは感じています。昔の国領といえば、企業や工場、畑や団地があるという場所だったのですが、次第に企業や工場が移転し、畑はマンションへと変わり、宅地も増えていったりと変化を始めました。さらに線路が地下化されて新しい駅前広場ができてからは、幼稚園の園バスが駅前まで来るようになったので、そこにお子様と親御さんが集まってきたりという光景も目にします。そのような街の様子を見ていると、“人が集まる街”になったんだなあと実感しますね。

新しく整備された駅前広場
新しく整備された駅前広場

また、人の流れと車の流れもすごく変わりましたね。現在は、過去に駅から離れていっていたものが、また駅中心に戻ってきているという感じがします。商店街についても、南北がつながったことで人がうまく周遊するようになって、良い影響が出てきていると思いますし、それが新しい、若い方々の出店にも関係しているのかなとも思います。例えば、甲州街道沿いの「いづみの森」さんとか、狛江通りの「ピノ」さんなどはそんなお店ですね。線路の跡地にもこの「ちょうふだぞうカフェ」などができて、子どもたちに大人気ですよ。

「やさしいパンのお店PINO」
「やさしいパンのお店PINO」

「いづみの森」
「いづみの森」

――街を歩く人や商店街を利用する人々も、以前と比べて変わりましたか?

相田さん:そうですね、やはり若い方が増えましたね。もともと国領という街は団地が多い街だったのですが、最近は駅の周りにマンションが建ちはじめた影響から、若いご家族やお子様連れのお客さんが増えたなと感じています。

――今後の商店会の展望について教えてください。

相田さん:われわれの先輩たちが築いてきた、盆踊りなどのイベントはやはりこれからも受け継いでいきたいと思っています。現在調布市では、ラグビーワールドカップや東京オリンピックなどで盛り上がっていますけれども、それだけではなく、地域の人の需要をしっかり取り込んでいきながら、地域に根ざした商店会にしていけたらと思っています。末永く、地域の方に愛していただけるような商店街であり続けたいですね。

相田さん
相田さん

――将来的に、「国領がこんな街になっていけばいいな」という期待についてお聞かせください。

相田さん:国領はとても住みやすいですし、治安もすごく良い街だと思います。なので、この街に新しく来てくださった方が、商店会の活動に限らず、地域のイベントなどにも気軽に参加できるような街にしていけたらと思います。 私どもとしても、新しく商店街にお店を開かれた商店主の方には必ずお声がけをさせていただいていますし、「国領」駅前には「市民活動支援センター」などもあるので、そのような場所も活用しながら、気軽に地域の活動に参加していただけるような環境を作っていきたいですね。

――最後に、生粋の国領っ子である相田会長さんから見た、国領の魅力を教えてください!

相田さん:国領に限らず、調布に引っ越して来た方が皆さん口をそろえて言われるのは、「すごく自然があるよね」ということと、「とにかく便利だよね」ということですね。新宿までのアクセスも素晴らしいですし、車でも調布ICが近くにありますし。「自然に囲まれているのに、都心にもすごく近い」というのがこの街の魅力だと思います。

「国領」駅の周りについても、再開発で公共施設が集まってきて、「ココスクエア」にある「子育て支援センターすこやか」や、「コクティー」の中の「市民活動支援センター」など、ほかの市内の街と比べても、駅の近くに市民の方が集える場所が多いと思います。ちょっと前の雑誌の特集では、国領が東京の市部の中で「最も不動産の価値が落ちにくい街」にも選ばれたそうで、そういうところも地元の人間としては嬉しいですね。それだけ住みやすい、将来が期待されている街だと思います。

国領商盛会

相田文具店 相田英俊さん
所在地 :調布市国領町3-10-37
電話番号:042-441-1821(国領商盛会事務所)
URL:http://chofu-kokuryo.net/
※この情報は2019(令和元)年6月時点のものです。