深大寺東町に暮らすJINDAIJI-HIGASHIMACHI areaguide

驚きのコスパで地元に愛され続ける老舗

深大寺門前そば本舗

敷地内には駐車場も完備
敷地内には駐車場も完備

1954年に店を創業した先代の浅田稲一郎氏から、現在の店主・松島基也さんが店を引き継いだのは約15年前。飲食店経営は未経験でありながら、先代の「見て覚えろ」の言葉通り、現場で先代の背中を見ながら地道に技術を学んできた松島さん。各メディアにも取り上げられ、営業時間内は常に客足が絶えないこの人気店を数名のスタッフとともに切り盛りしている。

昔ながらの風情ある落ち着いた雰囲気の店内
昔ながらの風情ある落ち着いた雰囲気の店内

テラス席で心地よい風を感じながらすするそばも格別
テラス席で心地よい風を感じながらすするそばも格別

そば粉7割で作るそばはクロレラの粉が混ぜられており、ほんのり緑色。出汁に鰹、鯖、鰯、日高昆布を使い、少しの水あめを混ぜてとろみがつけられたつゆは、そばにしっかり絡む。かえしの深みをしっかり残しながらも、水あめの甘みが塩カドをとり、そばを食した時の口当たりもまろやか。

店では、もりそばやざるそば、てんぷらそばや山菜そばなどのバラエティ豊かな逸品のほか、天丼やかき揚げ丼、ネギトロ丼のセット物、アジフライやコロッケなどのそばによく合う揚げ物なども提供している。メニュー表を見て驚くのは、物価高のご時世において稀にみるコスパの高さだろう。蕎麦とご飯もののセットは全品が1,000円を切っている。さらに冷たいそばは、大盛(1.5人前)や特盛(2.5人前)も無料のサービスだ※。この価格を維持する店の姿勢の裏にあるのは、「そばは庶民の食べ物。低価格でたくさん食べてもらうのが良い」としていた先代の心意気。それは今でも受け継がれて、店の一つの強みとなっている。

※セット盛は大盛(1人前)、特盛(2人前)

「天丼セット」の特盛。このボリュームで1,000円以下というので驚きだ
「天丼セット」の特盛。このボリュームで1,000円以下というので驚きだ

また、忘れてはならないのが、いなりの中身にそばを使った店のオリジナルメニュー「そばいなり」。酢と甘酢新ガリ、白ごまを混ぜこんだそばを包んだいなりは、お揚げの甘さと酢の酸味が相まってさっぱりと食べられる。芸能人おすすめの手土産としてもたびたび紹介されている人気メニューの一つ。

そばは店内の売店でも販売されており自宅でも楽しめる
そばは店内の売店でも販売されており自宅でも楽しめる

店のある調布市は先代の地元であり、先代もお世話になった地元に恩返しがしたいと地域貢献にも注力していたという。その想いを受け継ぎ、地元の中学校の職業体験の受け入れなども積極的に行っている。「深大寺エリアを訪れるご新規さんだけでなく、昔から来てくださる常連さんも大切に店づくりをしていきたい」と語る松島さんの言葉からは、地元にしっかりと根を張り、愛され続ける店の姿が垣間見える。

深大寺門前そば本舗
所在地:東京都調布市深大寺東町8-2-5 
電話番号:042-486-6048
定休日:水曜日
営業時間:10:30~15:00

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