清瀬市の新しいスポットとして注目を集める(仮称)南部地域複合施設と中央公園のリニューアルについて伺いました/清瀬市 経営政策部 未来創造課
2022(令和4)年3月に策定された「清瀬駅南口地域児童館・中央図書館等複合施設及び中央公園整備基本計画」にもとづき、清瀬市に新たな子育て&にぎわいの拠点が誕生する予定です。隈研吾建築都市設計事務所が設計を担当したことでも話題となり、2026(令和8)年10月の全面オープンに向けてますます地域の注目が集まりそうです。
今回は整備事業を担当する「清瀬市経営政策部未来創造課 イノベーション推進係」を訪問。事業の概要や経緯、進捗等について詳しく伺いました。
「清瀬」駅の南側に新たな複合施設が誕生へ
――南部地域で整備が進んでいる複合施設の概要や経緯についてお聞かせください。
未来創造課:「清瀬」駅の南口にあたる南部地域にはこれまで児童館と呼べるような施設がなく、市民のみなさまから新しく施設を建ててほしいというご要望がありました。
また「清瀬」駅から歩いて12〜13分の「清瀬市立中央公園」の隣に「清瀬市立中央図書館」があるのですが、1974(昭和49)年に建てられたもので施設の老朽化が著しく、新たな児童館との複合施設として建設することとし、今回の整備事業が始まったというのが大まかな経緯です。
事業の対象となるのは「清瀬市立中央公園」と「清瀬市立中央図書館」を合わせた計17,000平方メートルほどの敷地になりまして、複合施設の整備と同時に公園自体もリニューアルしようという計画です。
未来創造課:工事はⅠ期・Ⅱ期と分かれ2024(令和6)年8月から順次作業が進められております。現在フェンスで仮囲いしている部分はⅠ期の工事となりまして、2026(令和8)年2月に複合施設がオープンする予定です。また公園全体については令和8年10月中旬くらいをめどに全面オープンの予定となっています。
――今回の整備の中で、注目するべきポイントはございますか?
未来創造課:「清瀬市立中央公園」と隣接した場所に「国立看護大学校」がありまして、令和6年2月に「清瀬市立中央公園と国立看護大学校キャンパスの一体整備及び連携・協力に関する協定」を締結いたしました。内容としては境界にあるフェンスを取り払い、公園の利用者や学生が自由に行き来できるような環境を整えようと検討が進められています。このような取り組みは全国的に珍しいと聞いております。
清瀬市南部に待望の児童館が誕生。「オープンを楽しみにしています」と市民の声
――今回の整備事業について、市民や地域の方からはどのようなお声がありますか?
未来創造課:市民のみなさまから長年にわたりご要望いただいていた児童館の建設なので、期待の声は多くいただいております。また、お子さんだけではなく大人の方からの「オープンを楽しみにしています」という声もあります。
現地のフェンスには市内の小中学生に描いていただいた絵画作品が掲示されています。夏休みの自由課題として作品を募集したところ43名もの方にご協力いただくことができました。
未来創造課:そのご家族を対象としてアンケートを実施したところ、「Q.複合施設は楽しみですか?」という問いに対して「ぜひ行きたい」、「楽しみです」という声がほぼ100%でした。また「Q.どのくらいの頻度で利用しますか?」という問いに対しては「月2回以上行きたい」という回答がほぼ100%で、そういったところからも期待値の高さが伺えます。
2階建ての複合施設には清瀬市民のニーズに応える施設や設備が充実
――隈研吾建築都市設計事務所が設計を担当した施設としても注目を集めておりますが、複合施設の概要について教えていただけますでしょうか?
