新宿副都心から約15kmの緑豊かな映画の街

東京都のほぼ中央、多摩地域の南東部に位置する調布市は、新宿副都心まで約15kmという好立地。地形としては武蔵野台地の南部にあたり、武蔵野の面影を残す「深大寺」や市の南側を流れる多摩川など豊かな自然にも恵まれている。台地の縁では都内では貴重な湧水も見られ、野川や仙川となって多摩川に注いでいる。

かつては映画の撮影所が数多く設けられ、昭和30年代には東洋のハリウッドとも称されていた。現在も「映画のまち調布」として、「子どもたちと映画寺子屋」や「調布ジュニア映画塾」、「高校生フィルムコンテストin映画のまち調布」、「映画のまち調布シネマフェスティバル」など映画にちなんだイベントが数多く行われている。 

市の西側には「味の素スタジアム」をはじめ、「武蔵野の森総合スポーツプラザ」などのスポーツ施設も多い。「味の素スタジアム」はサッカーJリーグのFC東京と東京ヴェルディが本拠地としているほか、2020年東京オリンピックではサッカーやラグビーの会場としても使われた。

調布市民の定住意向は約9割

『調布市民意識調査報告書 令和5年度版』によると、「今後も調布市に住み続けたいと思いますか」という質問に「住み続けるつもりでいる」または「事情が許せば住み続けたい」と答えた市民は87.7％に上った。特に30～39歳では90.9％と9割を超えていた。

また、「調布のまちに親しみや愛着を感じていますか」という質問に対して、77.0％が「感じている」と回答した。調布の魅力や個性・特色について尋ねたところ、トップは「都心への交通の便がよい」で77.2%、以下「豊かな自然がある」が63.8%、「日常の買い物が便利」が51.3％と続いていた。

この結果は、調布市民は都心へのアクセスや買い物の利便性、緑豊かな住環境に満足しており、若い世代を中心に定住意向に繋がっていることを示す。

子育てファミリーも暮らしやすい街

調布市では子育て支援も充実している。例えば、「バースデーサポート事業（1歳・2歳）」では1歳の誕生日を迎えた子どもとその家族を対象にアンケートを送付し、回答した保護者にはこども商品券e-Giftなどの「育児パッケージ」を届ける。また、必要な相談や情報の提供も行っている。

子ども医療費助成制度は2023（令和5）年から対象が高校生までに拡大され、都内の医療機関を受診する場合は、原則として自己負担が不要となる。

調布市内でも自然が豊かな「北部地域」

2023（令和5）年に発表された『調布市都市計画マスタープラン・立地適正化計画』では「住み続けたい 緑につつまれるまち 調布」を将来都市像として、防災対策の推進、広場や歩行者空間の整備、緑地や農地の維持、交通拠点の機能強化などを進めるとした。

さらに市域を4地域に分けて、具体的な取り組みを示している。「北部地域」は調布市の北側を占め、「深大寺」や「神代植物公園」など武蔵野の面影を残す緑が広がる。農地の占める割合も4地域で最も高く、自然に恵まれている。人口は微増傾向で0〜14歳が占める割合が4地域中最も高く、⽐較的若い世帯の居住が多いことが特徴だ。

「北部地域」では「歴史・景観を保全し、武蔵野の⽔とみどりの歩きたくなるまちをつくろう」を目標に、「⽣活拠点」「⽔と緑の拠点」「防災拠点」「農（みのり）の⾥」といった機能別の拠点を整備し、それぞれをネットワークで結ぶとしている。

「深大寺」の緑に寄り添う深大寺東町エリア

深大寺東町エリアは「北部地域」の北東に位置し、「深大寺」の東側に隣接する緑豊かな街だ。「JAXA調布航空宇宙センター」や「杏林大学 三鷹キャンパス」といった研究施設、教育施設が多く、アカデミックな雰囲気も漂う。

エリアからは京王線の「調布」駅のほか、JR中央線と京王井の頭線の「吉祥寺」駅、JR中央線「三鷹」駅の3駅へバス路線があり、目的地によって使い分けできる。

スーパーマーケット「サミットストア 三鷹市役所前店」が身近で、東八通り沿いを中心にロードサイド型のショッピング施設もそろう。2022（令和4）年にはエリアの北部に調剤薬局や家電量販店などが入るショッピングモール「ブランチ調布」がオープンし、さらに買い物が便利になった。「調布市立図書館 深大寺分館」や「杏林大学医学部付属病院」が近いのもうれしい。

「深大寺」の緑に彩られ、優れた生活利便も併せ持つ深大寺東町エリアは、調布市内でも穏やかな暮らしを愉しめる街だ。

吉祥寺エリアの調布市深大寺東町で「深大寺」の緑を感じながら、便利な暮らしを愉しむ
所在地：東京都調布市