江戸川区の北端、JR総武線で「新宿」駅ダイレクトアクセス、商店街のにぎわいも身近な小岩エリア

東京23区東部に広がる金魚と朝顔の街、「江戸川区」

江戸川区は東京23区の東部に位置し、東に江戸川と旧江戸川、西に荒川が流れ、おおむね平坦な地形に恵まれている。区内には5つの親水公園もあり、水の潤いも豊かだ。

江戸川区特産金魚まつり
江戸川区特産金魚まつり

古くから農村として栄え、江戸時代には小松菜が名産として知られていた。明治時代から金魚の生産も始まり、現在も数は少なくなったものの良質の金魚が生産されている。朝顔の生産も盛んで、入谷の「朝顔まつり」に並ぶ朝顔の約7割が江戸川区産と言われる。1990(平成2)年からは「小岩」駅南口の商店街で「小岩あさがお市」も始まった。

「江戸川区」は畑や公園の緑も豊富

江戸川区の面積は49.09平方キロメートルで2024(令和6)年4月1日現在690,476人が暮らしている。
近年の推移は下表の通りで、増減はあるもののおおむね横ばい傾向だ。

人口
2015 (平成27年) 680,262人
2020 (令和2年) 700,079人
2023 (令和5年) 688,153人

転出・転入の状況は2020(令和2)年と2021(令和3)年は転出が多かったものの、2019(令和元)年と2022(令和4)年は転入が上回った。

「総合レクリエーション公園」など大規模公園も多い
「総合レクリエーション公園」など大規模公園も多い

土地利用は宅地が約9割と大半を占めるが、畑も残り1割の中では多くを占める。また、2022(令和4)年1月1日の公園数は511か所で、東京23区平均の203か所より大幅に多く、東京23区では5番目の数を誇る。

『令和4年度江戸川区民世論調査<第35回>』によると「あなたは、今後も江戸川区に住み続けたいと思いますか」という質問に「ずっと住み続けたい」「当分の間は住み続けたい」と答えた人は86.9%を占めていた。

これらのデータから、江戸川区は緑が多く、ゆとりのある暮らしを実現できるなどの魅力から定住意向が高く、安定した人口を維持している街と言える。

保育所待機児童数ゼロを継続、子育て支援も拡大中

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江戸川区は子育て支援が充実していることでも知られる。保育施設の整備も進めており、2023(令和5)年4月1日時点の保育所等待機児童数は前年に続きゼロを達成した。保育所等待機児童の保護者と、育児休業を復職する保護者で保育施設に入るまでの間にはベビーシッター利用料金の一部も補助される。子ども医療費助成も18歳まで対象で所得制限なしと使いやすい。

また、「えどがわママパパ応援隊」として、江戸川区内に居住している3歳未満の子どもや多胎児を妊娠している母親に家事や育児支援を行っている、2023(令和5)年6月1日からは保育施設に入っている子どもがいるファミリーも対象となり、日曜日も利用できるようになった。

江戸川区では子育て支援の拠点として「共育プラザ」を区内7か所に設けている。「小岩」駅近くにある「小岩共育プラザ」には乳幼児が遊べ、保護者が交流を楽しめる「子育てひろば」があるほか、子育て相談や一時預かりにも対応している。

江戸川区北端の商店街が広がる住宅地「小岩地域」

商店街「こいわフラワーロード」
商店街「こいわフラワーロード」

江戸川区では本庁の区民課および5か所の事務所を設け、管轄エリアごとに行政事務を行っている。『江戸川区都市マスタープラン2019』でもこの管轄エリアをもとに「小松川・平井地域」「中央地域」「葛西地域(北部)」「葛西地域(南部)」「小岩地域」「鹿骨地域」「東部地域」の7地域に分け、街づくりの方針を示した。

「小岩地域」は江戸川区の北端、「小岩」駅や「京成小岩」駅周辺に広がる。「小岩地域」の面積は江戸川区の13.3%で、人口は14.0%を占める。土地利用は宅地が41.6%と最も多く、これは江戸川区7地域中最大だ。また、「小岩」駅の乗車人員は江戸川区の各駅で最も多い。「小岩」駅周辺には情緒漂う商店街が広がるほか、近年は土地区画整理や再開発が進められ、伝統を活かしつつ時代の変化に合わせて進化を遂げてきた。

江戸川区では「小岩地域」の将来像を「商店街の魅力と文教が調和する、多世代が暮らしやすいまち」とし、商店街などの歴史を活かしながら、土地区画整理や再開発により交通広場やバリアフリー設備の整備を進めることにしている。

再開発でより便利な街へ成長を遂げる小岩エリア

JR総武線「小岩」駅
JR総武線「小岩」駅

JR総武線「小岩」駅周辺の小岩エリアは「小岩地域」の中心地として発展したエリアだ。「小岩」駅からJR総武線に乗れば「秋葉原」駅や「新宿」駅にダイレクトアクセスでき、交通アクセスに恵まれている。「こいわフラワーロード」や「サンロード商店街」など商店街が広がるほか、「イトーヨーカドー 小岩店」や「シャポー小岩」などショッピング施設も充実する。

再開発で進化しつつある「小岩」駅前の街並み
再開発で進化しつつある「小岩」駅前の街並み

「小岩」駅周辺では南口の南小岩七丁目西地区と南小岩六丁目地区の再開発が完成、隣接する南小岩七丁目駅前地区でも土地区画整理と再開発が進められている。さらに北口側のJR小岩駅北口地区でも再開発が進行中だ。これらの事業では駅前広場や歩道も整備されることになっており、さらに暮らしやすい街へ進化する。

交通アクセスや買い物など生活利便に恵まれ、商店街などの伝統に再開発で新しい魅力が加わりつつある小岩エリア。ここは江戸川区内でも将来性に恵まれた街と言えるだろう。

江戸川区の北端、JR総武線で「新宿」駅ダイレクトアクセス、商店街のにぎわいも身近な小岩エリア
所在地:東京都江戸川区 

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