未来創造課:複合施設は2階建てになりまして、1階部分は主に児童館と会議室で図書館は2階部分になります。1階の児童館には主に遊戯室と呼ばれる200平米くらいの空間を設けて、ボール遊びなど多様な遊び方ができるようにしています。また勉強ができる学習室や、小上がりのスペースで靴を脱いで本を読んだり、おもちゃで遊んだりできる児童書閲覧コーナーも設置する予定です。小さいお子さんを連れたご家族もゆっくり過ごせるようなスペースになるかなと想定しています。
エントランスホールは飲食可能で、大人の方もお子さんも自由に使っていただけるようなスペースにしようと思っております。
未来創造課:2階には図書館の開架書架スペースのほか、会議室と多目的スペースもあります。多目的スペースは、児童館・図書館のイベントでの利用を予定しているほか、イベントのない時間帯は市民の皆様に開放して、自由にご利用いただけるスペースとなる予定です。
あと複合施設の目玉としては読書テラスと公園テラスがあります。公園から2階へ直接出入りができる自由な雰囲気が特長で、エントランスホールと同じく隈研吾建築都市設計事務所さんが特に力を入れてくださっているスペースです。
今お話しした内容や複合施設のイメージ模型は、市役所1階のロビーに特設コーナーを設けて展示しておりますので、庁舎にお越しの際はぜひ立ち寄って見てください。
清瀬市全体を巻き込んで地域の活性化も含めた取り組みも可能に
――児童館・図書館、公園の一体的な整備によって今後どのような取り組みが可能になりますか?
未来創造課:基本計画の中でも謳われていますが、施設の複合化ならびに一体的整備のメリットとしては、「魅力的な拠点の創出」や「にぎわいの創出」という点が挙げられます。将来的には商店街のみなさまや地域を巻き込んだ地域の活性化も含めた取り組みなどもできるのではないかと期待しています。「清瀬市『夢空間』復活プロジェクト」もそのひとつです。
多くの方に訪れていただくために何ができるか、さまざまなご意見・アイデアが挙がったなかで、多世代が楽しめるものとして鉄道車両を設置することにいたしました。埼玉県にある「ららぽーと新三郷」から車両を無償で譲り受けることになり、リニューアルした「清瀬市立中央公園」に設置して活用しようという予定になっています。
児童館や図書館のイベントも公園全体で実施できるでしょうし、地域のみなさんと一緒に盛り上げられるのではないかと考えております。
自然にも恵まれ都会と田舎の良いとこ取りができる清瀬市
――清瀬市の魅力についてお聞かせください。おすすめスポットなどはございますか?
未来創造課:清瀬市は都心から25キロ圏内に位置しておりまして、都心へのアクセスが良好です。「池袋」駅まで西武線一本で行けますし、副都心線や有楽町線への直通運転で「渋谷」駅や「有楽町」駅にも乗り換えなしで行くことが可能です。
また都心からそれほど離れていない場所でありながら自然に恵まれていることから、市内には複数の直売所があり、新鮮なお野菜を買うこともできます。自然が多く都会と田舎の良いとこ取りができるような街なですね。
――おすすめのスポットはございますか?
未来創造課:市のメインストリートになっている「けやき通り」には国内外の有名な彫刻家さんの作品が飾られており、「ケヤキロードギャラリー」は文化色の高いおすすめスポットのひとつです。
未来創造課:子育て世代には「清瀬」駅の北口に「ころぽっくる」という児童センターが人気です。市内だけではなく遠方からもお越しいただける施設で、児童館としてはかなり充実していると思います。隣には公園もあり、天気の良い日には外で遊ぶお子さんの姿もよく見かけます。
ちなみに「ころぽっくる」の2階に飾られている壁画は、やなせたかしさんや手塚治虫さんの共同の作品で、横10m×高さ2.5mくらいの迫力ある貴重な作品です。
あとは現在工事が進む複合施設と中央公園が、新しい清瀬市の人気スポットになれば良いなと思っております。
ゆったりとした生活ができる清瀬市に今後も注目
――清瀬市に住むことを検討している方に向けて、一言お願いいたします。
未来創造課:先ほどもお伝えしたのですが、都心へのアクセスが良好な土地でありながら自然もたくさんあり、ゆったりとした生活ができる場所です。子育て環境も整っていて住みやすい街だと思います。
最後に事業に関するお知らせですが、複合施設と中央公園がオープンする際にはオープニングセレモニーを計画しております。具体的な日にちや内容については今後あらためてお知らせいたします。また施設の名称も公募しようと思っておりますので、今後もご注目いただければ幸いです。

清瀬市 経営政策部 未来創造課 イノベーション推進係
所在地:東京都清瀬市中里5-842
電話番号:042-492-5111
URL:https://www.city.kiyose.lg.jp/
※この情報は2025(令和7)年1月時点のものです。