「キャリー保育園国分寺」進藤美恵子 園長先生 インタビュー

本物に触れる”体験”を重視した保育で子どもたちと発見する喜びを分かち合う「キャリー保育園国分寺」

「キャリー保育園国分寺」は「国分寺」駅の北口より徒歩10分のところにある認可保育園です。今回は園長の進藤美恵子先生に「キャリー保育園国分寺」の保育方針や取り組みについてお話を伺いました。

ーーまずは、園の概要についてお聞かせください。

現在、園児数29名(定員数33名)、スタッフ数22名です。保育園の環境を整え、安全の確保に努めながら、子ども一人ひとりの発達や状況に応じた保育に取り組んでいます。子どもの発した言葉を繰り返したり、拾うことで気持ちの代弁をしながら「自発的に答えを出す力」が日常の中で育つような「心育ち」の環境を心がけています。

ーー「キャリー保育園国分寺」ならではの取り組みなどありますか?

力を入れているのはとことん”体験”を重視した環境づくりです。実際に手で触れたり、香りが伝わってくることが子どもたちの情緒に影響を与えると感じており、特に乳幼児期の感覚総動員で吸収していく時期を大事にしています。例えば、無農薬朝取りの茶葉を使って製茶をしたり、お茶教室を子どもたちと体験しています。普段元気に活動する子どもたちが「お点前頂戴いたします」と厳かにお抹茶に向かい、香りや湯気、味に親しみながら幸せな時間を過ごします。

また、わらべうたなどの音楽に触れる機会もあります。目の前で歌っている先生の肉声を通して、わらべうたならではの音色や音域を感じ取ってほしいです。そういった活動をすることで、子どもたちにとって先生たちがただ教えたり指示したりする役割ではなく、「文化を伝える存在」でありたいです。

無農薬朝取りの茶葉
無農薬朝取りの茶葉

茶葉からお茶を抽出
茶葉からお茶を抽出

ーー”体験”の中で吸収できるものはたくさんありそうですね。他にも野菜を育てたりする機会が多いとお聞きしました。

そうですね。作物に触れる機会がたくさんあり、季節感を逃さず「体験」を積んでいくことができます。昨年度は、野菜作りが豊作でトウモロコシ・すいか・メロンを美味しくいただきました。地元野菜「のらぼう菜」やきんかん、ブルーベリーの摘み取りなどをさせていただいており、ブルーベリーは摘み取ったものを生で味見し、ジャムにしていつも美味しくいただいています。

摘み取ったばかり、また「自分で摘んだ」という体験が活きているのか、「のらぼう菜」を給食の先生にお浸しにしてもらうと、「おかわり!」と言って不思議なほどたくさん食べます。また、ミントなどの植物を透明なガラスの花瓶に入れているとやがて「白い根っこ」が生えてくることに子どもたちの力で気づくことができるので、そうした工夫も意味のある活動だと感じています。

ブルーベリー摘みをして、ジャム作りも!
ブルーベリー摘みをして、ジャム作りも!

生き生きとしたかぶの絵
生き生きとしたかぶの絵

ーー地域の方と交流する機会などありますか?

ご近所で毎年七夕の時期には笹飾り用の竹をいただいています。本物に触れながら成長する幸せを感じられるのです。今年はさらに3メートルの生木の竹で流しそうめんもしました。そうめんはたこ糸、めんつゆも手作りです。流せるようにする工作も楽しく、先生も子どもたちも知的好奇心でいっぱいでした。

ーー「学芸大学」をよく利用しているとお聞きしましたが、子どもたちとどんな体験をしに行くのでしょうか?

保育園近くの大学生や大学院生のボランティアを受け入れていまして、昨年は3名が年間を通していらっしゃいました。将来の糧に学ばせてほしい、という事で受け入れをしていますが、とても魅力的な実践もして下さり、いつも大変楽しみにしています。

「学芸大学」では、構内を歩きながら目の前で落ちてくる松ぼっくりを拾ってみたり、大学にある研究農園では、「アーモンドの木」など初めて見る作物があり大人も子どもも発見の連続で大興奮でした。大きなウッドスペースがあり、保育園手作りのお弁当を広げさせてもらったりしています。自然豊かなこの経験はかけがえのない物として心に刻んでいく事でしょう。学生さんにも優しく声をかけてもらうのもうれしい時間ですね。

工夫を凝らした手作りの流しそうめん
工夫を凝らした手作りの流しそうめん

ーー最後に、国分寺本多エリアのおすすめスポットはありますか。

有名な「殿ヶ谷戸公園」は起伏のある広大な都の指定公園でして、秋の七草保存地・萩のトンネル・カタクリの群生地などに親しめます。距離を目測しながら「あの竹林までこのくらい」と自分の体験で様々な力になっていきます。大きくそびえたつ竹に触れたり、湧水の池には飛び石があって錦鯉に応援してもらいながら勇気を出して一歩一歩進んで行きます。「やったー」と岸へたどり着いて喜んでいます。振り返るときっと「あそこから僕は飛び石を超えてきたんだ」と感じるのかもしれません。

「殿ヶ谷戸庭園」
「殿ヶ谷戸庭園」

キャリー保育園国分寺

園長 進藤美恵子先生
所在地:国分寺市本多5-2-3 ティアラB 2F
電話番号:042-359-4571
URL:https://threecz.co.jp/nursery/carry-kokubunji/
※この情報は2020(令和2)年8月時点のものです。